ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ショーヘイの真実

2024-03-23 11:13:56 | 日記
ショーヘイが気になっている。通訳のイッペイが違法賭博にのめり込み、かかえこんだ450億ドルの負債が、ショーヘイの口座から賄われていた問題との関わりである。
この問題をめぐって、私は「ショーヘイの真実」を見たと思っている。私はテレビはあまり見るほうではない。だからテレビではこの(だれにでもわかる明々白々な)「ショーヘイの真実」はすでに散々論じ尽くされていて、私が知らないだけなのかもしれないが、以下、簡単に私見を述べることにしよう。

まず事実関係をおさえておく。NHKは次のように伝えている。

アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNは水原氏が違法賭博で多額の借金を抱え、大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたと伝えています。
そしてESPNは水原氏が当初の取材に対して大谷選手に借金の返済を依頼したと説明したあと、これをすぐに撤回したと伝える一方で、大谷選手が事態を初めて知ったのは20日の開幕戦のあとだったと報じています。

(NHK NEWS WEB 3月23日配信)

これによれば、イッペイは初め「借金の返済をショーヘイに依頼した」と答えている。ショーヘイはイッペイからの借金肩代わりの依頼を受け、これを了承して、自分の口座からブックメーカーの口座に借金相当額(日本円に換算して約6億8000万円)を振り込んだのだろう。

だが、イッペイはこれをすぐに撤回した。鍵はこの事実に隠されている。イッペイは自分の返答をなぜすぐに撤回したのか。
それは、事実がこの返答の通りだとすると、ショーヘイは違法賭博に関与したことになり、MLBでプレーすることができなくなってしまうからである。
そのあたりの事情に詳しい法律の専門家からこれを聞いたイッペイは、「それはマズい、このままでは、自分は金づるを失ってしまう」と考え、負債額の送金に「ショーヘイは関与していなかった」と言い直そうとしたのだろう。

ショーヘイが所属する球団ドジャースも、「ショーヘイがプレーできなくなったのでは、我がチームも困る」と考え、「大谷選手が事態を初めて知ったのは20日の開幕戦のあとだった」(=それ以前には、ショーヘイは事態についてーーこれに関与していなかったのだからーー何も知らなかった)と、援護射撃の説明をおこなったのだろう。

こう見てくると、「ショーヘイがブックメーカーの口座に相当額の送金をおこなった」という事実は動かないように思える。

問題は、そのあとのアメリカ法曹界の判断である。この事実を「ショーヘイの真実」と認定した上で、裁判所はどういう判決を下すのか。この成り行きからも目が離せない。

新婚ほやほやのショーヘイ。好事魔多しとはこのことなのだろうか。

コメント
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