同じ釜のめし（２）

　中曽さんに続いてとうほうTV開局に付き合ってもらった昔からの仲間の一人が丸田輝久さんです。この人の愛称は「丸ちゃん」です。わたしと一緒に熊本県民テレビに開局入社した一人です。

　わたしは入社まではぷーたろうやフリーターを経て大分県別府の温泉旅館に数年住み込んでいましたので２０代後半で入りました。だから年はこちらが少し上です。丸ちゃんはアナウンサー志望で入社早々よく全国の民放の話をしていました。テレビには全く関心ないのに入ってしまったわたしはその手の話にやはり全く関心がないまま田舎回りをしていました。さてその丸ちゃんは「ズームイン！！朝！」の中継でディレクターのわたしのFDをよくやってくれていました。

　アナウンサー志望なのに熊本県民テレビにはアナウンサー専任はなくみんな記者やカメラマン、編集をやらされていました。FDはフロアディレクターといって「ズームイン！！朝！」ではキャスターの近くにいて放送時間の残り時間を出してあげたりお茶を買って来たりキャスターの身代わりにカメラやマイクの調整をするための役をします。これはバッティング投手のような存在です。今現在「八百万人紀行」のトップページに映っているのが丸ちゃんです。

　今回の依頼事はUSTREAM中継の司会進行でした。ついでに収録番組では久しぶりにFDもしてもらいました。当たり前ですがやはり放送のプロです。わたし自身が自分の役割や出番に完全に集中できます。その瞬間瞬間に最も知りたいことをきちんと知らせてくれます。司会をすると事前に言っておけばやはり最善のタイミングでわたしが最も言いたいことをさらりと聞いてくれます。いつもなら誰も聞いてくれないのでどうしても大事なことは自分で話し出さないといけないので「しゃしゃり出てる」ようにみえてしまうのですがこの日は自然に流れました。さすがプロです。同じ釜のめしを食らうことの強さです。

＠八百万人紀行トップページに映る丸ちゃん
http://www.yaoyorozu-hito.jp/