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ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

ちょっと息抜き。ロンボクの知られざる観光地の紹介♪ in Lombok

2020年01月30日 | ★2019年度(ロンボク)

1月に、ロンボクの新しい観光地をたずねました。

ひとつは、ジャンブゥ(グアバ)のアグロ・ツーリズム(観光農園)で、もうひとつはKOPTOFA Education Park(コプトファ教育パーク)です。

Bulan Januari kemarin Yui-Tool mengunjungi KOPTOFA Education Park yang berada di desa tetebatu Kec.Sikur, Lombok Timur.

中部ロンボクのコパン地区にある観光農園は、現在整備中でした。

この農園には、Jambu Mutiara(ムティアラ:真珠・グアバ)とJambu Kristal(クリスタル・グアバ)がたくさん植えられていました。

Ada juga Tempat Agrowisata Jambu Mutiara & Jambu Kristal yang sedang disiapkan di Kopang, Lombok tengah.

きちんと手入れされていて、日本のように実に虫がつかないようにビニールで覆われています。

写真ではわかりませんが、地面には散水設備が施されていました。

かなりお金をかけて、きちんと運営されている農園だと見て取りました。

この農園では、観光客を受け入れて、グアバもぎ体験などができるようにしたい、ということでした。

同じオーナーが手がける、東ロンボクのテテバトゥ村にあるKOPTFA教育パークの方は、家族連れが訪れる水が豊かな谷でした。

オーナーの息子さん(写真下、右から2番目)が、あれこれ案内してくれます。

入園料は、ひとり25,000ルピア(200円くらい)です。パークには、プールがあります。

魚が泳ぐ池もあります。

魚の餌を買って、餌付け体験もできます。(餌をもらいすぎて、魚が太りすぎなのが気になりました)

この日は、雨上がりの日曜日だったのでお客さんもまだ少なめでしたが、普段の日曜は大混雑になるんだろうな、と想像しました。

プールと池の入り口には、「係員の許可なく、食べ物や飲み物を持ち込まないようにしてください」と書かれています。

家族連れやグループが、東屋(ロンボクでは、ブルガと言います)で休憩しながら、食事を注文したり(そんなに高くありませんでした)、プールで泳いだり、ゆっくり楽しめそうなところでした。

この公園は、ムスリム向けをうたっていて、お祈り前のアザーンが流れると流している音楽を止めたり、プールも男女別になっていたり、お祈りをするスペースが設けられていたり(これはインドネシアではどこでも普通ありますが)、売り上げの一部を恵まれない子供たちを支援するために使っていたりするそうです。

この日一緒に行った、ドゥルカディチームのオパンくんは、小さい子供がいるので、家族連れで遊びに来たい!と言っていました。

インドネシアでは、そしてロンボクでは、こういう家族の憩いの場(清潔で整っているところ)は、とても少ないので、このパークはとても貴重だな、と思いました。

この公園は泉があって(写真下)、その水を池やプールに利用しています。

この泉の水は聖水として、バリ人(ロンボクに住むヒンドゥー教徒)のお祈りにも使われるということでした。

Di KOPTOFA Education Park ada mata air..bisa jadi air suci.

KOPTFA教育パークがある東ロンボクのテテバトゥ村は、以前から観光客向けに宿泊施設があったり、滝があったりするようですが、地元の人が楽しめる憩いの場(しかも清潔で整っている!)もできて、生活に余裕のある人たちが楽しめるようになってきたところがうれしいな、と思いました。

きれいな場所が増えて、そういう場所を訪れるのに慣れた人たちは、ごみだらけの周りの環境にだんだんがまんができなくなるだろう、と思うからです。

(山)

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若者たちがコンポストづくりを指導!? in Lombok

2020年01月28日 | ★2019年度(ロンボク)

1月上旬に、東ロンボクのスンバルン地区で、ドゥルカディチームのメンバーが高倉式コンポストづくりを指導しました。

Tim Dulkadi telah mengajarkan cara membuat Kompos Takakura di Sembalun, Lombok Timur.

