今日の写真は2002年の春に行ったイランのアルゲ・バムという遺跡の写真です。
今イランに行っても、もうこのような景色は見れません。というのも、この遺跡は2003年の冬の大地震で崩壊してしまったからです。
バム市周辺で4万人が亡くなったとも言われる大地震で、この廃墟の街もその姿をとどめないほどのダメージを受けてしまいました。
廃墟の街、捨てられた街
このアルゲ・バムという城壁の中の街は、今から200年前に突如として人が消え、そこで時間が止まってしまった街です。
僕がチャイハネ(喫茶店)の窓越しにこの写真を撮ったとき、100年後も200年後も、きっとこの廃墟の街は、このままなんだろうなと思いました。
しかし、それからわずか1年半、もうこの遺跡はありません。
そう時間は止まらない
僕たちが見ている全てのものは、今この時にしか見れないものなのです。