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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

住民ディレクター村長の出番が来た!

 何ヶ月ぶりだっただろうか?住民ディレクター発祥の地、熊襲の地は熊本県山江村に行ってきた。住民ディレクター1号の松本佳久さんと0号の内山村長の二人と夜を明かすまで談義に興じた。村長曰く、今は「九州山江村」というらしく「熊本県」も「球磨郡」もすっ飛ばしているらしい。朝まで球磨焼酎を飲みながら話していたので貴重な村長と松本さんの2ショットを撮るのさえ忘れるほどに熱中していた。この写真は4年ほど前、役場前で行われた世界中継「だんだんなー山江村」の時の村長だ。ストリーミング中継をしたので文字が入っている。そうこの頃ちょうど農林水産業をいかにITの力で支援するかを世界中の山江村出身者が見守る中、とうとうとしゃべっていた頃だ。あれから数年、今、新たな次の十年の総合計画を練っているところだそうだ。私は3年ほど前からすっかり身体は山江村から離れているが、皆さんご存知のように今も住民ディレクター精神の原点は山江村にありと語り続けている。
 その原点も原点の0号、1号と焼酎を飲むと昔からいつも朝になる。そこでアイデアが山ほど出るのだ。各地で講演の後、できるだけ夜なべ談義をすすめるのは、この二人との企画会議がやはり原点にあるからだ。今回は次の山江村をどうするかの企画を様々な分野の「七人の侍」から知恵を出してもらっているところだそうだ。が、住民ディレクターの発想や、その下になったテレビ局時代の番組作りが山江村の原点である限り、「岸本の話も聞こう」というのが今回のおおもとだ。
 内山村長は父親の死がキッカケで、企業を退職し、村に戻り役場に勤務、社会教育、企画畑を中心に歩き、村のリーダーとして活躍していた。その頃、テレビ局の営業が売れないとさじを投げた企画、「花咲か一座の豪快TV」という地域おこし応援番組の売り込みにプロデューサー兼ディレクターだった私は走り回っていた。お隣の宮崎県か鹿児島県の村ではないか?というほど熊本では無名の山江村だった。その山江村からお呼びがかかり行ってみると当時村おこし係の一番下っ端の内山さんが待っていた。私の企画書を見て「これだ」と直感したという。制作には225万円の予算も村で用意してもらうことになると話すと、少し考えてから、村長室に向かった。20分ほどして帰ってきたら「大丈夫です、やります。」と明確に言った。正直言って驚いた。その時、係長、課長も紹介されていたのに、平の職員がいきなり村長に承諾をとってきたのだから。
 そんな出会いから村おこし番組はスタートし、約半年間多いに村内を揺さぶり、次々と村民の自主活動が番組化されていった。約半年間私も村民と一緒に村おこしをしつつ、映像記録する村のドキュメンタリーで1本1時間の撮影テープは150本にもなった。つまり150時間の記録から1時間にする編集作業をしたのだ。当時の内山さんと一緒に。書ききれないほど様々なことを学んだが、この時、一番気になっていたのが、捨てられていった(放送されなかった)149時間のテープに映った村民の活動や努力や涙の結晶だ。これを何とか生かせないか?その時その時に発表していくプリズムTVの発想がこのころから私の中には芽生えていた。
 内山さんは「豪快TVは台風だった。」とこの時の感動を感想文に残し、今でも機会あるごとに職員や村人などに話しているようだ。そして第2弾の番組制作までやり、村はまさにテレビを活用して大いに村づくりにつながっていった。農家の松本さんもこの番組制作の途中から参加し、いつのまにか村民をまとめるプロデューサー役を買って出ていた。こうして私と内山さん、松本さんの3人がそれぞれの立場で番組作りを通して地域活性化の手ごたえを感じていった。その3人の手ごたえを統合した形が住民ディレクターだ。内山さんは住民ディレクター活動を真っ先に役場に取り入れ、5年ほど前とうとう村長選挙に出た。当時の現職は出馬を断念、内山村長が誕生した。現在2期目だ。但馬地域が第2幕に入ったと書いたが、山江村は4幕が終わり、さあ5幕の幕をどのように上げて、そこに何があるのか?・・・、という時期に来たようだ。地域活動も番組制作も一通りできるようになって次ぎだ。勿論、この先はまだまだ様々な可能性、展望があるが、村の仕組みとしてどのように作っていくか??
 まさに住民ディレクター村長の出番だ。

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