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花の降る午後

2009年09月22日 | おすすめの本・映画
最近夢中になって読んでた本。


宮本輝の「花の降る午後」


内容を知ってる人が聞いたら


「願望入ってるでしょ」


ってつっこまれるだろうな(笑)


(確かに。。。)


最近はあまりピンとくる小説に出会えず実用書や心理学書、自叙伝などを好んでいたので小説らしい小説を読んだのは久しぶり。


主人公の心の動きがあまりにも分かりすぎて切なくて

久しぶりに感情移入しすぎて涙ボロボロ。


確かに願望がないと言ったらウソになるけど自分の人生観や恋愛観など色々考えさせられる本でした。


典子と雅道の余りにも違う境遇、それが絆を深めまた障害を生みだしている。

典子が雅道を追い大阪駅へ駆けつけた時、プラットフォームのベンチに座る

雅道を見て引き留めようとしていた自分の足が突如止まってしまう。

そして結局引き留めずに影から彼を見送ってしまう。

映画やドラマにはよくあるシーンだと思う。


今までの自分なら「何で追わないの?」って思うと思うけど

この本を読んでもし自分なら、今の自分ならやはり同じ選択を苦しみながらしただろうと

感じた。

たぶん恋愛以外のところでもどうしても捨てられないもののために

苦渋の選択をたくさんしてきたと思う。

それでいいんだと自分に言い聞かせながら。


でも最後の結末でその気持ちが解き放たれたから、許されたような気持ちになったから

とめどもなく涙がでたのだろう。


釣り合わないからとか、お互いが求めるものが違うからとか、

結果的に相手に対する条件の不一致を挙げてそう思うことがあるかもしれないけど

それは上手くいかなくなった時にわいてくるもので

人を好きになるということは最初は理屈じゃなくその人となり、

この世に二人といない唯一無二、ただその人であるからじゃないかと思う。



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