前述した番組づくりはチームワークを創り、地域づくりになるということはすみっこの台所だけで出来ているものではありません。あぐっと!村の村長吉永さんの家庭がベースにあるのです。
ここが見えるかどうかが今度は地域づくりに関わる人たちの力量です。すみっこの台所の収録現場はこういうひとつひとつの地域現場の仮想現場ですから仮想だけでは地域づくりは成って行かないのです。わたしがプロデュースに入ってからわずか2ヶ月ほどです。しかしこの2ヶ月で吉永邸にすでに4回は通い、屋敷に上がり込み、食事をともにし、お母さん、奥さんをはじめ高校生の娘さんなどのご家族、近所のおばちゃん達、ネコや鶏ともしっかりとお付き合いしてきました。
一昨日は澤さんにもおかあさんの「ずーし」づくりの撮影をしてもらい澤啓子の食べ歩る記をやってます。吉村さんは10年近く合志市で地域活動を続けやっとあぐっと!村につながりました。隣近所のおばちゃんたちの毎日のほうれん草出荷作業の軒先のテーブルに一緒に座り込み、ばあちゃん達の考える極楽や地獄の話、温泉の楽しい話など井戸端会議もたっぷりと楽しんできました。行けば友達。いちゃりばーちょーでーです。
番組づくりは仮想現場です。実際の現場とつながって動いて行かないと活き活きした番組づくりにはなりません。環境は出来てきていますがまだまだNPOくまもと未来のサポートがないとこの態勢はあっという間に崩れます。だからこそサポートの仕方が大事なのです。しかもこれはNPOくまもと未来の事業です。ある種ビジネスのような新しいボランティア活動が起こりつつあるのです。
わたしは最終的に30分番組に完成させケーブルテレビに納品します。岸本プロデュースはここまでフルサポートです。しかしこれもまたいつまでもやるのではないのです。このフルサポートから徐々に抜けていって、1年半後には岸本プロデューサーが不在でできる態勢づくりを実現するのです。
しかもその時は番組づくりだけではなく地域づくりとしてあぐっと!村の活動は総合的な企画事業になっているでしょう。村民の野菜や製品が熊本市内を始めネットでも少しずつ売れていたり、下通でのイベントで繁盛し市民との交流事業が色々なカタチになっているはずです。
わたしは仮想の番組づくりから実際の地域づくりをプロデュースします。主体になるのは住民ディレクターです。