ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

スタッフコラム★☆みんなでツールづくり!?~ツールづくりへの思い~

2022年04月24日 | 11. ≪スタッフコラム≫

◎ ◎ ◎ スタッフコラム ◎ ◎ ◎

昨年度末、ロンボク島で、ボランティアたちがマングローブ林環境教育プログラムのツールづくりに取り組みました。

(ボランティアの紹介はこちら

Relawan Yui-Tool telah membuat alat program pendidikan hutan Mangrove, di Lombok.

開発したプログラムについては、こちら(スタッフコラム)。

プログラム実施の様子はこちら。1回目(バゲッ・クンバール)2回目(南レンバール村)3回目(ギリ・ランプ)

ツールづくりは、ゆいツールの要(かなめ)です。

プログラムを開発するのには時間がかかりますが、ツールを製作することも甘く見てはいけません。

今回、ロンボクのボランティアたちに製作を指示したとき、「ただハサミでチョキチョキすればいいんでしょ」「ラミネートは印刷所の人がやってくれるんでしょ」という感じでした。

いいえ。基本的に、自分たちで作るんです。

(↑ 最初の試作品を作っている様子。左ふたりは印刷所のスタッフ)

なぜ自分たちでツールづくりをするのか。それは、ツールに愛着を持ってもらうため。そして、壊れたときにすぐに直せるように。

作り方を他の人に教えられるように。

(ミナミトビハゼのフリップを持つオパン)

インドネシアの人は、物事を簡単に考える傾向があります。ポジティブと言えば、ポジティブ。

「あー、そんなこと簡単だよ。やっておくよ」「任せて!大丈夫だよ」

そして、案外難しいことに気づいてほったらかす。後回しにする。面倒になっていなくなる。

最終的にはネガティブな結果になることがしばしば。

(左から、ツールを作るティウィ、ルス、トゥリスナ)

2021年度は、現地での活動をすべてボランティアに任せて実施しましたが、1年が経つ頃には少なくとも年のいったふたり(パティとコマン)は、ゆいツールの活動は「簡単ではない」ということに気がついたようでした。

村での環境教育活動も、大人へのワークショップ実施も、新しいプログラムの習得も、ツールを製作することも、決して簡単なことではありません。簡単だと思っているとしたら、それはうわべだけでやろうとしているから。

ゆいツールの活動の成果は、プログラム実施やワークショップ開催の写真を撮ることではありません。

(ラミネートの準備をするマデ)

プログラム参加者の意識を変えること。日常生活の中で環境に負荷を与えない暮らしについて考え、行動を起こす人を育てること。

振り返って見ると、2020年からコロナ禍で日本からインドネシアへ渡航できなくなり、不安を抱えながら新しいプロジェクトの構想を練り、2021年度は予算を確保して新プロジェクトがスタートし、まだ十分に育て切れていない現地ボランティアに活動を任せることになりました。

ボランティアたちも、活動を通して成長してきた1年だったな、と思います。

そうそう。今までのブログで紹介する機会のなかった「高倉式コンポストポスター」をお披露目します。

Poster mengenai Kompos Takakura oleh Yui-Tool.

これは、ボランティアのトゥリスナがデザインしたもので、私とボランティアのパティが監修しました。

製作に約3か月かかりました。

トゥリスナには、マングローブ林環境教育プログラムの中の「デトリタスってなんだ?」絵本のデザインもしてもらいました。

     

環境教育というのは、難しい一次情報をかみ砕いて誰にでもわかるような表現で2次情報に変える、という作業の繰り返しなのかもしれません。

私たちの目的をもう一度書きます。

プログラム参加者の意識を変えること。日常生活の中で環境に負荷を与えない暮らしについて考え、行動を起こす人を育てること。

そのために難しい一次情報を、やさしい2次情報に変えて、参加者に届けること。そのひとつが、ツール開発&ツールづくりです。

(山)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び再び!持続可能な観光について考えよう!ワークショップ開催 in Lombok

2022年04月17日 | ★2021年度(ロンボク)

3月末に、西ロンボクの南レンバール村で、マングローブ林の持続可能な観光利用について考えるワークショップを開催しました。

(ワークショップの様子はこちら。ただし、インドネシア語)

このワークショップを実施するのは、3か所目です。(1回目:東ロンボクのギリ・ランプ)(2回目:バゲッ・クンバール

WORKSHOP PARIWISATA MANGROVE BERKELANJUTAN LEMBAR SELATAN, Lombok barat, NTB.