これは、ドゥルカディチーム(ゆいツールが育成している若者グループ)のメンバーのひとりがスンバルン在住で、彼の家でコンポスト作りをしよう、というのがそもそもの目的でした。

それで、せっかくなら農家仲間を誘ったら?ということで、数人の農民が集合してくれました。

ところでスンバルンは、標高1,000メートルの高地にあり、インドネシアにはめずらしく夜は冷え込みます。

乾季(毎年4月頃から10月頃まで)の間は水がなく、雨季(毎年11月頃から3月頃まで)の間は今度は害虫に悩まされるということでした。

害虫除去のために使っている農薬も、できれば使いたくないんだけどね、と農家の人は言っていました。

私たちは農業の指導に来たわけではないので、まずはそのことを伝えてから、ごみを減らすために「高倉式コンポスト」を勧めていること、台所の生ごみから肥料ができること、用途はいろいろ使えること(特に花や果物の木など)などを話しました。

まずは、肥料を作るベースに必要な発酵液の作り方を伝えます。

砂糖を入れる発酵液と、塩を入れる発酵液の2種類を作ります。

これは作ってから、最低3日置かないと使えません。

ということで、あらかじめチームメンバーのオパン(写真下、左)が作ってきた発酵液を使って、発酵床を作っていきます。

必要なものは、米ぬかと米がらと土です。

(ちなみに、上の写真の右の若者がチームメンバーのルスくんで、今回作ったコンポストの面倒を見ていきます。)

そこに2種類の発酵液を、水で薄めながら投入。かき混ぜます。

農家のみなさんは、熱心にメモをとりながら話を聞きます。

ドゥルカディチームのメンバーは、実はまだ誰も自分で作ったコンポストを使ってはいません。

でも、すでにクカイ・ブルスリごみ銀行のパイズルさんが、コンポストを野菜や植物に使って効果を実証しています。

「一番良い勉強法は、人に教えることである」と一般的に言われますが、ゆいツールが若者たちに「高倉式コンポスト」の作り方を人に教えられるようにしたかったのは、メソッドをきちんと理解させたかったから。

インドネシア人は、一回話を聞くと「あ、わかったわかった」「もう聞いた」と言います。

じゃあ、人に教えてごらん。自分で作ってごらん。と言うと、「あれ?どうだっけ?」となるのが常です。

人のやっていることを見て、コメントだけする人もよくいます。ネットで見た情報、聞きかじった情報を教えたがります。でも、自分では何もやっていない。

ゆいツールは、若者たちを「知識だけ持っていて人に教えたがる人」にしたいわけではありません。

自分でやって失敗したり、今まさに試していたり、自分で体験したことを自分のものにして、それを人に伝えて欲しいのです。

コンポストに発酵液を加えて、足りない水分を補った後、これくらいの湿り気がちょうどいいよ、と教えます。

 

ゆいツールはロンボクで、自分たちだけで落ちているごみを拾い集めて、島をきれいにしようとしているわけではありません。

コンポストをひとつふたつ作ったからと言って、急にごみが減るとも考えていません。

環境教育は、人を育てることです。ESD(Education fot Sustainable Development)は、未来を作る人づくりです。

「クリーンアップ活動」「エコワークショップ」「コンポストづくり」「ガーデンづくり」「植林活動」「教材を使った環境教育プログラム」・・・。

様々な手法を活用して、若者たちがロンボクで環境について考えることのできる人づくりをしていって欲しい、というのが、ゆいツールの願いです。

(山)

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日本の学生さんを連れて、スンギギエリアのごみ拾いに参加 in Lombok

2020年01月24日 | ★2019年度(ロンボク)

1月上旬に、ロンボク島の観光エリア・スンギギのメインストリートのクリーンアップ活動に参加しました。

この日は、ふたりの日本人学生(下の写真左から2番目、3番目)を連れて行きました。

Pada awal bulan Januari 2020, Yui-Tool telah mengikuti kegiatan membersihkan jalan di Sengigi bersama mahasiswa dari Jepang.

