虚構の風 バリケイト伊東 1月3日、東京はいい天気だ。町は静かだ。風が強い。北風が3階の窓に吹き寄せる。淋しい風だ。東京に吹く風は虚構の臭いがする。東京は虚構に満ちてる。政治も経済も文化もすべてが虚構だ。嘘の上に嘘を重ねてる。気づいてる人は少ない。いずれ嘘はばれ、嘘で塗り重ねれた社会は崩壊するであろう。すでに崩壊現象、腐り現象はジワリ、ジワリと日本に迫ってる。日本はいい国のゆがんだ自画自賛ナショナリズムの中で、猟奇的殺人やヘイトスピーチ、貧困格差などの腐り現象が進んでる。日本の70年ばかりの平和は虚構そのものだ。永遠に平和が続いて欲しいが、あくびが出るような平和は続かないであろう。日本は過去にたくさんの戦争をしてきた国なのだ。人間の本質は悪と罪だ。人間界から戦争はなくならない。直面する北朝鮮問題は、日本を戦場に化すかもしれない。そこまで戦争が迫ってる。多くの日本人は危機感に欠ける。戦争が始まり、町はがれきと化し、たくさんの人間の死体が、がれきの中に転がってる状況になれば、日本の平和なんて虚構だったと理解するであろう。私は危機感や不安をあおってる訳ではない。事実を指摘してるだけだ。戦時中のアメリカ軍による東京大空襲の時、東京は大炎上した。強風が東京を焼きつくした。現実の強風が、軍国主義の虚構に満ちた東京を大炎上させ、ファシズム体制を崩壊させる一因になった。広島、長崎では核爆弾による爆風が、決定的な一撃を日本に与え日本を降参に追い込んだ。たかが風、されど風だ。風は運命を変える大きな力を持ってる。