ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

大型連休とデイサ

2024-04-30 11:07:07 | 日記
世は大型連休だというのに、私はきょうはこれからデイサに「出勤」しなければならず、送迎車のお迎えがくるまでにブログをひとつやっつけなければならない。

念を押すまでもないが、私はべつにこれを嘆いて言っているわけではない。世は大型連休だが、それを言うなら、私などは常日頃、大型も大型、超大型連休の毎日である。自慢ではないが、リタイアした私は、毎日が日曜日、「サンデー毎日」の、砂を噛むような閑古鳥状態の日々を送っている。そんな私にとって、週に2度のデイサ通いが楽しくないわけがない。

いや、特段楽しいわけではないのだが、「サンデーが毎日」の平々凡々たる我が境遇には、週に2度のデイサ通いが程よい刺激になっている。ワサビというか、七味唐辛子というか、そういう薬味の類があるお陰で、私の日常には程よくメリハリがつき、ヒマを持て余すこともなくなるのである。

ヒマを持て余すといえば、それを妨げる意味で、ブログ書きの効能も大きい。特にデイサ通勤が控える週2日は、昼食の時間までにブログ記事を書き終え、それをアップしなければならないので、「あ、あと**分でネ、ネタを見つけなければ」というスリルの緊張感が何とも堪らない。

きょうもご多分にもれずネタが見つからない。残されているのは、あと1時間ほど。他に書くこともないから、昨夜見た夢の話でも書くことにしよう。

私は仲間たちと一緒に、ある「大物」を出迎えていた。仲間たちとは、現役のころ、都内の某所でヤボな引き受け仕事を一緒にした他大学の教員たちである。
出迎えた「大物」は、石原慎太郎だったろうか。
眠りに就くまで、YouTubeで「朝まで生テレビ」のワンシーンを見ていたせいだろう。
40年ほど前の番組で、そこでは石原慎太郎の他に、MCの田原総一朗、悪党党幹事長のハマコー、べ平連の小田実、作家の野坂昭如といった人たちが激論をくりひろげていた。石原慎太郎は、私が高校生の頃から妙に気にかかる存在だった。
その「大物」と一緒に、私たちは皆で夜通し酒を酌み交わした。朝、目を覚ますと、「おい、先生がおまえを呼んでいるぞ」と仲間の一人が言う。そそくさと部屋にうかがうと、そこにいたのは「先生」だった。ーー意外なことに、私の恩師だった。

そんな夢である。後味は良くも悪くもなかった。オチも何もない、味気ない夢だったが、なぜか懐かしい匂いがした。

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衆院補選に思う

2024-04-29 14:07:37 | 日記
選挙結果はゆうべにテレビを見て知っていた。だからけさの新聞を見ても、特段の驚きはなかった。朝日新聞には大小のこんな見出しが踊っていた。

衆院補選、自民が全敗 立憲3勝 東京・島根・長崎

解散慎重論、強まる 総裁再選へ道のり険しく

全敗、揺らぐ自民 『無敗』の島根も、想像以上の逆風 衆院補選

首相へ広がる疑心暗鬼

全勝でも、悩む立憲 次の衆院選、他党との調整に不安

自民一党優位体制、崩壊の予兆

裏金『重視』、6割が立憲へ 『重視せず』4割も 衆院補選島根1区 朝日新聞社出口調査

(社説)自民補選全敗 裏金対応 信を得られず

(記者解説)問われる保守本流 理念なき政権維持、『道』示せぬ自民党」

「再生は『政治とカネ』から


ーーこう見てくると、新聞に占める「見出し」のポジションの大きさに気づかされ、びっくりする。一々がもっともで、これだけでも、もううんざり。記事本文の要所を抜き出そうと思っていたが、いささか食傷気味の今、その気が失せた自分がいる。

問題は、次の本番、総選挙である。解散⇒総選挙となるのかどうか。時期は4月とも6月とも9月とも噂されているが、与党の自民党は野党に転落せず、生き長らえるのかどうか。
そのあたりはひとえに国民有権者の良識(ボンサンス)にかかっている。

きのうの衆院補選では、「もしかしたら、そうなるかも」、「そうなってもおかしくはないな」と、漠然とではあるが思っていたふしがあるが、次の総選挙はどうなのか。

このままなら、とてもあの政党には票を投じる気になれないよな。そう思う自分がいる。悪いけど。いや、べつに悪くはないか・・・。

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大型連休雑感

2024-04-28 11:41:15 | 日記
世の中はいつの間にか大型連休だそうである。デイサといい、訪看さんといい、私の身の回りではそんな気配はまるで感じられないが、観光地はどこもコロナ明けとあって、すごい人出だそうだ。
テレビのニュースでは、新幹線や高速道路は混雑、成田空港や羽田空港も海外旅行に出かける人々でごった返しているという。

