ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

2018年度の活動を振り返って in Lombok

2019年05月07日 | ★2018年度(ロンボク)

ただいまゆいツールは、報告書作り新規事業計画づくりなどに追われています。

そこで、今回はブログでも昨年度を振り返ってみようと思います。

2018年度活動ベスト3

ベスト1は、何と言ってもロンボク島大地震で急きょ立ち上げたロンボク島地震災害支援金募集のプログラムです。

7月から8月にかけてロンボク島を襲った3回の大地震で、多くの家屋や学校の校舎が崩れ落ちました。

ゆいツールは、現地を支援するためにどうしたらいいのか現地のNGOスタッフと相談しながらプログラムを考えました。

結局、学校に大型テントを提供するプログラムにしました。

こちらは、クラウドファンディングで作成したバナーです。

支援の内容と報告については、こちらのページでご覧ください。

こういう災害支援は、年度が始まるときには計画していなかった活動で、振り返ってみるとよくやったな、という気持ちが沸き起こります。

やっている時は夢中で、8月9月にかけてお金集めと現地との連絡と進捗の報告に追われ、10月と12月に現地で提供したテントの状況を確認しました。雨季こそ使ってもらっていると思いきや、風と雨でテントが壊れたり、学校が休みに入って校舎の建て替えが進んでテントが畳まれていたり、こちらの思いとは若干ずれた現実もありました。

ただ、インドネシアの学校は、テントなどの機材は十分にそろっていないため、今後は学校の行事や次の災害時などに、提供したテントを活用してもらえればと考えています。

ベスト2は、学生さんが頻繁にゆいツールに連絡をくれて、ロンボク島エコツアーに参加してくれたことです。

2018年度にゆいツールがコーディネートしたエコツアーに参加してくれた学生さんは、7月―8月にひとり、10月にひとり、11月にひとり、2月にひとりとふたり、それからもうひとりでした。3月には、名古屋市立大学の曽我ゼミから4名も。

地震があったことで、ロンボク島を知ってくれた人もいたようです。

また、今までのゆいツールのツアーの情報をネットで見つけて、連絡してくれた人もいました。

彼らの体験の様子または感想は、ゆいツールブログ「エコツアー参加者の声」でご覧いただけます。

3月のエコツアーについてはこちらで報告を上げています。

そしてベスト3は! ロンボクの若者たちが育ってきたこと。

上の写真は、6月にギリ・アイル島という観光の島で、日本人の方が経営するバンガローでエコガーデンを作ろうとしたメンバーです。

この時は、伐採した木からテーブルなどを作ったり、ガーデンを作る場所を整えたりしたところで地震が来て、活動はストップしてしまいました。

その後、気を取り直して12月にスタディツアーを行って、参加した若者らが3月にチームを結成しました。

彼らは、ロンボクをきれいにする活動に積極的に参加したいと思っています。

(3月に行われた、スンギギエリアでの清掃活動の様子)

次回は、今年度の計画についてご紹介したいと思います。

(山)

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3年間の活動の成果をまとめました!「村ツーリズム開発プログラム」in Lombok

2019年04月21日 | ★2018年度(ロンボク)

ゆいツールがまとめた、ロンボク島での村ツーリズム開発の活動の成果を共有します。

こちらのデータは、ゆいツールのホームページからダウンロードすることもできます。


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ランタン村の村ツーリズムを紹介するパンフレットができあがりました! in Lombok

2019年03月07日 | ★2018年度(ロンボク)

ロンボク島で活動中のゆいツールです。

3年間、地球環境日本基金の助成金をいただいて、ロンボク島で村ツーリズム開発を行ってきました。

その集大成として、ランタン村の村ツーリズムを紹介するパンフレット(英語版)を作成しました。

これを、ホテルとか旅行代理店とかに置かせてもらえれば、と思っています。観光客が集中している、ギリ・トラワンガン島、ギリ・メノ島、ギリ・アイル島のホテル、レストランもねらい目です。

でもまずは、お客さんを案内するガイドに知ってもらいたいな、とも思います。

村の若者たちが、自分たちの村をプロモーションしながら、上手にパンフレットを配ってくれることを期待します。

しかし問題は、昨年の夏の地震以降激減してしまった観光客がいつになったら戻ってくるのか、です。

ゆいツールは、昨年度こんなパンフレットも作成しました。

こちらは、「村ツーリズムってなに?」というのを、ロンボクの住民に紹介するためにインドネシア語で作成しました。

昨年度のパンフレットは、ゆいツールが主体で内容を考えて、ロンボク島の知り合いがデザインしました。

今回出来上がったものは、内容からランタン村の若者が考えました。

ゆいツールは途中段階で、アドバイスをしたり、英語を修正したりしたくらいです。

ランタン村は、今のところ、ゆいツールがコーディネートしたエコツアーのお客さんが一番たくさん訪れていますが、英語のパンフレットを作ったことで、英語圏のツーリストも訪れるようになってくれるとうれしいな、と思います。

