ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

不穏な社会と人の脳の発達

2017年11月22日 | 日記

不穏な社会を形成する脳の働き


昔は、人の噂も75日と言われたが、盲導犬の虐待だとかまびすしく叫ばれた事件もあっと言う間に静かに鳴ったようだ。
 虐待かしつけかは、人間社会でも議論がある所だが、子供が殺される事件よりも盲導犬の動画で騒ぐほうが大きいとは、何ともいやな社会だ。
 これって、抑制の効いていない社会かな。
 では 人間の抑制を司る部位はどこなの。
 それは 額の置くにある全党前野。
 さて、この部位は何歳頃に十分に働くようになるのだろうか。
 聞いてみると、抑制の効かない社会と人間の脳の発達とは深い関係がありそうだ。

 先日、面白いテレビを見た。
それは思春期の脳の働きと脳の発達に関することだ。

 人の脳は後ろから前に向かって発達するとのこと。
思春期に入って、性ホルモンが出てくると脳の中の扁桃体が発達してくる
扁桃体は記憶、情動(喜怒哀楽の感情)、認知の基盤を支えている。
自分の思うように行かないと怒りとして爆発したりいらいらを周りの弱いものをいじめたりすることで紛らわせたりする行動に出てくる。これらの負の感情を抑制する場所前頭前野はまだそのころには未発達なので、トラブルが多くなる

 最近の研究によると、人の脳の最も前にある全党前野は25歳くらいにその働きが活性化されるとのこと。
ついつい暴走してしまう子供や若者が出現するのもなるほどと理解できる。

 先ほど扁桃体が記憶に関係すると書いたが、その傍らに存在する海馬という側頭葉にあるまさに記憶を司る部位であるが、それを刺戟して、記憶力を大いに高める力となっている。
 脳の各部位は隣同士で影響しあって、より高度に発達してゆくものなのだ。

 そこで、若いときの記憶力の素晴らしさは思春期のホルモンの働きであり、扁桃体の発達によるものだそうだ。

 こうしたエネルギーは良いに付け悪いに付け、社会に飛び出してゆくエネルギー源なのだ。
 残念ながら、前頭前野は脳の前のほうにあるために、その発達の次期が遅いので、ブレーキの聞かない若者が出てくる。
 研究によると、親子関係がうまくいって、何でも話せる関係を構築している家庭での問題は少ないとのこと。
 しかも、最近は もっともっと高齢になっても、全党前野の発達が未成熟の人が多いような気がする。
 聞くに堪えない事件の加害者の年齢は高齢化している。
 
 反面 若くても、自制心の優れた素敵な若者も多い。そんな若者がおかあさんのまわりにも何人もいるのが嬉しい。


自分はどうなんだろう。
 よく胸に手を当てて考えてみよう。
よくよく考えて見ると、盲導犬ライフに入ってカアラは忍耐力が増した。物言わぬ盲導犬との生活は笑顔で、かつ 優しく接しなければ、良い関係は保てない。
これって、おかあさんにとっては理想的。
人間社会にとっても必要な要件だと思わない?