Video kegiatan

この南レンバール村のマングローブ林には、私はとても思い入れがあります。

私が初めてここのマングローブ林を訪れたのは、2017年7月のことでした。

その時は、マングローブ林でのごみ調査をやりたいと考えていたのですが、その後、マングローブ林で環境教育をやりたいなぁと思うようになり、昨年からマングローブ林環境教育プログラムを開発したり、マングローブ林での持続可能な観光について考えるワークショップを開催したりしてきました。

私が最後に南レンバール村のマングローブ林を訪れたのは、2020年1月でしたが、その時には悲惨な光景が広がっていました。

Beffor Afterの写真をご紹介しましょう。

その1:Beffor:2017年10月

After:2020年1月

⇒まあ、なんと言うことでしょう。トレイルが途切れてしまいました。

その2:Beffor:2017年10月

After:2020年1月

⇒同じく。怖くてとても歩けません。

この光景を見て、「あぁ、やっぱり」と思った私は、地域の人と一緒に持続可能な観光について考える場を作りたい、と思ったのです。

この場所は、州政府が整備してくれたのですが、村がきちんと管理できずにこんなことになってしまいました。

今回ワークショップを実施するにあたり、ゆいツールは村のアドバイザーになっているファオザンさんと知り合い、村役場で村長さんと打ち合わせを重ね、入念な準備を行いました。

ここはすでに大きな失敗をしているため、ワークショップがうまくいくかどうかとても気をもみました。

***ワークショップの内容***

「持続可能な観光について考えよう!」

3月29日(火)9:30~12:30

1.「持続可能な観光ってなんだろう?」プレゼンテーション(ティウィより)

・ツーリズムとは?

・マングローブ林は観光地に最適!

・多くの村人が考えるマングローブ観光とは

・紹介:日本のマングローブ観光の発展→西表島の事例と沖縄東村やんばる自然塾の事例

・マングローブ観光の失敗事例(ロンボク)

・観光地によくある問題(インドネシア)

・観光をサステイナブルにするということ

2.「マングローブ林観光を持続可能に発展させるために必要なことは?」

 【ディスカッション1】

 Q1.「あなたの村の近くのマングローブ林に、観光客を呼ぶためにできることはなんですか?それらは、次の誰ができますか?」

 地方自治体や州政府、村役場、民間企業・民間団体、地域住民・子供たち、旅行者…

 ●マングローブ林環境教育の好事例(沖縄)の紹介

 オリジナルビデオ教材「マングローブ・トレッキング」「マングローブ・カヌー」(ビデオはインドネシア語の字幕つき)

 【ディスカッション2】

 Q2.「ビデオから学べたことはなんですか?」

3月30日(水)9:30~11:30

3. サステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)の国際基準の紹介(ティウィより)

 【ディスカッション3】

 Q3. 「次のテーマについて、持続可能な観光として発展させるにはどうしたらいいか考えてみよう」

 A. カフェやレストラン

 B. カヌープログラム、トレッキングプログラム

 C. 管理団体の設置

******

今回の参加者は、村の観光チームメンバーや役場スタッフ、観光事業に携わっている人たち(貸しボートをしている漁師なども)で構成されていました。1回目のギリ・ランプでは、PKKLというグループメンバーが中心で、2回目のバゲッ・クンバールでもアグスさん率いる観光チームメンバーが中心だったのですが、今回は、もう少し幅広い人たちが参加しました。

