選挙の効果

総選挙の意味

日米開戦 バリケイト伊東

2021-12-08 09:42:35 | 政治

 今日は何の日と問われても、日本のほとんどの若者は答えられないであろう。自分の誕生日だとか、彼女の誕生日だとかの答えが返ってくるのがいいところだ。12月8日は、日本の歴史にとって大切な日なのだ。80年前に悲惨な戦争が始まった日なのだ。日本が絶対的に忘れてはいけない日なのだ。1941年12月8日に日本軍は、ハワイの真珠湾に停泊するアメリカ艦隊を攻撃して太平洋戦争が始まった。日本は神に守られてるから絶対に負けないと、最初だけは勢いが強かった。世界的には第二次世界大戦と呼ばれる。日本、ドイツ、イタリアのファシズム国と英米、ソ連との戦争が約4年ばかり行われた。そして、日本は原子爆弾2発落とされ、国土を焼土化して負けた。なんのための戦争なのか、未だ、侵略戦争を英米の植民地支配からの解放だなんて言ってる連中がいる。最近の風潮として、被害ばかりを強調して加害者としての側面には黙りこんでる。戦場で日本兵がやった事と言えば、略奪、虐殺、強姦などの犯罪行為だ。東条などのファシズム政治家が自らの侵略欲をむき出しにして、太平洋、中国、南アジアを占領した。勢いがあったのは、最初のうちだけだ。ミッドウェー海戦で大惨敗した後は、ずるずると負け続けた。そのミッドウェー海戦も日本国内では海戦大勝利とマスコミは伝えた。当時のマスコミには、真実を伝える勇気はなかった。マスコミは、政府に統制されてるのだから政府に反する記事を書く事は出来なかった。自由のない市民生活を強いられた。政府に逆らえば特攻につかまり拷問だ。国民には、アメリカ兵が上陸してきたら竹やりで突き刺せなんて、真剣に訓練させていたのだ。漫画みたいな武装で勝てると思っていたのだ。根性と精神論だけが幅をきかせていた。日本にも冷静に状況を分析していた人はいた。日本の国力はアメリカの20分の1しかない。長期戦になったら勝てないと忠告したが、当時の政府は聞く耳を持たなかった。戦争中期から石油はない、金属はないでは、飛行機も飛ばせず、船も作れずだ。日本の輸送船は、アメリカ軍に徹底的に沈没された。物資の輸送が途絶えれば砲弾の補給も出来ず、食い物もなく多くの戦場で兵士は餓えに直面した。戦争どころではない。国内でも食料が足りず、多くの国民は餓えた。食べ物だけでなく極端な物不足に直面した。けつを拭く紙もなく、葉っぱで拭いたりしたのだ。手で拭いても、洗う水がなければどうするのだ。なめるのか。戦争末期になり敗戦が濃厚になっても、日本には、神風が吹くから最後の血の一滴まで戦えと国民を鼓舞した。これは、軍国主義の狂気だ。狂気を狂気と思わない洗脳された国民、政府指導者の責任は重い。特に天皇の戦争責任は重い。軍国主義者が天皇の権威を政治利用したとは言え、天皇自身も重要な決断する時には、出席していたのだから。戦争をやるなと命令すれば、戦争は回避できたかもしれない。マッカーサーも日本に着任する前には、天皇の政治責任を追及する考えだった。着任後、いろいろと反対され結局天皇は、何も責任を問われる事はなかった。そして、日本の天皇制は今も続いてる。しかし、象徴の天皇として政治的には政治力を制限されてる。今の右傾化した日本では、天皇の権威を再び強めようとする政治力が働いてる。日本がまた、戦前のような価値観の国になるのではないかと心配だ。昨日も超党派の国会議員達、100人が靖国神社に参拝した。靖国神社には、東条など絞首刑になったA級戦犯7人がまつられてる。この100人の政治家は戦前のファシズムを肯定するのか。歴史は繰り返すということわざがある。日本がまた天皇を政治の中心においてファシズムの歴史を繰り返すかもしれない。今は過去からのつながりであり、今は未来につながってる。時間が止まる事はない。戦前の狂気は、1945年に粉砕された。しかし、また狂気は復活してきてる。今の狂気は増幅して大きな狂気になるかもしれない。歴史は繰り返すのだ。中国やロシア、北朝鮮と戦争を始めるかもしれない。最近、敵基地攻撃論なんていう勇ましい話が話題になってる。どこの国を先制攻撃するのだ。日本単独では、巨大軍事国家の中国やロシアには勝てないであろう。北朝鮮だって日本は勝てない。餓えオオカミは強い、76年も平和が続き、訓練しか知らない自衛隊に守られた飽食の国の民は、餓えてる民の必死な戦いには勝てないであろう。日本の平和論、戦争論など、アメリカが日本を守ってくれる前提に立ってる。アメリカが日本を見捨てれば、日本は簡単に中国やロシアに侵略されるだろう。アメリカが永遠に日本を守ってくれる保障はない。今日、12月8日は、戦争の反省と後悔の日にしなければいけない。加害と被害は、同時に起きるのだ。時間が経てば過去の悲惨な戦争経験を忘れてしまう。戦争は悲劇しか生まない。殺し合いはやめよう。日本に永遠に平和が続くように祈ります。

 

 



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