その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

期待と怒声(おやじぃ編)

2024-05-11 06:42:46 | 巡礼

エサをもらえるムクドリも期待してます^^;

(オレがオレが…そんな上司も困りモノ^^;)若手を育成するためには、そこんところをジッと我慢して、優しく誘導していかなければいけない。そんなの『おやじぃ』がやった方が、早くてきれいに仕上がることは分かりきっている。春作業が立て込んでいるのだけれど、今日はトラクター耕運作業の『講習会』…操作要領と直進、後進、ターンの要領だけ教えて、危険な箇所は『おやじぃ』が仕上げるつもり…だが、菊の植え替えをしていたらエンジン停止?(ありえない!)そこから『おやじぃ』の大声がきゅうり畑に響きわたる。(エンジン音で大声を出さないと聞こえないんです。近所の手前もあるのにねぇ^^;)そして、危険な周辺部もやらせてみることにした…大声は、いつの間にか「怒声」に変わってしまっている。怒鳴ったところで、『受講者』はかえって身体がすくみ、オロオロしてしまうことも分かっているはず…そして、『昭和の親父』はこうして子どもたちに嫌われることも知っている。しかしねぇ…ケガや重大事故で君を失うより嫌われることの方がマシである。(ほ~れ、ポールにぶつけて金属板を曲げてしまった…そのことなど決して怒らない^^;)『おやじぃ』の親父の気持ちがようやく分かるようになってきたお年頃…『怒声』もまた、君の成長を願ってのことである。「黙ってオレについて来い。」昭和的親父のやり方は、時代遅れではあるが、耕運作業の跡にエサ(虫)を探して、ムクドリも期待して君について来ているのだよ(笑)


『おやじぃ』は試作・研究中…

さて、慣れない作業を長男『ポン太郎くん』に任せ、『おやじぃ』は「万能ネギ」の育成研究中…ハウス内で地植えしたことはあるのですが、長く伸び始めると潅水や風で倒伏してしまう。株間に出てくる雑草抜きも厄介である…ペーパーポットと培養土、稲の苗箱を使って伏せ土や施肥をしながら状況を見ております。下からしつこく表れたスギナは、育苗箱を移動することで抜ける^^; 今のところ順調…ご近所の故人(我が農園の雨除けハウスの骨材を無償で提供いただいた恩人である。)から頂いた畦シートを倒伏防止の『囲い』として使ってみた。専業農家の技術を見てきた訳でもないので、経験に基づく試作である。我が在所では、長ネギは秋冬に出荷されるから、夏場のそうめん・冷や麦の薬味として需要があるんじゃないかなぁ…『お百姓さん』は研究者であり、技術者であり、経営管理者であることの一例でありますよ。
はてさて、「物価上昇を上回る賃上げの実現を!」…確かに、春闘で満額回答を得た組合もあるようですが、実質賃金は24ヶ月減少中。(首相や経済学者の鼻息は、こちらまで届かない。)夕刻、定番の『晩酌会』は、遂に100円のカップ焼きそばとソーセージに(友人『ノロ社長』の奢りだから文句を言えた筋合いではない^^;)「夢屋のところは、土日休みなのか?」「きゅうりが始めれば休み無し!我が社は、ブラック企業ではないから、公務員並みの賃金は払えないけれど、公務員並みの休日は与えることにしている。」と胸を張るが、実質、土日に働かれると125%(休日135%)の時給が払えないという実情がある^^; その分、農場長が働いている…毎日が『晩酌会』とは呑気だねぇ…いえいえ『晩酌会』も早々にハウス内を潅水して、自宅に戻れば8時を過ぎていた。『お百姓さん』は、格好いい研究者であるが、ブラックな『労働者』であることに変わりないのだよ(笑)

 


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