また、このパンフレットを見て、別の村でも自分の村をプロモーションする動きが広がってくれるとさらにうれしいです。

ゆいツールはそもそも、村ツーリズム開発を「ロンボク島のごみを減らすために」行ってきました。

その目標は、まだまだ達成されていません。

それでも少しづつ、「わが村をきれいにしよう」という機運が生まれ、動き出す若者たちが増えていくことを目指し、外からお客さんが村にやって来てほしいです。

ゆいツールは来年度以降、テーマを少し変えながらも、引き続きロンボク島のごみを減らすための活動を続けていきます。

今年度うれしかったことは、地震の前も地震の後も、ロンボク島を訪れてエコな活動を見てみたい、村に滞在したい、という日本の若者が変わらずいたことです。そんな日本の若者と村の若者との交流、日本の若者の学びについては、このブログの左側の「カテゴリー」の中の「エコツアー参加者の声」をクリックしてご覧ください。

(山)

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村ツーリズムを学ぶツアーロンボク編2 in Lombok

2019年01月10日 | ★2018年度(ロンボク)

さて、前回のブログに引き続き、ロンボクで村ツーリズムの参考になることを学ぶツアー(2日間)の報告です。

北ロンボクのバンサールという港から、ギリ・メノ島へ渡りました。

Pemuda2 di Lombok jalan2 ke Gili Meno untuk belajar tentang masalah sampah.

波は高かったですが、無事に到着。

いつもお世話になっている、DIANA Bungalowの御主人ヒックスさん(右端)に、8年前にヒックスさんが最初に島をきれいにしようと活動し始めたときの話などを聞きました。

シュノーケリングもしました。

山育ちのルスくんは、初めて付けるマスクに戸惑い気味。マデくんは、すいすいと遠くまで泳いで行きました。

翌日は、トラッシュ・ヒーロー・メノのリーダー、スルマンさんたちと、ギリ・メノ島での環境を守る活動について話を聞きました。

トラッシュ・ヒーローは世界的な組織で。環境を守るためにごみを集めたり、廃品を使ったワークショップなどを、子供たちと一緒に行っています。おそろいのTシャツもあります。ギリ・メノ島のトラッシュ・ヒーローは、インドネシアで最初にトラッシュ・ヒーローが活動を始めた場所なのです。

トラッシュ・ヒーロー・インドネシアについてはこちら。(英語サイト)

ルスくんは、いろんな廃品が活用できることに関心した様子でした。

スルマンさんが持っている(写真下)のが、トラッシュヒーロー共通の子供たち用のノートです。

この本は、ごみを捨てるとどうなってしまうのか、という絵本であり、子供たちの出欠記録(毎回ごみ拾いに参加した子供には5ポイントがつく)にもなっています。一年に1回、ポイントが多かった子供を表彰して、勉強道具などをプレゼントするそうです。

子供たちにとって、トラッシュ・ヒーローの拠点は楽しい遊び場でもあります。

子どもたちがごみを入れている場所は…。

ウミガメの体の中でした。海の動物がごみを食べてしまっている現実と、ごみを拾って集めることに子供たちが関心を持つようにした、面白いしかけです。

トラッシュ・ヒーローでは、コンポストづくりにも取り組みたい、という話がありました。

ルスくんが強い興味を持ったので、急きょこのあとロンボクへ戻り、パイズルさんのごみ銀行を訪問することにしました。(続く)

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村ツーリズムを学ぶツアーロンボク編1 in Lombok

2019年01月08日 | ★2018年度(ロンボク)

西バリ国立公園へのスタディツアーに引き続いて、ロンボクで村ツーリズムの参考になることを学ぶツアー(2日間)を実施しました。

連れて行ったのは、西ロンボクのブウン・スジャティ村のマデくんと東ロンボクスンバルン地区のルスくんです。

Pemuda2 belajar tentang Agrowisata di desa Kekait, Kecamatan Gunung sari, Lombok barat.

