東京は雨だ。雨足は強い。日本人の心も乱れてる。１３日夜の福島県沖での地震に関して、また朝鮮人が井戸に毒を投げ入れたみたいなデマがネット上で拡散した。その他にも誹謗、中傷の投稿が多く見られた。今、ほとんどの日本人は、井戸を使用してない。水道使用だ。井戸なんて場所がわからない。１９２３年の関東大地震の際、自警団や警察によって約５０００人の在日朝鮮人が殺された。その事を念頭に根拠のない事を投稿するのだ。この種の悪質投稿は、まったくバカげてるのだが、情けない事に日本には悪意のある記事に同調する人間が多いのだ。コロナでストレスがたまってるのか、ゆがんだナショナリズムなのか、精神的に幼いのかだろう。精神の健全な人間は、気持ちの悪い記事を投稿しない。日本では、地震による物理的破壊というより、心の破壊が心配だ。長く続く閉塞と虚構の中で何が真実で何がうそなのか判別しにくなってる。ネットという特殊空間で虚構の世界が作られ、増殖してゆく。日本でも、選挙権のない日本人がアメリカ国旗を持ってトランプ支持のデモをしたりしている。Qアノンなんて本当に信じてる日本人がいるのだ。何を信じるのかは本人の自由だが、でたらめ情報で人に威嚇、脅迫するのは良くない。今の日本を正常に戻せるのは、日本人でなく自然災害の徹底的な破壊であろう。がれきの中で餓えて初めて目覚める。何が真実で何がうそなのかわかるだろう。熊本地震に際には、動物園からライオンが逃げたと写真入りの投稿記事を載せた男が逮捕された。根拠のない悪質投稿には警察力で対応すべきだ。表現の自由を守らなければいけないが、社会に不安を与え、暴力を扇動するような記事、情報を書く人には断固として対応すべきだ。