海外旅行といえば、問題になるのは、このところのひどい円安である。旅行先で食事をすると馬鹿にならないので、困っていると親子連れの母親が嘆いていた。

人混みといい、余計な出費といい、そんなことなら行かなければいいのに、ーーどうしても旅行がしたいのなら、国内の近場で済ませればいいのにと、私などは思うが、(安近短ならぬ)高遠長を望む海外旅行組は、そうは行かないらしい。若い頃から人混みが苦手だった私には、到底理解できない感覚である。

円安といえば、その煽りで、海外から日本に来る外国人旅行客が激増しているという。いわゆるインバウンド。日本でなら食事も安く済ますことができるし、日本情緒たっぷりの土産物もしこたま買い込めるというわけだ。結構なことである。

これも円安の煽りなのだろうが、外国人、特に中国人が東京都心のマンションを買い漁っているという。自分のセカンド・ハウスにするためなのか、投資が目的なのかはわからないが、私からすれば、もっと多くの中国人がもっと多くの場所の土地や建物を買い占めてくれればいいと思う。
その税収によって国庫は潤うし、中国人所有の土地や建物が全国のあちこちにあれば、中国軍が日本めがけてミサイル攻撃を仕掛けてくることもなくなるだろうと思うからである。

さてさて、世の旅行ブームとは一切無縁の我が周辺、老夫婦だけの我が家はいつも通りひっそりとしている。息子夫婦のところは、嫁さんが臨月間近の身重の身体とあって、身動きがとれないらしい。
娘たちは一家そろって沖縄へ旅行に出かけるとか。
世の中、安泰で言うことはない。我が周辺は静かな休日である。いつものことだけど。

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玄海町問題続報

2024-04-27 13:27:41 | 日記
きょうの朝日新聞に「玄海町問題」の続報ともいうべき記事がのっていた。
「玄海町問題」とは、佐賀県玄海町の町議会が、原発から出る高レベルの放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、選定に向けた第1段階に当たる「文献調査」への応募を町に求める請願を、賛成多数で採択した問題である。

朝日新聞は次のように報じている。

(玄海町議会が)町内に九州電力玄海原発があることを踏まえ、文献調査を「(原発がある)自治体の責務」としている点について、他の首長から否定的な意見が相次いだ。
(朝日新聞4月27日)

玄海町の町議会は、
「文献調査への応募は、(原発がある)自治体の責務である。ゆえに玄海町は文献調査に名乗りを上げるべきだ」
と主張したのだろう。
ところがこの意見に対して、他の首長らは「いやいや、そんなことはない」と、こぞって拒絶反応を示したというのである。

朝日新聞は、玄海町議会の主張に反対の意見を述べた3人の名前をあげている。

◆山口祥義・佐賀県知事
:玄海町議会の採決は「(最終処分問題に)一石を投じたことにはなる」。この点は評価するが、文献調査への応募は「(立地自治体の)責務とは思っていない」。
玄海町には玄海原発があるのだから、玄海町はすでに負担を引き受けている。その上さらに最終処分場などの大きな負担を引き受ける義務はない。
第1段階の文献調査を終え、第2段階の概要調査に進むには知事の同意が必要だが、「私の考えは(同意を拒否することで)ずっと一貫している」。

◆福井県敦賀市長(立地自治体でつくる協議会会長)
:原発の立地自治体だから(文献調査に応募する)責務があるとは思っていない。

◆杉本達治・福井県知事
:(原発の建設は)当初から使用済み核燃料をすべて県外に持ち出す約束で進めている。(最終処分などの)バックエンドの課題解決の先頭に立つのは国であって、立地自治体ではない。


ーーこれら3首長の見解に共通しているのは、
「核のごみの最終処分場を引き受けるのは、自治体にとってはきわめて大きな負担になる」
という認識である。
玄海町議会が「それでも町は最終処分場を引き受けるべきだ」と主張するのは、それによって町に落ちるカネが莫大であり、魅力的だからだろう。
カネのためなら負担を厭わず、の心境と言ってよい。
ところが佐賀県にせよ、福井県にせよ、これらの自治体にはカネはビタ一文も落ちないから、(放射能漏れのリスクだけを)負担するのは「まっぴらご免だ。トンデモない」となるのである。