この活動は、ドイツ人のサキナさん(写真上、左)が率いるLombok Ocean Careというグループが、毎週日曜日の朝にビーチで実施しているものです。

この日は朝に雨が降り、いつも参加しているメンバーのほとんどは集合しませんでした。それでも、学生さんと約束をしていたゆいツールは、サキナさんと連絡を取り合い、メインストリートの方で活動することにしました。

サキナさんは、DAMRI(インドネシアの国営の公共輸送バス会社)が設置したごみ箱のごみを片付けると言いました。

インドネシアでは、公共の場所に誰かが親切にごみ箱を設置することが時々あります。でも、誰が片付けるのか?といったことまでは考えていません。

このDAMRIの会社も、ごみ箱を設置して満足してしまったようです。

行政はしらんぷり。(ここは西ロンボクの環境森林局管轄のエリアですが、行政がごみを回収することが決まっている場所までごみを移動させなければ、回収はしてくれません)

私たちも、周辺のごみを拾います。

ごみ拾いが終わってから、学生さんとサキナさんと一緒にディスカッションをしました。

「サキナさんはいつからクリーンアップ活動をしているの?」

サキナさんがごみ問題について意識し出したのは、2018年夏の大地震の後からだったと言います。

それまでは、レストラン(上の写真に写っている場所)や旅行会社、Villaを経営するのに忙しく、ごみのことを取り立てて意識したことはなかったそう。

大地震で旅行客がいなくなり、従業員も元気をなくしてしまった時に、サキナさんは周りを見渡してごみがそこらじゅうにあふれていることに気がつき、なんとかしたい、と思ったそうです。

今では、レストランの従業員がごみを分別してきれいにしています。(ごみ拾いで集めたごみの一部も含まれています)

下の写真の、一番右側はコンポストです。レストランの生ごみはここで処理します。

人々の意識を変えるのは難しい、とサキナさん。

「毎週行っているリーンアップ活動に参加する地元の人はどんな人ですか?」

Lombok Ocean Careのメンバーとごみ銀行の仲間たち以外は、一般のローカルの人は参加しないそう。

人々の意識を変えるのは難しいけど、ネガティブなことを考えていてもしょうがない。常にポジティブで、笑顔で。

人に注意するときも「ごみをごみ箱に捨てなさい!」と怒るのではなく、明るく笑顔で教えてあげる方がいい。とサキナさん。

若い人が環境問題に意識を向けてくれているのは、とても頼もしいと言っていました。

私も、サキナさんと出会えてとても幸運だった、と思いました。

これからも、ロンボクで同じ目的を持つ仲間たちと一緒に、環境を守る取り組みを続けていこうと思います。

(山)

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暮らしから学ぶ~村ツーリズム体験談(学生さんの感想) in Lombok

2020年01月20日 | 6. エコツアー参加者の声

12月下旬に、ロンボク在住の日本人大学生向けにツアーを実施しました。以下、彼の感想です。

***

先日、ゆいツール開発ラボさんのツアーに参加してきました。

そこで僕は、「村ツーリズム」なるものを体験させていただきました。内容は、村で行うエコツーリズムです。

エコツーリズムEcotourism)とは、自然環境の他、文化・歴史等を観光の対象としながら、環境の保全性と持続可能性を考慮するツーリズム(旅行、リクリエーションのあり方)のことである。 (Wikipediaより)

僕は正直、ザ・観光にあんまり興味がありません。

有名できれいな場所を見て、たくさん写真を撮って、夜は優雅にホテルに泊まる…といった観光をしても、あまり楽しいと思えないんです。。

それよりも、もっとローカルな人たちの生活を体験したい。もっと、現地の人々と交流したい。

村ツーリズム(エコツーリズム)は、そんな人におすすめかもしれません。

どんな経験だったか、レポートしていきますね!

