ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ロンボク島で持続可能な観光開発について考えた!(ツアー参加者より)in Lombok

2019年02月26日 | 6. エコツアー参加者の声

2月上旬に、ロンボク島に来てくれた学生さんのツアー体験記です。

12月のスタディツアー(ロンボクの若者向け)を経て、ブウン・スジャティ村とランタン村で、彼女を迎えてくれた若者たちの成長ぶりが伺えます。

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ゆいツールのご協力を得て私はロンボク島に1週間ほど滞在しました。目的は、持続可能な観光開発について考えること。

(自分で作ったココナッツの葉で編んだ帽子をかぶって。ブウン・スジャティ村)

ロンボク島で進む観光開発が、環境問題や伝統文化にどのような影響をもたらし、それに対して現地の人々がどのような活動をしているのか、アレンジしていただいたプログラムのおかげでローカルの人との交流を通してロンボク島のリアルな現実を見ることができたように思います。ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。

(ランタン村でイスラムファッションを体験)

私は西ロンボクのブウン・スジャティ村と中部ロンボクのランタン村にそれぞれ2泊3日ずつのホームステイをしました。村で迎えてくれた若者たちは、エネルギーに満ち溢れており、自由な発想で村を持続可能な形で発展させていこうと活動しています。私は、彼らの「自分たちがこの村の未来を作るんだ」という強い責任感を終始感じていました。

村での活動で印象的だったことがあります。
村の若者たちと一緒にゴミ拾いをした時のことです。あっという間に持っていたゴミ袋3枚がいっぱいになりそれを持って村の青年が「ゴミを拾ったはいいものの、僕たちはこれをどうしたらいいのかわからないんだ」とつぶやいていました。
ホームステイ先に持ち帰ったそのゴミ袋は私が帰る日まで玄関に置きっ放しでした。

(ランタン村にて)

ゴミ拾いをして虚しさを感じたのは初めてでした。ここではゴミの処理をする施設がないためゴミを拾ってもそのゴミは行き場を失ったままなのです。

観光開発によって観光客が増えれば外から持ち込まれるゴミも増えます。これは、私の15日間のインドネシア滞在(ロンボク島以外の場所も含む)で自分が出したゴミです。 

たった数日の滞在であっても観光客が置いていったゴミは、行き場を失ったまま10年20年と島に残るかもしれない。そう考えると自分が持ち込んだゴミを置いてくるわけには行かず、私は全て日本に持ち帰ってきました。

(ランタン村にて)

ロンボク島の村は人と人の強い繋がりによって成り立っています。
ランタン村の青年に、この村に貧困はあるのかと聞くと「ここの人はみんな貧しいよ。お金をたくさん持っている人はいない。でもお金がなくても生きていける。何か必要なものがあれば親戚やご近所さんに聞けばいい。ここの暮らしはすごくシンプルなんだ。」と答えていました。

(ランタン村にて)

村人が互いに交わす挨拶、赤ちゃんをあやすおじいちゃんとおばあちゃん、夜空の下で村の若者たちが集まってギターを弾いて歌って語り合う時間。

シンプルで純粋な幸せがここにある。

(ランタン村にて)

経済的に発展している日本の社会が忘れかけている「本当の豊かさ」を私はロンボク島で感じていました。

「ガイド」として出会った村の若者たちは、今では私の「大切な友だち」です。
ロンボク島が美しい自然と愛情深い人々によっていつまでも心安らぐ温かな空間であることを心から祈っています。

(ブウン・スジャティ村にて)

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テントの行方は(ロンボク島地震災害支援のその後)3 in Lombok

2019年02月03日 | 7. ロンボク島地震災害支援

前回のブログに引き続き、学校のテント確認の様子を報告します。

今回は、ゆいツールが11月の初めにやっと届けることができた、北ロンボクバヤン地区の学校のテントの確認状況について報告します。

確認した時期は、1月4日です。

北ロンボク バヤン地区 ロロアン村の、ロロアン第一公立小学校(SDN 1 Loloan)の校舎は、屋根を修繕中でした。

テントは、冬休み中ということもあり、片付けられていました。

こちらが、テントを使っていた時の様子です。

次に行ったのは、サンビック・エレン第2公立小学校です。

仮設校舎が建てられていました。

テントはないね、と見渡すと。

なんのためかわかりませんが、水が溜まったシートが。そして、黒い支柱に見覚えが。これは、テントの支柱ではないかしら。

案内してくれた人は、この間までテントを使っていた、と言っていましたが、確認するとまだ一度も袋から出していないような雰囲気。

インドネシア人と言うのは、相手を喜ばすためにウソをつくことがよくあります。

ウソをつかれた方も、「それは嘘だ!」と言ったりしません。話を合わせます。相手に恥をかかせないために。

テントと支柱が、とりあえず学校にあることを確認してその日は帰りました。

最後に行ったのは、北ロンボク バヤン地区 ロロアン村のバヤン第4公立中学校(SMP4 Bayan)です。

この学校も、校舎を修繕中でした。

片付けられたテントを確認します。

案内してくれた校長先生(kepala sekolah SMP4 Bayan..Pak Hamdan Yusuf)と。

以上で、テント確認の報告は終わりです。

現在は雨季で、インドネシア政府も急ピッチで仮設教室や既存の校舎の修繕を進めているようすがわかりました。

今後もできるだけ、学校をまわって、使用状況、保管状況を確認していきたいと考えています。

カウンターパートのマストゥールさんは、他のことで忙しくなったために、あとはゆいツールが自力でやっていくことになります。

ただ、ゆいツールも活動の予算がなければロンボクに行くこともできません。

来年度の予定はまだはっきりしませんが、今年度が終わるころには見通しがたっているとよいな、と思っています。

ちなみに、ゆいツールの活動を応援していただく方法としては、「正会員になる(年会費6000円)」「賛助会員になる(年会費3000円)」「寄付をする」という方法があります。くわしくはこちら

多くの方にご支援いただけると、ゆいツールの活動も安定して継続していくことができます。

それから、「ロンボク島地震災害支援金」としてみなさんから集めたお金が、まだ「6万円」と「1,650,000ルピア(13,000円相当)」残っています。正式な会計報告は、今年度中にまとめますが、残ったお金の使い道はまだ決まっていません。

現地をまわって情報を収集することができるのは、新年度になってからになりそうです。

ご協力いただいたみなさんには、できるだけ報告をしてまいりたいと考えています。

(山)

ロロアン村を案内してくれた、オガさんと。(Pak Ogah, desa Loloan, kecamatan Bayan)

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