その代わり、全体を束ねる人が不在で、リーダーシップをとれる人の育成が必要だと感じたボランティアもいました。

さて、ディスカッション1では、次のような意見が出ました。

Q1.「あなたの村の近くのマングローブ林に、観光客を呼ぶためにできることはなんですか?それらは、次の誰ができますか?」

 地方自治体や州政府、村役場、民間企業・民間団体、地域住民・子供たち、旅行者…

●グループ1

⇒地元の料理を販売するための屋台(村役場・地域住民・旅行者)

⇒案内板の設置やごみに関するルールづくり(村役場・地域住民・若者たち・旅行者)

⇒観光地に人を呼ぶため、恒例イベントの開催(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・子供たち・旅行者)

⇒地元の人たちへの外国語教育(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・子供たち)

⇒乗馬施設(村役場・地域住民・旅行者)

●グループ2

⇒カヌーやボートレースの開催、アヒル捕獲競技会などの娯楽(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・子供たち・旅行者)

⇒生演奏の定期開催(村役場・地域住民・子供たち)

⇒マングローブ林近くでのキャンプ&夜間にカニやエビを捕まえるアクティビティ(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・旅行者)

⇒塩づくりパッケージ(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・旅行者)

⇒ツーリスト自身がカニなどを捕まえて料理をするパッケージ(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・旅行者)

⇒自然について学ぶ学校(特にマングローブ林に関する情報)(地方自治体や州政府・村役場・民間企業・民間団体・地域住民・子供たち・旅行者)…なぜなら、マングローブ林の近くに住んでいるにも関わらず、マングローブについて知っている住民がほとんどいないため。

(発表する参加者)

●グループ3

⇒さらなる資金提供

⇒バナナボートなどのアトラクションやフィッシュケージ、水上マーケット、カヌーやボートの貸し出しなど(地方自治体や州政府・村役場・地域住民)

⇒カニ捕獲大会などの開催(村役場・地域住民・旅行者)

⇒ボートの飾り付け(村役場・地域住民・若者たち)

⇒マングローブの植林(地域住民・子供たち)

⇒宿泊施設の提供(村役場・民間企業・民間団体・地域住民)

●グループ4

⇒水上ホームスティ(村役場)

⇒食事処(地域住民)

⇒駐車スペースの提供(若者たち)

⇒マングローブの苗木づくり(地方自治体や州政府)

⇒マングローブトレッキング(地方自治体や州政府・民間企業・民間団体)

⇒小さな島をめぐる遊覧船(村役場・地域住民・若者たち)

⇒毎年恒例のイベント開催(地方自治体や州政府・村役場)

 

その後、沖縄でのマングローブ林環境教育プログラムを紹介したビデオを鑑賞し、グループ毎に感想をディスカッションし共有しました。

(ビデオ「マングローブ・トレッキング」の一部)

(ビデオ「マングローブ・カヌー」の一部)

Q2.「ビデオから学べたことはなんですか?」

●グループ1

「沖縄と南レンバール村のマングローブ林はとても似ている」「沖縄のように、マングローブ林観光のための施設を作るべきだ」「マングローブトレッキングのための施設を改善する必要がある」「南レンバール村のマングローブ林は5㎞と長いため、カヌーではなくボートが必要」「地域住民が経験と知識を身につけガイドになる」「この沖縄のビデオは、南レンバールの住民と村役場が、マングローブ林観光を改善するためのよい教材である」「トレイルを作る際には、丈夫な木材を選ぶことに十分注意すべきだ」

●グループ2

「沖縄と南レンバール村の自然は似ている」「トレイル建設など多くの支援が行政からあったが、それを管理するための知識や気づきが住民側になかった」「マングローブ林に情報板が設置されていない」「マングローブ林でのプロのツアーガイドのトレーニングの必要性」「(壊れてしまった)トレイルの改善」「ツーリストへのおみやげづくり」