たかがカネ。されどカネ。カネに拘泥するのはゲスの根性だ、という(高邁な?)意見もあろうが、今ここで問題になっているのは、当該自治体のサバイバルの問題、生きるか死ぬかの問題なのである。これが当該の自治体にとって喫緊の問題であることは、言をまたない。

東京都などとは違い、消滅可能性の爆弾をかかえる自治体に住むあなたなら、解っていただけるのではないだろうか。


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消滅可能性自治体 背に腹は

2024-04-26 14:07:05 | 日記
きのう夕餉の食卓で次のニュースを聞いた。

佐賀県玄海町の議会は25日に開いた特別委員会で、いわゆる『核のごみ』の処分地選定に向けた第一段階の調査にあたる、『文献調査』への応募を町に働きかけるよう求める請願を、賛成多数で可決しました。
(NHK NEWS WEB 4月25日配信)

うむ、これはまずいぞ。ーー以前なら、私はそう考えたに違いなかった。核のゴミ、いわゆる核廃棄物の半減期は数万年だという。ネットで調べると、次のような説明が見つかった。

放射性物質は放射線を放出しながら、時間が経つにしたがってその強さを減少させていきます(放射能の減衰)。
製造直後のガラス固化体表面の放射線量は約1,500Sv/hと極めて高レベルであり、1000年を経た後も、約20mSv/hのレベルです。その後は半減期の長い核種による放射能が残存しますが、天然ウラン並みの有害度 になるまでは約8000年、さらに数万年後には、燃料の製造に必要なウラン鉱石(約750t)の放射能と同じレベルにまで減衰します。

(電気事業連合会のHP)

核のごみが相当に厄介な危険物であることがわかるが、これをガラス固化処理して地下深くに埋めたとしても、大規模な地震や地盤の隆起などの自然現象によって、それが地上に現れてくることも可能性としてはゼロではない。

そんなヤバい物質の最終処分場になりかねない「文献調査」に自ら買って出るなんて、無謀にもほどがある。どうせカネが目当てなのだろうか、住民の安心・安全と引き換えにカネをせしめようとするなんて、人権を軽視するにもほどがある!いったい玄海町とやらの町議会の議員たちは、何を考えているのだ!

だが、今回ばかりは、私は、そんな憤りの声を上げる気にはなれなかった。その一日前に、こんなニュースを聞いたばかりだったからである。

民間の有識者グループ『人口戦略会議』は全体の4割にあたる744の自治体で、2050年までに20代から30代の女性が半減し、『最終的には消滅する可能性がある』とした分析を公表しました。
(NHK NEWS WEB 4月24日配信)

全自治体の4割に当たる744の自治体が、あと25年ほどで消滅する可能性があるとは、何とも物騒な話ではないか。
こうした「消滅可能性自治体」とは別に、20代から30代の女性の減少率が20%未満にとどまる自治体を(消滅する可能性がない)「自立持続可能性自治体」と呼ぶらしいが、問題の佐賀県玄海町は、この「自立持続可能性自治体」のリストには入っていなかった。

おそらく佐賀県玄海町は、あと25年もすれば消滅してしまう「消滅可能性自治体」の一つなのだろう。消滅の可能性が大きいから、玄海町の町議会は、町が「核のごみ」の最終処分地になることを買って出るようにと、町に請願する議決をしたに違いない。
「玄海町の議会には、町内の3つの団体から第1段階の『文献調査』への応募を町に働きかけるよう求める請願が提出された」というが、ここにいう「町内の3つの団体」は、玄海町の人口減少が著しいことを常日頃から肌で感じていて、(「人口戦略会議」の分析などとは別に)「このままではわが町は消滅する」と強い危機感をいだいていたに違いないのである。

そもそも自治体が消滅するとは、どういうことなのか。自治体が消滅しても、その地域に住む住民がいなくなるわけではない。その住民たちは、福祉などの行政サービスを受けられなくなるということである。
これは相当ヤバいことだ。そういう危機を目前にしている玄海町の人たちに対して、私は「核のごみは危険だから、やめたほうがいい」などとアジる気には到底なれないのである。

調べてみると、私が住む○▲市も「自立持続可能性自治体」のリストには入っていなかった。ということは、我が○▲市の(近い)将来も玄海町のそれとあまり変わらないのかもしれない。
消滅可能性か・・・。やれやれ。

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