ＥＵ加盟交渉開始！

トルコのＥＵ加盟交渉が１０月３日開始されることは、昨年暮れのＥＵ首脳会議で決まっていましたが、オーストリアが直前になり反対を表明したため、２日夜から緊急外相会議を開いて打開策が探られ、オーストリアの友好国クロアチアのＥＵ加盟見送り再考の可能性が出来たことなどを受けて、ついに加盟交渉開始の合意に達しました。
オスマントルコにウィーンを包囲された経験を持つオーストリア、「トルコは正式加盟国ではなく、あくまでもＥＵの友好的パートナーにとどまるべきだ」と言いトルコはもちろん「正式加盟があくまでも条件」と妥協しませんでした。
この日ばかりは私も夕方からＴＶのニュースを見続けていました。１９時頃から合意に達した場合、すぐにルクセンブルグでの加盟交渉開始式典にギュル外相が出席できるようアンカラの空港では飛行機が待機、そしてついにルクセンブルグへ出発。ルクセンブルグへ到着した時はすでに時計は４日を過ぎていたようですが、４日付の新聞でこんな記事を見つけました。

「時計が止まった」
ギュル（外相）がルクセンブルグへ到着したのは、真夜中を過ぎていた。イギリスの外相ジャックストローは「トルコに対して我々は１０月３日の約束をした。調印は４日に持ち越されてはならない。」と言った。そして合意の時計は23:58で停められた...調印は真夜中過ぎに行われたが、サインの下には「2005.10.3．23:58」として記された。（YeniAsir新聞より）

なんだかちょっとジーンとしてしまったのは私だけでしょうか。