まず訪れたのは、西ロンボクグヌンサリ地区(8月の地震で大きな被害を受けた地域です)のクカイ村に新しく造設されている「アグロ・ツーリズム・グラ・アレン」(ヤシ砂糖の生産地公園)です。

ここは、私がいつもヤシ砂糖を仕入れているムスタアンさん(写真左)が計画実施に関わっているため、彼に案内を頼みました。

アグロ(またはアグリ)ツーリズムとは、インターネットで調べると「都市居住者などが農場や農村で休暇・余暇を過ごすこと。日本では一般にグリーンツーリズムと呼ばれる。」とあります。

クカイ村の「アグロ・ツーリズム・グラ・アレン」は、自然の中を散策しながらヤシ砂糖の生産地を見学したり、生産物を購入したりするものです。ムスタアンさんが販売しているヤシ砂糖は、インドネシアの従来のヤシ砂糖(グラ・アレン)と違って、粒状でさらさらしてとても使いやすいです。

これらの生産物は、マタラム市内の大きなスーパーやお土産屋さん、ロンボクの空港などで販売されていますが、このアグロ・ツーリズム公園ができたら、ここで直接買えるようになります。

この商品は、ロンボクの人でも知っている人は少なく、今後知られていけば在住外国人やローカルの健康志向の人たちに好まれていくのでは、と思います。

さて、造設中の公園を歩いてみます。

道も舗装されていて、歩きやすいです。

若いアレンの木が生えています。この木の、花の房の液を集めてヤシ砂糖は作られます。

川沿いを歩くので、とても気持ちがいいです。

連れて行った若者たちは、村ツーリズムの他にもアグロ・ツーリズムという方法でも村を開発できるかもしれない、と学びました。

ちなみに、以前ゆいツールが行った「ヤシ砂糖づくり体験ツアー」(在住日本人向け)の様子はこちらです。

こんなことを、この公園で体験できるようになるといいなと思いました。

この後、北ロンボクのプムナン地区(こちらも地震で大きな被害がありました)に住む、岡本みどりさん(緑のジルバブの女性)と会ってお話ししました。

みどりさんは、スンバルンのことは知っていても、ブウン・スジャティ村のことは知らなかったので、行ってみたいなと言っていました。

この日のことを、後日みどりさんがブログに書いてくれました。

昼食をとったら、バンサールの港からギリ・メノ島へ向けて出発です(続く)。

(山)

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ロンボクの若者が西バリ国立公園へスタディツアー3 in Bali

2019年01月02日 | ★2018年度(ロンボク)

西バリ国立公園へスタディツアーの最後の報告です。

報告その1はこちら。報告その2はこちら

2日のギリ・マノック村の訪問地の補足です。

村の道路に若者たちが色を塗っているところを訪れたのですが、これはタイヤの廃材です。

村をきれいにして、観光の村にしようとがんばっているようです。

また、「鳥の家」にも行きました。

ギリ・マノック住民自助グループコミュニケーションフォーラム(FKKSMG:Forum Komunikasi Kelompok Swadaya Masyarakat Gilimanuk)のみなさんと。

3日目の朝、泊めてくれたお宅のご主人と奥さんとご一緒に。

今回は、西バリ国立公園周辺の3つの村のうち、スンブル・クランポック村とギリ・マノック村を訪れました。

ゆいツールは、2014年4月9月、2016年1月に西バリ国立公園を訪れています。

ここは、国立公園スタッフと住民らが協働している非常に面白い事例で、行く度に新しい発見があります。

もちろん、うまくいっていることもあれば、ストップしてしまったこともあります。

でも、公園スタッフと住民は常に協働して、国立公園の自然を守ることや公園をうまく活用して観光を発展させることを目指しています。

今回の、西バリでの学びをロンボクでの村ツーリズムに生かしていければと考えています。

(山)

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ロンボクの若者が西バリ国立公園へスタディツアー2 in Bali

2018年12月29日 | ★2018年度(ロンボク)

前回のブログに引き続いて、西バリ国立公園へスタディツアーの報告です。

Yui-Tool telah menbuat studi banding ke Taman Nasional Bali Barat untuk pemuda2 di Lombok.

