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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

「花燃ゆ」は面白い!! 四度(よたび)追走番組について。

 吉田松陰に出会った頃の晋作の口癖が今も気になってます。「つまらん。何をやってもつまらんのだ。」実際に役者高良さんの言い方はいかにもつまらなさそうでした。それに対して役者東出さんの久坂玄瑞は「つまらんのはお前がつまらんからじゃあーっ」そしてニコニコしている伊勢谷さんの松陰・・。

 そんな男たちのど真ん中でおにぎりを結びながらドギマギしている真央ちゃんの文(美和)。全員男たちの世界からいつのまにやら全員女たちの世界、大奥へ。そこで兄松陰の背中を見て学んだ「孫子の兵法」を長州と異国との戦いや、明治に入って奇兵隊の反乱兵たちの攻撃に対して実戦で活かしたり、城内に畑をつくって殿の気に入られて植木等もびっくりの出世物語が展開されます。

 そして夫の久坂玄瑞(東出さん役)と京の芸妓・辰路の間に生まれた秀次郎を久坂家の血を絶やさぬために引き取り育てる。当時の世間で言うところの「立派な男」に育てるために芸妓・辰路も納得して秀次郎を自分から離す。そして秀次郎は文の家族に揉まれながらもいつしか「良い子」に変わっていく・・・。が「二人の母」と秀次郎の親子関係の葛藤に文はついには秀次郎を辰路に戻す。久坂家の将来を捨てたのではなく久坂家の跡取り秀次郎が「本当に立派な人間」になるために決断したと読める。
 文(美和)の本音はあんなにいたずらっ子でパワフルでダイナミックだった秀次郎がいつしか丸く収まって「良い子」になってしまったことの申し訳なさであったろうとおもいます。
 ここはとても大事なところ。シナリオ作家もここに力を入れたと感じる。
 
 「久坂家」の秀次郎の「未来」→「久坂家の未来」ではなく 久坂家の「秀次郎」の「未来」→「秀次郎の未来」でもなく、「久坂家」の「秀次郎」の「未来」の全部「久坂家の秀次郎の未来」を実現するための決断でした。凄い、文!! と思わせるシナリオです。
 
 が、正直言って作家がそこまで意味を込めて書いてるかどうかはご本人に聞いてみないとわかりません。きっとそうでしょうが・・・。基本は「秀次郎の未来」一人の人間の未来です。愛です。が、当時の時代としては「久坂家」のことも当然文(美和)は考えたはず。そのことは秀次郎本人にも必ず将来自分の問題として還ってくるでしょう。そして文(美和)の家族にも。文(美和)はそこまで考えたと感じました。前向きな発想で。「明治という社会の中で生きる秀次郎」の「未来」も。
 
 そして松陰から文(美和)に引き継がれたのはいつも「関わる人たち全体の幸せ」の実現という生き方です。この全体はどこまで広がるのでしょう?多分松陰にとっては「日本国」であったと感じます。まだ「世界」にまで広がってなかった?さて、そこは残る10回ほどの中で文(美和)の生き方を追走していくとわかるのでしょう。

 いつもそうですが、もし自分が文(美和)ならこうする。松陰ならどうする!?と当事者になりきった時に自分なら・・??と自分の人生として必死で考えながら見ていく時にドラマは生き生きと自らの生命の中で生き始めます。小説やフィクションの面白さはそこでしょう。クリエイティブに生きる知恵をもらえます。追体験です。「追走」の意味はそこにあります。 
 
 追走番組の今年は「歴史を追う」よりも「人間の生き方を追う」追走番組です。あと10回!!「花燃ゆ」追走番組もあと10回です!!

*「花燃ゆ」追走番組はとうほうTVホームページから  
*「花燃ゆ」追走番組ページはFacebookで 「花燃ゆ」で國創り    
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