●グループ3

「マングローブ林の既存施設を改善する」「マングローブ林の自然生息地を維持する必要がある」「マングローブツアーガイド」「案内板」

●グループ4

「旅行客のためのトレイルが必要」「カヌーや小さなボートが必要」「チケット販売窓口が必要」「施設管理のための協力が必要」

このグループで発表した男性は、2013年から2016年にかけてある観光グループのリーダーでした。彼は、南レンバール村でマングローブ林の施設が管理されてこなかった問題について言及しました。

400mのトレイルの建設が、イタリアからの支援で進められていました。トレイルは建設されましたが、管理などについてはとても不明瞭でした。なぜなら、彼は当時の村の行政から観光グループのリーダーに任命されたにもかかわらず、何も関与させてもらえなかったからです。

ちなみに、現在の村長は2年前に交代しています。当時の予算報告はとても不明瞭なものだそうです。

 

2日目は、持続可能な観光について具体的な国際基準の要約を学んだ後、最後のディスカッションをしました。

(プレゼンをするティウィ:手前)

Q3. 「次のテーマについて、持続可能な観光として発展させるにはどうしたらいいか考えてみよう」

 A. カフェやレストラン

 B. カヌープログラム、トレッキングプログラム

 C. 管理団体の設置

●グループA:カフェやレストラン
-カフェ、レストランのための施設の準備、および笑顔と挨拶で訪問者を歓迎する
-バンド/ライブミュージックなどのエンターテイメントの提供
-原材料の品質を維持し、南レンバール村由来の料理を提供する
-各レストラン(食事処)でお土産を提供する
-地域住民が労働力になる
-レストランからの有機廃棄物を堆肥にし、プラスチックなどのごみを収集してお金に代える
-マングローブの森の河口に浮かぶレストランを作る

●グループB:カヌープログラム、トレッキングプログラム
-カヌーではなくボートを使う
-登録制にする
-観光客向けの案内板の提供
-外国語が話せるガイドがフレンドリーにゲストを歓迎する
-ライフジャケットなどの安全装置の提供
-ボートに乗る前に安全上の指示を与える
-伝統的な服を着る
-ボートデコレーションコンペ
-トレッキング
-ガイドトレーニング
-マングローブ苗木づくり

グループC:管理団体の設置
-すでに、いくつかの管理を担当する観光チームと村営企業が設立されている
①インフラストラクチャ管理
-廃棄物管理チームの編成と埋め立て施設の建設
-守衛所及びインフォーメーションセンター
-快適なトイレの提供
-既存のインフラ施設の改善
②飲食の管理
-飲食を提供する屋台の形状を揃える
③南レンバール村エコツーリズムの管理に関する村レベルの規制の作成
④BKD(村レベルの治安機関)を設立することによるセキュリティ管理
⑤環境保全チームの結成
⑥6か月ごとにトレーニングを実施

ワークショップの最後は、村のアドバイザーであるファオザンさんからのコメントで締めくくられました。

(赤いシャツの男性がファオザンさん)

●今回のワークショップは参加者のほとんどが積極的に参加しました。
●提示された資料は、南レンバール村の観光管理に非常に役立つものです。
●ディスカッション1では、持続可能なエコツーリズムを実施するには、すべての関係者の関与が必要であると結論付けられました。
●ディスカッション2(沖縄のビデオの感想)では、先進国によるマングローブ観光の実例を学び、ガイドがマングローブ林の生態を十分に理解していることや安全を最優先にしていることなどがわかりました。また、マングローブ観光の理想的な管理には沖縄のように非常に長い時間がかかることもわかりました。そして、そのためにはまず地域住民を動かす必要があります。
●このワークショップは、南レンバール村での持続可能なマングローブ観光活動の管理に役立ちます。
南レンバール村はゆいツールの活動を積極的に受け入れます。なぜなら、25年以内に南レンバール村エコツーリズムを発展させ、魅力的なエコツーリズムに満ちたものにすることができるという夢を持つことができたからです。

