峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

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努力の人

2009年03月02日 | 将棋
24日・25日の2日間にわたり、羽生善治王将と挑戦者・深浦康市王位との間で、王将戦七番勝負の第5局が指された。
その結果、深浦さんが羽生王将を降し、今シリーズの対戦成績を3勝2敗とし、初の王将タイトル獲得と、王位のタイトル併せての、これも初めての二冠王者まで、あと1勝と迫った。

現在、将棋界には7つのタイトルがあり、羽生善治さんが「名人」・「棋聖」・「王座」・「王将」の4つを、渡辺明さんが「竜王」、佐藤康光さんが「棋王」、そして深浦康市さんが「王位」というタイトルをそれぞれ保持している。

そんな中、現在、深浦さんは、羽生さんの保持する「王将」のタイトルに挑んでいるわけだが、今月11・12日に行われる羽生さんとの対局に勝てば、上に記したように王将タイトル奪取となり、同時に二冠保持者ということになるのだ。

深浦さんは長崎県佐世保市で生まれた。
九州、それも、日本の西の端である長崎県出身の棋士がタイトルホルダーというのは、すごいことなのだが、それが二冠保持者ともなれば、すごいなんてものじゃない。相当すごい。いや、むちゃくちゃすごいことなのだ。

それは、深浦さん以外のタイトルホルダーと、将棋界の顔とも称されるA級棋士の出身が、東京都・千葉県・群馬県・埼玉県・神奈川県・京都府・兵庫県(将棋連盟HPより)であるのを見れば分かる。深浦さん以外、すべて大都市圏の出身なのだ。

いろいろな面で、地方出身の棋士にハンディキャップがあるのは想像に難くない。
しかし、深浦さんは、それらを克服し、ついにはタイトルを掴み取った。文字にして記すことは容易だが、それは凡人の想像を絶する。
そして、今、彼は、さらなる高みを睨【にら】んでいる。
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