ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ただ田んぼを歩くだけで楽しい! 学生向けエコツアー2017 報告③

2017年12月31日 | ⇒【学生他(2017年12月)】

日本からやってきた学生たちは、ランタン村に着いた日の午後、田んぼへじゃらんじゃらん(お散歩)にでかけました。

報告①報告②も併せてごらんください。

ランタン村はイスラム教徒の村。ジルバブという、髪を隠す布を借りた女性の参加者は、村の人と同化しています。

みんなが立ち止まりました。なんでしょうか。

稲の苗床をつくる作業をしている人がいたのです。やりたい!と数人が田んぼに入りました。

村人にとってはいつもの仕事が、ツアー参加者にとっては楽しいアクティビティに。

歩きながら、サトウキビを食べたり。

子どもと手をつないだり。

ただの散歩が、わくわくするアクティビティになりました。

さて、夜は日本人から文化の紹介を行いました。

北海道に住んでいる参加者からは、雪について話がありました。

雪を見たことのないインドネシア人は、いったいどんな寒さなのか、食べたら美味しいのか、想像しきれない様子でした。

そのあとは、習字の時間!

村の若者たちの名前を、漢字で書いてあげます。これが大人気で、みんな大興奮!

よい文化交流になりました。(続く)

報告④はこちら

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ごみ銀行見学の後、村で大歓迎の巻!学生向けエコツアー2017 報告②

2017年12月30日 | ⇒【学生他(2017年12月)】

ロンボク島にやってきた学生たちは、続いてパイズルさんがやっている西ロンボクのクカイ・ブルスリごみ銀行を訪れました。

Mahasiswa dari Jepang mengunjungi bank sampah kekait berseri yang berada di desa Kekait, Lombok barat.

報告①はこちら

パイズルさん(写真上左)は、3種類のコンポスト(肥料)を作っています。

「EM4(日本で開発された微生物群)を使った、主に植物の葉っぱや枯れ枝のようなものを材料としたもの」

「高倉式コンポスト(北九州で開発されたインドネシア用のコンポスト方式)。台所のごみを材料としたもの」

「液体肥料。野菜のくずなどを材料にしたもの」

プラスチック袋を使ったクラフトづくりもしています。パイズルさんもまた、アイシャさんに指導を受けたひとりです。

パイズルさんを囲んで。

さて翌日は、いよいよランタン村へ!

村役場の手前から歩いてくれ、という要望で学生たちと一緒に歩きだしました。

Mahasiswa dari Jepang sudah mengunjungi desa Latan, Lombok tengah.

そこへ、遠くから音楽が聞こえてきました。赤い楽団です。子供たちばかり。

村の結婚式などで演奏や舞を披露する楽団が、私たちのために出迎えてくれたようです。

村役場で歓迎の儀が行われました。写真下の左の男性が、ランタン村村長さんです。

村長自らお出迎えとは、ランタン村の気合の入りようが伺えます。

さて、歓迎式が済むと、学生を迎えてくれる若者グループのリーダーオパンさんのお宅へ。

自己紹介をして、まずはお昼ごはん。その後、歓談。英語ができる学生が多かったので、コミュニケーションが弾んでいます。

村では、ふたり一組でオパンさんの仲間たちの家に泊まります。家までチドモ(馬車)で送ってもらいます。

村では、ひとつひとつのことが初めてで、学生たちはわーわー言いながら出来事に巻き込まれていきます。

迎える若者たちのほうも、ワーワー言いながらおもてなしにかけまわります。

若者たちをサポートするのは、タナ・ベア村のトニーさん。(写真下右)

ゆいツールは、村の若者自身でお客さんを迎えられるように、トニーさんと一緒に準備をしてきました。

ランタン村はなにもない村です。ホテルも、ビーチも、スパも、お土産屋も、バーも、レストランもありません。

コンビニも、Wifiもありません。そんな村で、日本の学生たちはどうやって過ごすのでしょうか。(続く)

報告③はこちら

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未知の世界へやってきた! 学生向けエコツアー2017 報告①

2017年12月29日 | ⇒【学生他(2017年12月)】

2017年12月20日から日付が変わって21日深夜。ロンボクの空港で学生たちの到着を待ちました。

Mahasiswa dari Jepang mau sampai di Lombok..pada malam tgl 21 Desember 2017.

飛行機は予定より3時間ほど遅れてロンボクに到着しました。待っているほうも、学生たちもへろへろです。

さて翌朝は、午前中の予定をキャンセルしてホテルで休憩というわけにもいかず、予定通り朝から活動を開始しました。

まずはオリエンテーション。(ホテルのロビーにて)自己紹介をします。

今回の参加者は、女性6人、男性2人。社会人も混じっています。

最初の目的地は、ごみ埋め立て地!

Mahasiswa dari Jepang mengunjungi TPA(kebun kongok yang berada di Lombok barat).

連日の雨で(雨季のため)足元がぐちゃぐちゃのため、あまり歩き回れませんでした。

ごみ捨て場の手前に、ごみの重さを測る場所がありました。

記録を見せてもらうと、車のナンバーと積んできたごみの重さが記されていました。

この埋立地は、マタラム市(NTB州の州都)と西ロンボクのごみが捨てられています。

と言っても、西ロンボクは限られた場所からしか運ばれていないので、マタラム市に比べてごみの量は少ないのですが。

次は、西ロンボクのシウン・グミランごみ銀行へ。ハミドさんが迎えてくれました。

ハミドさんは、数か月前からコンポストづくりをしています。NTBマンディリごみ銀行のアイシャさんに指導をうけました。

コンポストを作る場所の整備があまり進んでいなくて、住民からの生ごみは一部しかここに捨てられない、と言っていました。

ハミドさんは思いはあるけどお金がないので、苦しいところです。

ゆいツールからも、いくばくかの支援をすることにしました。

ごみ銀行の活動を見た後は、お昼ごはんです。レストランでは、ロンボクの伝統料理を食しました。

実は、JICA青年海外協力隊の隊員(環境教育担当、西ロンボク環境局)が朝から活動に参加してくれていました。(右から3番目)