報告は以上です。

考察については、後日改めて書きたいと思います。

(山)

(集合写真)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

試行3回目!マングローブ林環境教育プログラム in Lombok

2022年04月10日 | ★2021年度(ロンボク)

1回目(バゲッ・クンバール)2回目(南レンバール)に続いて、3回目のプログラム試行は、3月23日に東ロンボクのギリ・ランプで行いました。

これは、ゆいツールが2021年度に開発した「マングローブ林環境教育プログラムツール」の試行のことで、ゆいツールのボランティア7人が絶賛練習中なのです。

(活動ビデオはこちら。ただしインドネシア語)

KEGIATAN EDUKASI MANGROVE DAN CLEAN UP DI GILI LAMPU, Lombok timur, NTB.

Video kegiatan

(マングローブ林のエコシステムのカード並べの様子)

今回は、前回の反省を踏まえ、事前にひとりひとり練習をしました。

(部屋で練習するルス)

今回は、18人の小学生から中学生が参加しました。

最初に、コマンが4枚の写真を見せて子供とやり取りをする場面では、子供たちは恥ずかしがって質問に答えるのが遅れたのですが、ゆいツールボランティアの声かけもありじょじょに積極的になっていきました。

次に、10種類のマングローブ林に生息する生きものについて紹介し合うコーナーでは、オパンから生きものカードを受取るために何人かの子供たちが前に出て、名前や食べ物、どこに住んでいるのか、などを紹介し合いました。

「デトリタスってなんだ?」の絵本を読んだのはルスでしたが、まだたどたどしさがあり、ティウィがサポートしました。

エコシステムのカードゲームのところでは、4つのグループに分かれ、生き物カードを絵の上に並べました。

上級生以上の子供たちは、マングローブの木やデトリタスが、生き物たちを支えるために重要であることを理解しました。

また、子供たちはすべての生き物が個体数を維持することが非常に重要であるということも理解しました。

そうしないと、食物連鎖が壊れ、マングローブの生態系に生息する生き物が絶滅するリスクがあります。

ゲームの後、マデが様々なマングローブの一覧表を子供たちに見せて、色々な木の名前、樹形、葉や花の形、果実などがあることを伝えました。

実は、マングローブという名前の木はないことも。

資料が見えづらかったり、ゲームの後で子供たちの集中力が途切れてしまったり、という反省点もありました。

プログラムの最後に、ティウィがプラスチックごみの問題を伝えるため、子供たちを外に連れ出して落ちているごみを探させて、マングローブ林の生態系との関係を説明しました。

ギリ・ランプでは、その他に、以前行ったコンポストづくり(1回目2回目)のフォローとして、クカイ・ブルスリごみ銀行のパイズルさんがコンポストのチェックをしたり、翌朝はKPPL(住民グループ)のメンバーとクリーンアップ活動をしたりしました。

追記(山本):

今回は、今まで実施した中で一番参加者が年齢的に合っていた、とボランティアの感想がありました。

プログラムがとても楽しかったので、子供たちが帰りたがらなかったそうです。

2021年度、ギリ・ランプで何度か活動をしてきましたが、子供たちを相手にしたのは初めてでした。

ギリ・ランプのマングローブ林は岸から離れた小島にあります。

1月にギリ・ランプで実施した、「マングローブ林での持続可能な観光について考えるワークショップ」では、子供たちがマングローブの植林をしたり、マングローブの生態について学んだりして欲しい、という意見がありました。

ゆいツールのボランティアも、何度かプログラムを実施するうちに、もっとマングローブについて勉強したい、という気持ちが芽生えたようです。

新年度になり、またこの先どんな風に活動していけるか、予算を見ながら考えていきたいと思っています。(山)

(クリーンアップ活動の様子。手前からティウィとルス)

【原文】

KEGIATAN EDUKASI MANGROVE DAN CLEAN UP DI GILI LAMPU

 

