今日はペルセポリスの遺跡を見にいったときの話をしましょう。
ペルセポリスはアレクサンダー大王に滅ぼされたペルシア帝国の王都で、シリアのパルミラ、ヨルダンのペトラとともに中東の3Pとも呼ばれている有名な遺跡です。
ここが日本ならば、ものすごい数の観光客で押し合いへし合いといったところでしょうが、まだ観光地化されていないイランだけあって、観光客の姿はちらりほらりと散見される程度でした。
その替わりと言ってはなんですが、おそらく社会科見学中と思われる学生たちが約50名。
彼らにとっては、遺跡よりも物珍しいと思われる日本人めがけて殺到してきました。
僕は旅行者はその国を代表する親善大使だといつも思ってます。
親善大使なんていうと大袈裟かも知れないけど、彼らにとって初めて会う日本人かも知れないし、悪い印象だけはもたれないように注意してます。
そんな使命に燃えて頑張りました。
彼らが出してくる紙幣にひたすらサインし続けました。
僕のサインなんかもらってどうするんだろう?とは思いましたが、彼らが喜んでいるのでそんなことはどうでもいいでしょう。
30人分ほどこなした頃でしょうか?
飽きてきたので、少しパターンを変えて、上の方に「日本」と書き足してみました。
すると先にサインをもらった子供達が、僕のにも書いてと騒ぎ始めました。
仕方ないので既にサインした30人の紙幣にも「日本」を追加するはめに。
こればかりは、余計なことをしなければ良かったと、ちょっと後悔。
これからの世界がどうなるかわからないけど、彼らが大きくなったときに、
「日本人は僕に一生懸命サインを書いてくれたから悪い人じゃないよ」
とこの写真のような笑顔を見せてくれたら、なんちゃって親善大使としてはとっても嬉しいです。
自分でいいの?って思いますよね。
イスラム圏の国の人は気さくで、すぐ集まってきます。
えりりんさんはインドのアイドル?
今でもそのときの写真を大事に持っているかも知れませんね。