2日目は、まず国立公園の事務所で公園の概要や国立公園事務所と住民の協働活動の内容などを聞いた後、ギリ・マノック村の住民グループと意見交換をしました。

↑ プレゼンをしてくれた、国立公園のスタッフのスギアルトさん。(右)

プレゼンの後、場所を移してギリ・マノック村の住民グループのメンバーが、活動の紹介をしてくれました。

ギリ・マノック村では、「ごみ銀行」や「鳥の家」「サンゴの植林」など個別に活動していたグループが、協働するためのフォーラム(FKKSMG)を立ち上げました。(Forum Komunikasi Kelompok Swadaya Masyarakat Gilimanuk:ギリ・マノック住民自助グループコミュニケーションフォーラム)2016年以降に、それぞれのメンバーが集まっておしゃべりをしているうちに、協働して国立公園と一緒に、観光活動に力を入れていこう、と意気投合したそうです。

ギリ・マノック村の話を聞いた後、ロンボクのランタン村でゆいツールが開発した村ツーリズムについて、ランタン・エコツーリズムのオパンくんからプレゼンをしてもらいました。

FKKSMGのみなさんは、自分たちの村にはないツーリズムの事例を聞きながら、積極的に質問をしてくれました。

ランタン村は、ギリ・マノック村に比べたら何もない村ですが、ただただ自然と人の暮らしがあることだけで、日本から来た学生たちは幸せを感じまた来たくなってしまう、ということも伝えました。

何かが必ずなければいけない、ということはなく、今村にあるものを活用して、村の若者たちが積極的に参加してツーリストをもてなすことが大切だと、一緒にスタディツアーに参加したロンボクの若者も学ぶことができました。

昼食は、海に浮かんだ竹の筏の上でお弁当を食べました。

その後、マングローブを植林しに行きました。

↑ 1日目は調子が悪くて休んでいたサムスルくん。自分の名前を書いた札を立てて苗を植えました。

スンバルン地区から来たルスくんも植えました。

ごみ銀行にも行きました。

西バリ国立公園のスタディツアーは、ひとつひとつの体験が連れて行った若者たちの刺激になり、ヒントになったようです。

スンブル・クランポック村のコーディネーターのグデさんと、若者たちと。

ツアーのレポートは、もうちょっと続きます。(山)

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ロンボクの若者が西バリ国立公園へスタディツアー in Bali

2018年12月26日 | ★2018年度(ロンボク)

12月の中旬、ロンボクの若者を連れて、西バリ国立公園へスタディツアーに行きました。

目的は、西バリ国立公園で村ツーリズムの参考になりそうなことを学ぶこと、です。

Yui-Tool telah menbuat studi banding ke Taman Nasional Bali Barat untuk pemuda2 di Lombok.

連れて行ったのは、中部ロンボクのランタン村のオパン、西ロンボクのブウン・スジャティ村のマデ、東ロンボクのスンバルン地区のルス、それから、日本語サポートでサムスル。ゆいツールの新アシスタントのコマンさんも。

到着した日に訪れたのは、スンブル・クランポック村です。

最初に、クダイ・サウォ・クチック(Kedai Sawo Kecik)という、公園のようなところに行きました。

ここは、村の若者たちが、子供たちにサウォ・クチック(という木の名前)の植林地に親しんでもらおうと造りました。

ここは国立公園の土地で植林地なのですが、木を植えても住民が牛を放牧してしまい、あまり気にかけられていなかったため、子供たちが遊ぶ場所にして、大人たちもこの場所に親しみを持つように、と考えたそうです。

使われなくなったものを使って、さまざまな飾りが飾り付けられていました。

いらなくなったもので、こんなに色々な飾りが作れるのか、と感心しました。

この公園では、子供たちが英語を学んでいました。

国立公園のスタッフが、ボランティアで放課後クラスを開いているそうです。子ども好きなマデくんが、写真を撮ろうよと誘いました。

ここでは、サウォ・クチックの木を2本植えました。

木を植えて、名札を書いて、写真を撮ると、なんだかとてもその場所に愛着が湧いてきました。

オパンくんは、自分の村が国立公園に隣接しているため、木を植えるプログラムにとても興味を持っていました。

次に、バリの人たちのお祈りに欠かせない花を栽培している農家をたずねました。

お祈り用のお花たち。

土台を、バナナの葉っぱで作ります。

時間がなかったので、お祈り用のお花づくりはできませんでしたが、その代わりお花摘みをしました。

連れて行ったロンボクの若者のうち、3人はムスリムだったので、バリの文化はよく知りません。

旅行者として、こういった文化体験をすることで、他の宗教について学ぶ機会になると思いました。

この地域では、水の確保が課題だということで、お花農家も個人で大きな貯水槽を持っていました。

同じく、水の確保が難しいスンバルン地区から来たルスくんは、大きな貯水槽に強い興味を示しました。

その次に訪れたのは、国立公園から水を引いて活用している住民グループの集水所でした。

2014年ごろに、住民グループが自分たちの力で、水を引いて活用するようになったそうです。(国立公園の許可を得たうえで)