Kegiatan                 : Program Edukasi Mangrove Untuk Anak-Anak Dan Clean Up Bersama Para Pelaku Wisata Di Gili Lampu

Waktu                     : 23-24 Maret 2022

Lokasi                     : Taman Wisata Gili Lampu, Desa Padak Goar, Sambelia, Lombok Timur

 

  1. Edukasi Mangrove

Pada hari rabu, 23 maret 2022 pukul 16.30 wita relawan Yui Tool Kaihatsu Labo yang terdiri dari Sri Trisna Dewi, Sri Trisna Wati, Teguh Pati Perwangsa, I Komang Hastika, Taopan Kusuma, Muhammad Ruspaedi, I Made Wiranata dan di bantu oleh Paizul Bayani, melaksanakan program Edukasi Mangrove di Gili Lampu. Kegiatan ini diikuti oleh anak-anak dari SD sampai SMP berjumlah 18 orang.

 a. Prolog

I Komang Hastika membawakan materi prolog untuk membuka kegiatan edukasi mangrove kali ini. Dalam prolog diperlihatkan gambar-gambar tentang pohon mangrove, muara, dan daerah pasang surut air laut. Dalam penyampaian prolog ini anak-anak masih malu-malu untuk berinteraksi dengan pemateri, sehingga respon anak-anak saat ditanya beberapa pertanyaan yang berhubungan dengan gambar pohon mangrove dan daerah muara agak lambat. Namun saat-saat akhir semua relawan Yui Tool Mencoba memberi semangat pada anak-anak agar lebih berani mengutarakan pendapatnya. Dan saat gambar daerah pasang-surut diperlihatkan anak-anak sudah aktif berkomunikasi dengan pemateri.

 b. Gambar Hewan Mangrove

Beberapa anak-anak maju kedepan untuk diberikan kartu bergambar hewan-hewan mangrove. Dengan dipandu oleh Taopan Kusuma anak-anak diberi informasi tentang nama, habitat, dan makanan daripada hewan-hewan mangrove yang ada di kartu bergambar tersebut.

 c. Cerita Bergambar Ekosistem Mangrove

Materi ini disampaikan oleh Muhammad Ruspaedi dengan dibantu oleh Sri Trisna Dewi. Materi ini berisi tentang pengenalan detritus yang merupakan suatu bahan dari kotoran dan sisa-sisa jaringan organisme yang telah mati. Selain itu materi juga berisi hubungan antar mahluk hidup yang terikat satu sama lain dalam bentuk rantai makanan. Dalam Penyampaiannya pemateri dalam hal ini Muhammad Ruspaedi, masih kaku dan belum hafal dengan materi, sehingga harus membaca dengan dengan seksama materi yang tertulis di alat peraga cerita bergambar. Selain itu Sri Trisna Dewi juga ikut Membantu Muhammad Ruspaedi menjelaskan kepada anak-anak.

 d. Permainan Ekosistem Mangrove

Setelah menerima materi  tentang ekosistem mangrove dan mahluk hidup didalamnya, para peserta diajak untuk melakukan permainan ekosistem mangrove. Peserta dibagi menjadi 4 kelompok, kemudian para relawan Yui Tool Kaihatsu Labo dan Paizul Bayani masuk kedalam kelompok-kelompok tersebut sebagai pemandu kelompok. Para peserta terlihat sangat antusias dalam melaksanakan permainan ekosistem mangrove ini. Sebagian besar peserta mendapat pemahaman bahwa pohon mangrove dan detritus sangat penting sebagai penopang hidup hewan-hewan yang telah mereka pelajari sebelumnya. Selain itu para peserta juga mendapat pemahaman jika tiap mahluk hidup sangat penting untuk dijaga populasinya jika tidak maka rantai makanan akan terputus dan ada resiko kepunahan hewan-hewan yang hidup di ekosistem mangrove tersebut.