参加者は、JICAの現場の活動について、ロンボクでの暮らしについて、話を聞くことができました。

レストランの前での記念写真。

旅はまだ、始まったばかり。(続く)

報告②はこちら

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ツアーの準備が整いました! in Lombok

2017年12月15日 | ★2017年度(ロンボク)

今週からロンボク入りしているゆいツールです。

12月20日から、学生ツアーが始まるため、中部ロンボクのランタン村で準備をしてきました。

ランタン村の若者と、去年タナ・ベア村で学生を受け入れてくれたトニーさんと、細かな打ち合わせをします。

若者たちはやる気いっぱい。

なんだか村では村ツーリズムの機運が高まり、ちょっとしたいざこざが起こっているよう(10月25日のブログで触れた問題が形を変えて続いている様子)ですが、ゆいツールとは関係ないので深入りしません。

大事なことはお客さんを迎えて、結果を残すこと。やるやる、と言っているだけで結果が伴わないグループと争う意味はありません。

トニーさんや、ランタン村の若者たちは、ゆいツールのお客さんをちゃんと迎えよう。結果を出そう。と言っていました。

国が違うので、トラブルが起こったときにできることは限られています。

ゆいツールは目的を失わず、協力してくれる人を選んで、真摯に活動するだけです。結果は自ずとついてくるはず。

さて、打ち合わせの後は、お客さんが泊まるおうちのチェックです。

協力してくれる家は、4件。ふたりづつ宿泊します。

村人もドキドキでしょう。お部屋を拝見します。

こちらは、別のお宅のトイレ兼水浴び場。日本とはだいぶ違いますね。

村にはまだ(下の写真のような)伝統的な家屋が残っていますが、住居としては使われていないようです。

村は少しづつ近代化しています。

近代化することを止めることはできません。

伝統は「古く」なり、「不便」なものから「便利」なものへ、インドネシアも移り変わっていきます。

でも、発展しながら考えたいな、と思うのです。どこへ向かって発展していくのか。

すっかり発展してしまった日本から来る若者たちは、何を感じるでしょうか?

ツアーが楽しみでなりません。(今現在、バリ島のアグン山の噴火の影響は特にありません)

(山)

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豊田市エコットで、インドネシアのごみの話をしました in Toyota

2017年12月09日 | ⇒2017年度(日本)

12月最初の日曜日に、豊田市環境学習施設eco-T(エコット)で、講演&ワークショップを行いました。

講師は、ゆいツールの山本と環境カウンセラーの五明さんです。

私からは、ロンボク島のごみの現状や、ごみ銀行の活動などを紹介しました。

今回、会場に「トランクミュージアム®」を用意しました。

これは、一般社団法人JEANオリジナルの、海のごみについて考えさせる展示教材です。

私は、今年の6月にJEANに伺って、海ごみの話を聞いてトランクミュージアムの実物を見たときから、使いたいと思っていました。

今回、エコットから借りていただいて、ワークショップの際に見学する時間を設けました。

講演の後のワークショップでは、参加者はふたつに分かれて参加しました。

私のワークショップでは、インドネシアの活動のために開発したプログラムの体験(冒頭の写真)や、トランクミュージアムの見学、ワークシートの記入後共有を行いました。

ワークシートの問いは、「A.私にできること」「B.自治体や国レベルでできること(日本の場合)」「C.自治体や国レベルでできること(インドネシアなどの後進国の場合)」「D.企業ができること」「E.NGO(市民レベル)ができること」で、そのうち2つを選んで書いてもらいました。

Aでは、「プラスチック物をなるべく買わない(減らす)。海に捨てない」「(なるべく)ごみを出さないようにする」「落ちているごみを拾う」

Bでは、「プラスチック製品の製造、販売の制限、課税等。回収の徹底。企業責任を明確化」「子供たちへの環境教育。子供のころから問題意識を持たせ、家庭からの削減を目指す」

Cでは、「廃棄物収集ルートの構築、運用」「勉強会などをして教育する。他国の事例を紹介する」「先進国からの援助。お金だけでなく知識も」

Dでは、「プラスチックのものを作らない(減らす)」「オーガニック素材の包装材の開発。過剰包装の見直し」「外国たばこのパッケージのように、魚の売り場にマイクロプラスチックやプラスチックごみの現状の写真を入れて売る」

Eでは、「市民への環境教育」「ごみ拾いボランティア」

などの意見がありました。

最後に全体で、それぞれの講師が総評を行いました。

豊田市にはりっぱなクリーンセンターがあり、eco-T(エコット)はそこと一体となった環境学習施設です。

クリーンセンター(リサイクルセンター)は、今のインドネシアに一番必要なものです。

残念ながらインドネシアでは、行政がクリーンセンターを建設するお金もなければ、稼働するお金もありません。

また、エコットのような環境学習施設はインドネシア中どこを探しても見当たらないと思います。

そもそも、環境教育がきちんと確立されていないのです。

JICA青年海外協力隊員が必死で各地で活動をしていますが、インドネシアの中で環境教育を担える人材やノウハウが蓄積されていかなければ、あまり意味はないのでは、と私は考えます。

エコットには、インタプリタ―(環境教育を実践するボランティア)が70人もいらっしゃるそうです。

市民の力に支えられた施設なんだと感じました。

ロンボク島で、そういう施設を作れたらどんなにいいだろうか、と私は夢想しています。

(山)

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