ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

豊田市エコットで、インドネシアのごみの話をしました in Toyota

2017年12月09日 | ⇒2017年度(日本)

12月最初の日曜日に、豊田市環境学習施設eco-T(エコット)で、講演&ワークショップを行いました。

講師は、ゆいツールの山本と環境カウンセラーの五明さんです。

私からは、ロンボク島のごみの現状や、ごみ銀行の活動などを紹介しました。

今回、会場に「トランクミュージアム®」を用意しました。

これは、一般社団法人JEANオリジナルの、海のごみについて考えさせる展示教材です。

私は、今年の6月にJEANに伺って、海ごみの話を聞いてトランクミュージアムの実物を見たときから、使いたいと思っていました。

今回、エコットから借りていただいて、ワークショップの際に見学する時間を設けました。

講演の後のワークショップでは、参加者はふたつに分かれて参加しました。

私のワークショップでは、インドネシアの活動のために開発したプログラムの体験(冒頭の写真)や、トランクミュージアムの見学、ワークシートの記入後共有を行いました。

ワークシートの問いは、「A.私にできること」「B.自治体や国レベルでできること(日本の場合)」「C.自治体や国レベルでできること(インドネシアなどの後進国の場合)」「D.企業ができること」「E.NGO(市民レベル)ができること」で、そのうち2つを選んで書いてもらいました。

Aでは、「プラスチック物をなるべく買わない(減らす)。海に捨てない」「(なるべく)ごみを出さないようにする」「落ちているごみを拾う」

Bでは、「プラスチック製品の製造、販売の制限、課税等。回収の徹底。企業責任を明確化」「子供たちへの環境教育。子供のころから問題意識を持たせ、家庭からの削減を目指す」

Cでは、「廃棄物収集ルートの構築、運用」「勉強会などをして教育する。他国の事例を紹介する」「先進国からの援助。お金だけでなく知識も」

Dでは、「プラスチックのものを作らない(減らす)」「オーガニック素材の包装材の開発。過剰包装の見直し」「外国たばこのパッケージのように、魚の売り場にマイクロプラスチックやプラスチックごみの現状の写真を入れて売る」

Eでは、「市民への環境教育」「ごみ拾いボランティア」

などの意見がありました。

最後に全体で、それぞれの講師が総評を行いました。

豊田市にはりっぱなクリーンセンターがあり、eco-T(エコット)はそこと一体となった環境学習施設です。

クリーンセンター(リサイクルセンター)は、今のインドネシアに一番必要なものです。

残念ながらインドネシアでは、行政がクリーンセンターを建設するお金もなければ、稼働するお金もありません。

また、エコットのような環境学習施設はインドネシア中どこを探しても見当たらないと思います。

そもそも、環境教育がきちんと確立されていないのです。

JICA青年海外協力隊員が必死で各地で活動をしていますが、インドネシアの中で環境教育を担える人材やノウハウが蓄積されていかなければ、あまり意味はないのでは、と私は考えます。

エコットには、インタプリタ―(環境教育を実践するボランティア)が70人もいらっしゃるそうです。

市民の力に支えられた施設なんだと感じました。

ロンボク島で、そういう施設を作れたらどんなにいいだろうか、と私は夢想しています。

(山)

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