(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

ペルセポリス 腰抜けたちに祝福を

2005-02-02 | イラン
映画「アレクサンダー」の公開を前にして、最近アレクサンダー大王関係の番組が目につきます。
その英雄アレクサンダーと対にして語られる悲劇の人がペルシア帝国最後の王ダレイオス3世です。

映画ではどのように扱われているかわかりませんが、ダレイオス3世の評判はあまりよくありません。
贅沢だったとか、気が弱かったとか、戦下手だとか、神のように称えられているアレクサンダーと正反対の評価を受けています。

質素で勇敢な勝者と、贅に溺れた腰抜けの敗者。
源平合戦の源氏と平家しかり、中国のモンゴルと宋しかり、
勝者と敗者の歴史は、勇者と腰抜けの歴史でもあるのです。

でも考えてみてください。
文化的で教養のある腰抜けって悪いことなのでしょうか?
贅沢と言っても、それを責められる日本人はいないでしょう。

勇者と言われている人たちだって、実はただの凶暴な野蛮人だったのかも知れません。

そんな勝者も、やがて敗者が育てた文化に染まり、生きる楽しみと死への恐怖を知り、かつて自分達が葬った腰抜けたちと同じ運命を辿っていくのです。

それもまた歴史の真理。

腰抜け死すとも文化は死せず。
肉を切らせて、骨を絶つ。
ペンは剣より強しなのです。

敗者として散っていた数多くの腰抜けたち。
彼らが身を犠牲にして伝えてきた文化を、僕達は今楽しんでいます。

悲劇の王ダレイオス3世を思いをはせつつ、
今夜は愛すべき腰抜け達に乾杯!!


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2 コメント

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狙ってます。 (Aquablue14)
2005-02-03 00:55:06
去年辺りから、歴史超大作物の映画

多く公開されてますよね。

『アレクサンダー』狙ってます(笑)



アキレスも勇者でしたが、相当なハネッかえり。

その時代にいないと、分からない事も多いけど、当時の文化を振り返って楽しめることは

学者たちに感謝です。



1枚目の写真、凄く良いですね!!!
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ブラピですね (aonuma)
2005-02-03 23:48:30
ブラピのアキレスも良かったですね。

歴史って勝った者が伝えていくものなので、敗者に厳しいけど、「アレクサンダー」でも「トロイ」のように、敗者側もしっかりと描いてくれればと思っています。



1枚目気に入っていただけて嬉しいです。

僕もAquaさんの空シリーズ大好きです。
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