  e. Jenis-Jenis Pohon Mangrove

Dalam materi ini anak-anak diperlihatkan macam-macam nama dan bentuk dari jenis-jenis pohon yang ada di ekosistem mangrove melalui gambar-gambar yang berisi berbagai macam jenis pohon dengan bentuk batang, daun, bunga dan buah yang berbeda-beda. Anak-anak juga dijelaskan bahwa mangrove adalah sebuah ekosistem bukan nama satu jenis pohon. Namun sayangnya Materi yang dibawakan oleh I Made Wiranata ini kurang mendapat perhatian hal ini dikarenakan alat peraga yang sangat kecil dan kurang jelas. Selain itu suasana setelah bermain game yang cukup menguras tenaga membuat anak-anak kehilangan konsentrasinya.

  f.  Pengenalan Sampah

Materi ini dibawakan oleh Sri Trisna Dewi dengan mengajak anak-anak berkeliling disekitaran area belajar untuk mencari sampah secara langsung. Sampah yang ditemui disekitar menjadi alat peraga (bahan ajar) kepada anak-anak langsung dengan cara menjelaskan profil sampah yang ditemui.

 

  1. Kontrol Pupuk Organik

Pada kamis, 24 maret 2022 tepatnya pukul 07.30 wita relawan Yui Tool Kaihatsu Labo bersama  Paizul bayani mengecek kompos organik yang telah dibuat oleh KPPL. Kompos organik ini antara lain kompos Takakura, kompos cair, dan kompos daun, dimana pembuatan kompos ini merupakan hasil pelatihan yang diselenggarakan oleh Yui Tool Kaihatsu Labo. Paizul Bayani selaku narasumber mengecek sekaligus menerangkan keadaan kompos-kompos tersebut kepada anggota KPPL  dan Relawan Yui Tool Kaihatsu Labo. Dalam Penjelasannya semua pupuk tersebut telah matang dan siap dipanen. Namun demikian keadaan pupuk tersebut tidak memiliki suhu yang cukup panas, hal ini dikarenakan selama musim hujan pupuk-pupuk tersebut terendam oleh air hujan.

 

  1. Clean Up

Setelah mengecek kompos Relawan Yui Tool Kaihatsu Labo, Paizul Bayani, KPPL, dan masyarakat disekitaran pantai gili lampu tersebut melaksanakan clean up. Clean up yang berlangsung dari jam  08.00 sampai 11.00 wita tersebut dilaksanakan dengan memilah sampah organik dan anorganik. Sampah anorganik (terutama plastik) dikumpulkan dengan menggunakan karung. Sedangkan sampah organik sebagian dibawa ketempat yang landai dan sebagian lagi dibakar.  Dari hasil diskusi dengan peserta clean up diketahui bahwa selama ini sampah tetap dibersihkan namun sangat jarang dipilah, melainkan dikumpulkan disatu tempat untuk dibakar. Diskusi dari Paizul Bayani Dengan Pak Suyanto dan masyarakat juga mengenai bagaimana mengelola sampah yang baik dengan cara dipilah, salah satu alternatifnya adalah dengan membuat rumah kompos.

(クリーンアップの後に、KPPLのメンバーと)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

試行2回目!マングローブ林環境教育プログラム in Lombok

2022年04月06日 | ★2021年度(ロンボク)

2月末(バゲッ・クンバール)に続いて、3月12日に西ロンボクの南レンバール村で、マングローブ林環境教育プログラムを実施しました。

(活動ビデオはこちら。ただしインドネシア語)

★3回目(ギリ・ランプで実施)の様子はこちら

Kegiatan Edukasi Mangrove Bersama Literasi Pesisir Di Desa Lembar Selatan, Lombok barat, NTB

Video kegiatan

(子供たちと一緒にカード並べをするトゥリスナ:写真右)

(マングローブ林にいる主な生きものについて紹介し合う。左から2番目がトゥリスナ、3番目はイルワン)