ここでも、ルスくんが積極的に質問をしていました。

夕方、若者たちはすぐ近くの海岸に遊びに行きました。

大きなペリカンが飼われていて、びっくりしたようです。

夜は、国立公園のスタッフや地元住民でコーディネーターの方と、国立公園の森を守ることや住民の活動について、若者たちと一緒に話をしました。(続く)

(山)

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ランタン村の若者がごみ処理場を見学! in Lombok

2018年10月19日 | ★2018年度(ロンボク)

10月中旬に、ランタン村の若者を連れて、中部ロンボク県コパン地区のスンパル村にあるごみ処分場(TPS 3R)を見学に行きました。

これは、1週間前に中部ロンボク環境局スタッフのプレゼンを受けて企画したものです。

参加したのはランタン村の、オパン、タンティ、リフキ、スルハム、ダナム、ハイカルの6人です。

この施設は2年半前から操業していて、中央政府から直接の支援を受け造られたものだそうです。

住民グループが運営をしています。ごみの回収範囲は、村の中に留まっているようです。(それ以上の処理能力がないため)

ここでは、生ゴミからコンポストを作ったり。(NTBマンディリごみ銀行のアイシャの指導を受けたようです)

プラスチックは分別して粉砕して、廃品業者に売ったり。

段ボールなどの紙ごみ分別してまとめたり。その他のごみは、焼却炉で燃やしたり。

この、焼却炉で燃やす、というのがロンボク島で初めて見たごみ処理の方法でした。

日本人は、インドネシアのごみの山を見ると「なぜ回収して燃やさないのか?」と疑問を持ちますが、ダイオキシンが発生しない焼却炉の建設や維持管理は、発展途上国にとっては途方もなくお金がかかり、現実的ではありません。

今回訪れた施設の焼却炉は、ふたつありました。しかし、一方の焼却炉(写真上、右側の焼却炉)は今は使われていませんでした。

その焼却炉は当初政府の支援で作られましたが、一回壊れるとメンテナンスにお金がかかるのと、定期的に部品を交換しなければいけなくて、その部品がばかばかしく高い(少なくとも住民グループの能力では購入できない金額)ということでした。

それから、煙を水の中を通すのか地面に送り込むのか、ともかく汚染物質を大気中に出さないようにする方法のために、返って焼却炉の後ろ側が真っ黒になったり、周りの農作物が枯れてしまったりしたので、使用を中止して自分たちで隣にお手製の焼却炉を建設したそうです。

お手製なので煙も漏れるし、煙突からは普通に煙も出ますが、管理している人たちは「政府が作ったほうも結局汚染物質は出るし、こっちのほうが体感的に汚染物質は少ないと思う」と話していました。

こちらは裏側。

ランタン村の若者たちも興味深々で、管理している人たちに質問をしました。

いったい、どんな風にすればこのようなごみ処理施設が村に作れるのか、真剣に考えます。

これらは燃やされます。

色々見学して、各自考えたことを話し合います。

この規模の施設を村に作るためには、大きなお金が必要だ、ということ。

でも、ランタン村でやるのであれば、いきなり大きな施設は作らなくても、焼却炉を住民の力で造るとか、それが無理なら村のお金を回してもらうように働きかけて、それ以外のシステムを若者たちの力で作って、小さな規模から始めてみるとか。

もともと、ランタン村はペットボトルやグラスプラスチックの回収はもう1年くらいは続いているし、プラスチック袋を再利用したクラフトづくりも経験済だし、何かお金を稼ごうということではないけど、ソーシャルな活動として若者たちが中心になって、そういう施設を運営出来たらいいなあと思いました。

ゆいツールは、ダイオキシンが出るかもしれない焼却炉の建設費などを支援することはできないけど、その他の簡単な施設建築や道具などを購入するお金を用立てる助成金を日本で申請することはできるかなあと思いました。それから、こういう若者たちの訴えを発表するフォーラムなんかが開けたらいいかも、とも思います。行政担当者を招待して若者たちの意見を聞いてもらって、どうやったら各村でこういう施設が作れるようになるのか、ちゃんと真剣に考えてほしいと思います。