 

今回、僕が滞在したのは「ブウン・スジャティ村」。

ロンボク島中心市街地から車で30分ほど走った場所にあります。村につくと、若者3人が出迎えてくれました。

そのうちの1人がマデくん。この村でエコツアーを進めるのを取り仕切っている人物です。 

(着いて早速、家の果物を狩る。写真中央がマデくん)

 

彼が中心になって、村をガイドしてくれました。

一緒に庭の果物を取ってその場で食べたり、近くにある滝に案内してくれてちょっと水浴びをしたり、料理の作り方を教わったり。。

村に滞在し、そこにある暮らしを体験する。

(米の収穫を体験)

 

(バリ人(ヒンドゥー教徒)がお祈りに使う花のお供え物の作り方を教えてもらう)

(バリの音楽を体験)

純粋に、そこにいる人との交流を楽しむ。

この村の人たちにとってはただの日常ですが、僕にとっては非日常の連続。とても刺激的でした。

 

そして、あることを強く感じました。それは、日本においては忘れていた「自分は生きているんじゃなく、生かされてる」という感覚。

 

2つ大きな出来事がありました。

1つ目は、自分でアヒルを絞めて食べたことです。

 

1日目の晩御飯、食卓にはアヒルのスープが出てきました。

このおうちはアヒルを飼っていて、ガアガア鳴いているのを見てました。

「あそこのアヒルがこれ?」と聞くと、「そうだよ」とのこと。

「もし機会があれば、ぜひそれを体験したい」と伝えました。すると、2日目に実現。

最初は見てるだけのつもりだったのですが、「ほら、持って持って!」と言われ、アヒルを掴むことに。

ぎゅっと足を持つと、ちゃんと温かい。「ああ、こいつも生きてるんだ」と。

 

そう思っていると、お父さんがアヒルの首根っこをナイフで引きちぎりました。

飛び散る鮮血。もうほんとに、真っ赤な血でした。

「もう手を放していいよ」と言われ、手を離すと、のたうち回るアヒル。

 

少したってアヒルが息絶えると、中学生くらいの子どもたちがすぐさま羽根をむしり取り始めました。

とりあえず僕も一緒にむしり取る。むしり終わると、見たことある肉の形になってました。

 

そしてその日の晩御飯で、スープになって出てきたアヒルを食べました。

それを食べると、なんか何とも言えない気持ちになりました。

さっきまで生きていたアヒルを、今こうしていただいている。

心から、感謝の念がわいてきたのです。

 

もう一つの出来事は、村のおじさんに森を案内してもらったときのこと。

森を歩く道のりの中で、おじさんはいろんな果物や山菜をぱっと見つけてもぎ取り、僕に手渡してくれます。

そのしぐさが、もはや庭に植えてある野菜を取って「これ食えるよ~」って言ってるみたいなナチュラルさなのです。

森全体が自分の庭、みたいな。

 

でも僕が見ても、全く見分けがつかない。「この葉っぱとあの葉っぱ、どっちが食べられるやつだっけ?」となってしまう。

 

きっとおじさん、ずっと森とともに生きてきたんだな。

そして、その恵みを享受して生きてきたんだ。そう感じました。

 

僕のような普通の人間が普通に暮らしていると、鳥を自分で殺めなくても、森で果物を探さなくても、スーパーで買えます。

 

でもそれだけでは、「命をいただく」ということがどういうことなのか、本当にはわかっていませんでした。

動物にしろ植物にしろ、生きている命を犠牲にしていただいているんだ。

だいぶ遅いですが、ようやくそのことを心から理解できた気がします。

 

人は生きているんじゃなく、生かされてる。

 

このように、自分が慣れ親しんだ環境とは異なる環境に飛び込むことで、多くの気づきや学びを得ることができます。

リアルな生活の中に入り込める「村ツーリズム」、おすすめです。

***

感想を書いてくれた学生さんが綴っているブログ「BIKIのロンボク滞在記」も併せてご覧ください。

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