イズミル便り

IZMIR'DEN MERHABA

クムルの巣作り

2007-04-06 06:53:29 | クムル
 
見てくださ~い!この美しい巣とかわいらしい卵を・・・。

この家に引っ越して以来キッチンの窓に毎日やってくるクムルに餌をやることは私の楽しい日課の一つになっていましたが、キッチンで餌をやるとすぐに鳩が来てまるでやくざのように横取りをし、クムルはなすがまま…最近は鳩のやってこないベランダの中に餌を置くようにしていました。


ベランダの中に降りて餌を食べるようになりました。慣れるまで少し勇気が要ったようです。

3月に入ってから餌を食べ終わってからも何時間もベランダで留まっているようになりました。日向ぼっこをしているのかしらと思っていたら昔鳩を飼ったことのある夫曰く巣を作ろうとしているに違いないと言うのです。なるほど高いところに停まったりして巣作りにふさわしいところか、人間どもは邪魔をしないかなどと調査をしていたようです。


2羽揃って何時間も同じ場所で座っていました。


こんな天井近くも巣作りの候補だったようです。

野菜が入っていた木箱を夫がある日ベランダの天井近くに置いてみるとさっそくそこに入って座っていました。
それから何日間かは木箱にも来なかったのですが、3月の最終週、ついに巣作りが始まったのです。二羽でどこから拾ってくるのか色とりどりのコードや木の枝を銜えてきてはコツコツと音を立てながら巣を編んでいます。朝8時前から夕方17時くらいまで働いて夜はどこかへ帰って行っていました。以前なら餌をやるとすぐに食べていたのに巣作りが始まってからは夕方まで全く餌にも手(?)をつけませんでした。

そんな作業が4・5日続いたでしょうか。そのうちに夜も一羽が巣の中で残るようになりました。もしかしたら卵を産んだのかなと思いましたが、巣の中をのぞくことは出来ません。洗濯物を干したりしていても気にしないのですがカメラを向けるとバタバタと逃げ出します。


2羽の仲睦まじい共同作業。

ただ日に何回か巣から数分だけ出て行くことがあるので、昨日はその隙に大急ぎで脚立を運び手を伸ばして巣の中を激写!脚立に乗っても巣の中は見えない高さなのですぐに写した写真をデジカメの画面で見るとなんとも美しい卵が二個見えるではありませんか。PCで大きくしてみると巣もなんてきれいなんでしょう。




卵を抱くようになってからは同じクムルでも配偶者(?)以外は決してそばに寄り付かせません。必ずそばで一羽が監視しているのです。

誰にも教わらずに2羽だけでこんなに素晴らしい子作りの準備をしているクムル達、なんともいえないすがすがしい感動を味わう毎日です。かわいい雛鳥を見ることが出来る日はいつでしょう。




追記
cakeさんがコメントで日本の「シラコバト」に似ていると教えてくださったので「シラコバト」で検索をしてみたらまさにクムルのことでした。日本では一時絶滅の危機に瀕し天然記念物に指定されたそうです。埼玉県の県鳥なんですね。

cakeさんどうもありがとうございました!
 






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