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あれから1年が過ぎ去った。
振り返ってみると、今までで一番多く泣いた1年だった。
当時の映像を見たり、話をしたり聞いたりすると、やっぱり泣いてしまう。あの時の怖さだったり不安、安堵した時のこと、色んな気持ちを思い出すと、だめだ。まだまだ困難な状況に立たされている人のことを考えると尚更。
受けとめきれないことが沢山起きたけど、沢山の辛いことも、その中で生まれた嬉しいことも、感謝することも、全てもれなく抱えて持っていく。
あれから仕事で県外へ行くことになって、「地元を捨ててきた」なんて笑えない冗談(のつもり?)を言われたり、「頑張って捜索してくださいね~」とか、なんか軽々しく聞かされて酷く残念な思いをしたこともあった。そんなに軽く発言できる台詞じゃないハズなのに。
結局のところ、気持ちの整理への手段で一番なのは「時間の経過」なのかな。
11日の午後2時46分は外出していたので、道路で黙祷。これも気持ちの整理へ手段の一つに含まれるんだろう。
その日、鎮魂の意味を含めた花火も打ち上がった。
大きく打ち上がった花火はきっとあいつらにも見えただろう。
花火が見えないとブーブー言うあいつらには、あのくらい大きく、高くないとダメだ。
あのくらいならきっと空からでも見えただろう。
あいつら、花火、けっこう好きだったから。
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