私が小学校6年の時、池田首相だった。
彼の言葉に感動して彼の胸像を作った。
その後7年ほど私の部屋に飾っていた。
田中首相の演説は今聞いても揺さぶられる。
内容の良し悪しもあるが言葉が届く。
日本列島改造論は国民に夢を見せた。
まだ政治に対し裸で見ていたからだろうか。
胡散臭いと思いつつ、素直に感動していた。
政治に無頓着だった若い頃。
その後オイルショックで関心を持ち始めた。
選挙には必ず投票した。
政治が生活に入り込んだのは家庭を持ってから。
政策が生活の質や給与の額に影響した。
小泉内閣では全面批判した。
郵政民営化ではなく、雇用政策に対し。
法律を読み漁ったのはこの頃からだ。
五十を過ぎてようやく真剣に対峙した。
退職後は国会中継を視聴するようになった。
暇だから出来ることではあるが。
その大半は安倍内閣だった。
虚しい議論が続く。
嘘と不信が渦巻いた。
小馬鹿にしたような回答。
国民無視。
したい放題。
その不信を解消するかと期待した岸田。
演説も回答も、あの無感情は何だ。
ロボットのような回答。
平坦な口調には感情が感じられない。
とても国民のことを考えているとは思えない。
金権まみれの自民党。
国民は鉄槌を下すときだ。
しかし、どのように。
救世主は現れないのか。
そして、日本は沈没する。
ああ無情、ああ空し。