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対中国貿易

2010年03月02日 | お仕事(Business)
中国政府がEU産の鉄鋼製ネジ等などに対してアンチダンピング課税を発動。
当初は中国側が国内産業の供給を確保するため鉄鋼や金属などの対外輸出を制限しているということで
EUは中国産のネジ類等に87%の課税を行い、このことで中国側は保護貿易主義とEUを非難。

ダンピングとは国内価格より大幅に不当に安い価格で販売する不当廉売のことであるが
中国側がEUの市場を荒らしているのはネジだけでなく靴、ファスナーなどもあるようで
また対中国に対するアンチダンピング措置をとっている国はEUだけでなく、米国、インド、カナダ、オーストラリアなどもあがっているようだ。

なぜこんなことを書いているかというとこの争いのおかげで自分の会社(ほかの同業者も同じでしょうが)が
中国に輸出する関連製品に関して日本産である証明をわざわざ取らなければならなくなってしまったということ、
それが非常に手間であるがゆえに理由なき無駄な仕事はしたくないということからです。

しかし、この問題を掘り下げていくと中国の経済成長が他国に及ぼしている影響、
そこから生まれる貿易摩擦等世界の経済は刻々と動いているという面白さが見えてくる。
実際に中国税関からの要求は日々進化していっている。昨日の常識は今日の常識ではもはやないのだ。

先日は某税関の事後調査が入り適正申告価格やCP(安全保障貿易規則)の管理方法などを
主に調べていったようだが正しい申告は輸出の統計が狂わないように必要なことと
地味な仕事ではあるが日々誠実に業務をこなしている中で未だに中国税関などでいわゆる「袖の下」
が日常的にまかり通っていることを考えると日本人はまじめだなーとつくづく思うのです。

確かに地味な仕事ではありますが掘り下げてみるとなかなか面白いものなのです。

日本もうかうかしてられない。。。そう思うこの頃です。