秋葉のヨドバシカメラのようなメガストアが幅を利かす今日この頃。
一つの店で何でも揃うのも便利ですが、同じ商品をあちこちの店で比較してみたいなんてこともありませんか?
そんなときは「価格.com」のお世話になったりするのですが、チュニジアのというかイスラムのスークではそんな心配はありません。
チュニジアのメディナ(旧市街)に広がる巨大なスーク。
長い長い歴史の中で形成されてきた巨大市場は、ある日突然ぽこりと出来たジャスコなんかとは伝統が違います。
ある通りでは金銀細工、ある通りでは香料、ある通りでは衣料と言った感じで、通りごとに売り物ががらりと変わって、ウィンドウショッピングしているだけでも驚きの連続です。
スークに中には定価なんてありません。
品定めをして価格を決めるのは自分自身なのです。
店「これはいい品だ100でどうだ?」
僕「うーん、5ならなぁ。でもいいや。やっぱり買わない」
店「ちょっちょっと待って。50でどうだ?」
僕「だから5だって」
店「20、これがラストプライス」
僕「じゃぁ2つで30」
店「よし売った」
まぁ、こんな感じ。
同じジュースでも、のどが乾いてるときと、そうでないときでは価格が違う。
それがスークの原理。
本来需要と供給ってそういうものですよね。
食料品では計り売りが基本です。
「みかん一個ちょうだい」なんて言うと、「それっぽっちじゃ売れないな。ほら一個なら持ってけ」なんてプレゼントされたり。
そんな人間臭さもスークの魅力なのです。
レジでピッピッの買い物に飽きたら、あなたも迷路のようなスークに迷い込んでみませんか?
狭い路地の向こう側、それは素敵なワンダーランド!!