(旧) 地球のどこか片隅で

今まで行った旅行先のエピソードを中心に、日々感じたことなどをつぶやいてます!!

指導者たる者

2005-12-18 | つぶやき
15日に亡くなった仰木元監督。
彼は型に選手をはめ込むのではなく、個々の個性を生かした上で、チームとして一つにしていく才に長けた監督だったと思います。

指導する方からみれば、自分の型に選手をはめる方がすごく楽。
何が出てくるかわからないビックリ箱を、うまく扱っていくのは、器のでっかい人間にしかできないことです。

イチロー、野茂・・・・
選手達の長所を伸ばすことにかけては天下一品だった故人のご冥福をお祈りします。


僕もたくさんの指導者に出会ってきましたが、今日は対照的だった二人の数学教師の話をしましょう。

一人目は中学校時代の先生。
彼は僕に「どうして君は教科書に書いてあるとおりのやり方で問題を解いてくれないんだ」と怒りました。
授業を進める方としては、教科書通りの方が進めやすいから、合わせてあげれば良かったかなと思うのですが、当時はまだ子供。
どんな解き方をしても、答えがあっていればいいじゃないかと、逆に意地になって違う方法で解き続けました。
ちょっとした反抗期。

「僕は言うことを聞いてくれる人にいい点をあげたいんだよ」という先生に当てつけるように、テストでいい点を取って彼を悔しがらせて喜んでました。
なんか屈折してますね。

二人目は高校のときの先生。
彼は「君はどんな方法で解くか想像がつかないから見ていてすごく楽しいよ」と言ってくれました。

この言葉で数学を素直に好きになることができました。

学校の教師や会社の上司、そして両親。
指導者との出会いは、ときにはその人の進むべき道まで変えてしまいます。

人生は出会いの連続。
いい出会いを大切にしていきたいですね。