このところ石原慎太郎の『「私」という男の生涯』(幻冬舎文庫)を読んでいる。デイサのすきま時間に、と買い求めた文庫本だった。
「今度は何を読んでいるんですか?」
頁を開くと、案の定、介護士のおばさんが覗き込んできた。
「これです。石原慎太郎の遺書みたいなものですよ。自分が死んで、奥さんも死んでから出してくれ、と言っていたというから、この人の華々しいオンナ遍歴が読めるんじゃないかと思いましてね」
「で、**さんのヘンレキはどうなのですか?」
「それは、まあ、秘密です・・・」
読み進めてみると、この本は予想に反して自身のオンナ遍歴を主題にしたものではなく、慎太郎という「オトコの生涯」を書き綴ったものだった。噂に聞いていたあれやこれやの話を、改めて本人の口から聞くような面白さがある。
なぜかは私自身もよく分からないが、高校生だった頃から、私はこの男の(小説ではなく)生き方に強い興味を持っていた。高校3年生のとき、県立市民会館でこの人の講演会が開かれるというので、小一時間ほどかけて聞きに行ったことがある。
思えばあれは、初出馬する参院選の自己宣伝のためだったが、私は慎太郎の肉声を聞くことができて、感激していた。
大学に入ってからは、この人と三島由紀夫との対談を面白く読み、この人の生き方にますます興味を深めていった。なぜか小説にはそれほどの興味は持てなかった。
ともあれ、そんな私にとって、『「私」という男の生涯』はとても面白く、読み始めたら止まらなくなった。400頁ほどの厚手の文庫本だが、家に帰ってからも目を離せず、その半分ぐらいを一気に読んでしまった。
夜、ベッドに入ってからは、YouTube でこの人の記者会見や、国会での「暴走老人」ぶりをぼ〜っと聞き流している。
というわけで、最近、私の中では、「シンタローと一緒の時間」がやや暴走気味にうねっている。
きょうはこれからデイサへの出勤。シンタローは何頁ぐらい読み進めるだろうか。
「今度は何を読んでいるんですか?」
頁を開くと、案の定、介護士のおばさんが覗き込んできた。
「これです。石原慎太郎の遺書みたいなものですよ。自分が死んで、奥さんも死んでから出してくれ、と言っていたというから、この人の華々しいオンナ遍歴が読めるんじゃないかと思いましてね」
「で、**さんのヘンレキはどうなのですか?」
「それは、まあ、秘密です・・・」
読み進めてみると、この本は予想に反して自身のオンナ遍歴を主題にしたものではなく、慎太郎という「オトコの生涯」を書き綴ったものだった。噂に聞いていたあれやこれやの話を、改めて本人の口から聞くような面白さがある。
なぜかは私自身もよく分からないが、高校生だった頃から、私はこの男の(小説ではなく)生き方に強い興味を持っていた。高校3年生のとき、県立市民会館でこの人の講演会が開かれるというので、小一時間ほどかけて聞きに行ったことがある。
思えばあれは、初出馬する参院選の自己宣伝のためだったが、私は慎太郎の肉声を聞くことができて、感激していた。
大学に入ってからは、この人と三島由紀夫との対談を面白く読み、この人の生き方にますます興味を深めていった。なぜか小説にはそれほどの興味は持てなかった。
ともあれ、そんな私にとって、『「私」という男の生涯』はとても面白く、読み始めたら止まらなくなった。400頁ほどの厚手の文庫本だが、家に帰ってからも目を離せず、その半分ぐらいを一気に読んでしまった。
夜、ベッドに入ってからは、YouTube でこの人の記者会見や、国会での「暴走老人」ぶりをぼ〜っと聞き流している。
というわけで、最近、私の中では、「シンタローと一緒の時間」がやや暴走気味にうねっている。
きょうはこれからデイサへの出勤。シンタローは何頁ぐらい読み進めるだろうか。