峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

心を開いて

2006年02月09日 | 学校教育
昨日は、お昼過ぎから佐々町民生児童委員協議会の定例会に出席しました。この日、佐々町内の小中学校3校の校長と教育長を招いての懇談会でした。
最初に各校長から学校の今の様子を伺いました。大まかに言うと、2つの小学校の校長とも「不登校の子供はいません。みんな元気いっぱい楽しくやっています」ということでした。
中学校からは代理で教頭が出席でした。彼の話は学年ごとに不登校者がいること、彼らには学校に来るように働きかけていること。また、学校には来るものの教室に入れず、フレンドリールーム(教室に入れない子供たちのために用意された部屋、とはいうもの階段下の狭い物置に机といすがあるだけの所)で過ごす子供たちがいるということでした。

この後、「ご意見、ご質問は?」となりましたが、民生児童委員の方から何も声が上がりません。
無理もありません。学校長から「何も問題はありません」と胸を張られれば、学校の様子をうかがい知れない者は、そうなんだと思うしかないでしょう。
学校のことをよくご存知の方といえば、佐々町民生児童委員協議会の中には元小学校長、元中学校長がお一人ずついらっしゃいます。元教員も何名かいらっしゃいます。しかし、私の知る限り、彼らは、いついかなるときも発言なさることはありません。
元校長のお二人の席は私と隣り合わせに並んでいますが、会議中にひそひそと聞こえてくるお話は、あの教頭は、誰とかの息子で云々【うんぬん】というようなものです。
私は、その場にいるみなさんに聞いていただきたくて話を始めました。

昨日まで元気だった子が自殺していること、小学生まで真面目で明るくと評判だった子が中学生になって不登校になったり、いわゆる問題児となったりしてること。だから、小学生が表面的に元気だからといって、それでよしというわけにはいかないこと。

また、学校に、教師に救ってほしい子供たちが、逆に学校に、教師によって傷つけられている現実があることもお話しました。
例えば、給食費未納の家庭が増えていることを学校長は、よく訴えます。それを教室で、全校朝会で取り上げ、生徒たちに向かって「お前ら、ただ食いする気か」「食い逃げする気か」と罵倒【ばとう】する教員がいるのです。
親に責任があっても、子供に罪はないではありませんか。

転校してきた複数の生徒が自分の名前を、クラス全員の名前が記してある表にいつまで経っても書き加えてもらえなかったこと。

そして、私は静かに結びました。
その他例を挙げたらきりがありません。それでも、かつて聖職と呼ばれた先生方に家庭や、その他の場所で傷つけられた子供たちを、どうか救ってくださいとお願いしたいのです。迷惑だと言われるかもしれませんが、私は、それでもお願いしたいのです。

私が話している間、学校長らはずっとメモを取っているようでした。私の話が済んだ後も下を向かれたままでした。しばらく間があって、佐々小学校長が教職員の資質の向上のため定期的に職員同士で研修を行っている話をしてくださいました。
また、教育長も小学生の頃が重要で、教師が注意深く子供たちを見ていかなければならないと話されました。

私たち大人は、もっともっとさまざまなことを心を開いて語り合うことが必要なのだろうと思います。
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4 コメント

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教師力 (朔太郎の母)
2006-02-09 13:03:41
私も峯野さんの意見に同感です!我が家の小5の子供、担任の先生と上手に接する事が出来ず・・・・先生は子供の方が悪いように多分思われているようです!親野智可等氏の「親力」で決まる!と言う本がありますが、私は「教師力」で決まる!と言う本があってもいいと思いますが・・・・
教師力 (峰野裕二郎)
2006-02-10 09:17:31
ご意見、有難うございました。



父親・母親、教師、それぞれの役割があるのでしょうね。

当たり前ですが、どちらの力も大切だと思います。



「教師力」という本、読みたいです。
Unknown (toriton)
2006-02-12 11:38:11
◇昨日まで元気だった子が自殺していること、小学生まで真面目で明るくと評判だった子が中学生になって不登校になったり、いわゆる問題児となったりしてること。だから、小学生が表面的に元気だからといって、それでよしというわけにはいかないこと。

◇また、学校に、教師に救ってほしい子供たちが、逆に学校に、教師によって傷つけられている現実があることもお話しました。

例えば、給食費未納の家庭が増えていることを学校長は、よく訴えます。それを教室で、全校朝会で取り上げ、生徒たちに向かって「お前ら、ただ食いする気か」「食い逃げする気か」と罵倒【ばとう】する教員がいるのです。

親に責任があっても、子供に罪はないではありませんか。

◇転校してきた複数の生徒が自分の名前を、クラス全員の名前が記してある表にいつまで経っても書き加えてもらえなかったこと。



上の記事を読んで、びっくりしました。なんということでしょうか? とても教育者とは思えません。他県の私が言うのは、何ですがおかしいと思います。

峰野さんの仰るとおり、子どもには何も罪がありません。学校側の対応こそ、批判されるべきです。そんな暴言を吐く、教師がいるなんて信じられません。

よく氷山の一角と言われますが、他にもいろいろとあるのでしょう。誰かが言わなければ、学校側には伝わらないと思います。はやり、この場合、峰野さんが言わなければならなかったと思います。勇気ある、そして、子どもと教育を愛する行動に敬意を表します。

県は違っても、そろぞれの場所で、子どもの幸せと未来のためにともに連絡を取り合って、頑張りましょう!!
子供たちが輝いている (峰野裕二郎)
2006-02-14 12:19:41
トリトンさん、私の話を真っ直ぐに受け止めていただき嬉しいなぁ~。

子供と高齢者が生きている喜びに輝いている。そんな社会にこそ、未来は訪れるように思います。

そのために果たすべき役割が自然と与えられているように感じています。

頑張りましょうね!!

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