ゆいツールは毎年、何本も企画書(助成金の申請書)を書いて、通るのは1本か2本くらいで、どれくらい彼らの力になれるかわかりませんが、インドネシアの問題を踏まえた上で環境を守るための活動を、末永く続けていくために、企画力を磨いてめげずに申請し続けようと思います。

(山)

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環境局スタッフがランタン村でプレゼンしました!! in Lombok

2018年10月12日 | ★2018年度(ロンボク)

10月に入ってロンボク島を訪れたゆいツールは、環境を守りながら村ツーリズムを発展させるために、中部ロンボク環境局スタッフにランタン村まで来てもらい、ごみ管理システムや現在行っている住民教育について、プレゼンをしてもらいました。

Pak Maas dari Badan Lingkungan Hidup Lombok Tengah, presentasikan tentang masalah sampah di sekitar Lombok tengah.

地方環境局の施策は、当然地区長や村長、村役場を通して住民に伝わっていてしかるべきなのですが、村の人と色々と話していると大切な情報が末端の住民まで届いていないことに気づいたので、直接環境局スタッフを連れてきて、話しをしてもらうことにしたのです。

今回は、地震災害支援プロジェクトの関係で訪れてくれていたボランティアの方も一緒に参加しました。

プレゼンの前に雑談するボランティアさんと環境局スタッフのマアスさん。(手前はランタンの若者)

村長代理のアブドゥル・カリムさんの話によると、ランタン村はまさに今年ごみの問題について取り組んでいるところで、来年は村でごみを減らすための具体的な活動を進めていく予定、ということでした。(そしてまた、そういうことも、少なくともゆいツールとつながっているランタン村の若者は聞いたこともない、というのですが)

時間が来たので会を始めたときに、前方に座っているのは女性ばかり。やはりどこの国も女性の方が積極的なのか、と思いながら挨拶をしました。

今回、ロンボクを訪れてくれたのは、APEXというNPOの会員の方でした。

ゆいツールのカウンターパートのひとり、タナ・ベア村のトニーさんにも挨拶をしてもらいました。

トニーさんは話し上手なのですが、話しすぎるきらいがあるので、適当なところでストップしてもらい本題のプレゼンにすすみました。

マアスさんが話し出すころには、遅れてきた男の子たちも席に着き、会場の席が埋まりました。

マアスさんのプレゼンで、村の若者が初めて知ったことは、今まで行政が村にごみの回収に来てくれなかったのは、コンテナを準備していなかったからだ、ということでした。

コンテナは、環境局が準備するのではなく、各村が準備するものでした。そして、コンテナを購入するお金は村の予算から出せばよい、ということでした。そんなことは、おそらく村長や村役場の人は知っていたのでしょう。でも、住民には情報は届かず、環境局がごみを回収してくれない、と思っていたのでした。

環境局は、コンテナは各村が準備すること(ただし観光地をのぞいて)、と決めているようでした。

それは、村人がごみの問題に主体的に取り組んで欲しいから。自分たちの意志で、ごみを減らしてほしい。

それが今、環境局が住民に求めていることです。

そして、単に最終処分場:TPA(つまり埋立地)にごみを運ぶことを考えるのではなく、できるだけごみを分別して、埋め立てるごみを減らすことを求めているのです。

中部ロンボクには、行政が運営するごみの一次処分場(TPS 3R)があるそうです。

そんな場所が各村にあったら、最終処分場に持っていくごみを減らすことができます。

村の若者からは、そこはどんなところなのか?見学することはできるのか?と質問が飛びました。

そこで、ゆいツールは1週間後に、村の若者を何人か連れて、TPS 3Rを見学に行くことに決めました。

そうやって少しづつ、村の若者たちが学び、興味を持ち、現状を変えていくこと。これが、ESD(持続可能な開発のための教育)だなあ、としみじみ思います。

ゆいツールは、きっかけを与えているだけ。学ぶのは若者。気づくのも若者。

ゆいツールの活動の中で、一番チャンスを生かして学んでいるのは、タナ・ベア村のトニーさんです。

そして、ランタン村のオパン、タンティ、ティウィ、トゥリスナが続きます。

ゆいツールの現地ボランティアスタッフも同じです。

多くの若者が、チャンスを生かして学んでほしい。社会の中で問題に気づき、改善する手法を見つけてほしい。

そして、「ごみ銀行」や「村ツーリズム」といったツール(方法)を使って、持続的に発展していってほしい。

そのために、ゆいツールの活動があり教育があります。(山)

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