ゆいツールは、南レンバール村のリテラシ・プシシル(子供たちに無料教育を実施する学生グループ)とも協働しています。

今まで実施したプログラムはこちら。【「ごみについて考えるプログラム」の実施と砂浜クリーンアップ活動(6月)】エコブリックづくり(10月)】

今回は、マデの報告を訳していきます。

マングローブ林環境教育プログラムツールの2度目の試行を南レンバール村(リテラシ・プシシル)で行いました。

プログラムはゆいツールのボランティア5名(マデ、パティ、コマン、ルス、トゥリスナ)とオパンの代理イルワン(バレ・ランタン代表)が、4歳から12歳の子供たち27人を対象に実施し、南レンバール村の村長や集落長、それからリテラシ・プシシルをコントロールしているファオザンさんを招待しました。

リテラシ・プシシルのアグスが子供たちを集め、イルワンが司会をしました。

最初は、南レンバール村の村長が子供たちに挨拶をしました。そして、ボランティアがそれぞれ自己紹介をしました。

プログラムは、4枚の写真を見せるプロローグの部分をコマンが実施し、次の10種類の生きものを紹介し合うコーナーはトゥリスナが担当しました。

「デトリタスってなんだ?」の絵本を見せるところでは、ルスがフリップを持ち、マデが説明しました。

この絵本では、マングローブのエコシステムにおけるデトリタスの重要性を学びます。

子どもたちは、死んだ動物だけでなく、マングローブの木や動物の排泄物もデトリタスになることを知りました。 また、デトリタスが微生物や小動物の餌になることを学び、小さな生きものは大きな生きものに食べられ、マングローブ林の食物連鎖が形成されることを学びました。

その後、4つのグループに分かれ、リテラシ・プシシルのメンバーにも手伝ってもらいながらマングローブ林のエコシステムの絵を完成させるカードゲームを行いました。

ここでは、ファオザンさんや南レンバール村の村長、集落長さんもグループに入り、子供たちをサポートしました。

プログラムに参加したファオザンさんは、このゲームを通じて、マングローブの木がなければ食物連鎖が壊れ、他の生き物が死ぬことを子供たちに考えてもらう必要があるという結論を導き出しました。また、ファオザンさんは、もし人間が魚などを過剰に取り過ぎたら、他の生きものも食べ物(デトリタスなど)が少なくなって死んでしまうことを、子供たちに質問をしながら考える手助けをしました。

(↑ 赤い服がファオザンさん)

村長や集落長さんからは、プログラムはなるべく同じ年頃の子供たちに向けて実施した方がよい、とアドバイスをしてくれました。年齢差がありすぎると、理解が早い子と理解が遅い子で差ができてしまうためです。

(↑ 中央右が村長、左が集落長)

リテラシ・プシシルのメンバーらは、マングローブ林環境教育プログラムツールについて、とても満足しました。このようなツールはとてもまれで、子供たちが意欲的に参加したからです。

(プログラム実施後に、感想を話し合うボランティアとファオザンさんら)

追記(山本):

毎回プログラム実施後に(後日)、ボランティアとふり返りを行っています。

ひとりひとり、自分が担当したセッションで練習通りできたのか(そもそも練習をしたのか)、何を学んだか問いかけます。

私は、このリテラシ・プシシルでのプログラム実施前に、口を酸っぱくしてボランティアだけで練習をするように、ルスは「デトリタスってなんだ?」の絵本を読むように(説明はマデが担当)、と伝えていました。

蓋を開けたら、一部のボランティアが活動の時間ギリギリに到着して、おまけにファオザンさんなどのゲスト対応を優先し、きちんと練習をしていませんでした。

また、ルスは絵本を読まずただフリップを持って立っていただけで、私はなぜそうなったのか、を問いかけました。

ゆいツールは、上手な人が上手にプログラムを実施して、つつがなく活動が終了することを目的としているのではありません。

そこでどんな学びがあったのか、それを実施者が理解しているかどうかを重要視します。

ボランティアたちは、なぜ私がそんなにしつこくふり返りをしたり、あまり上手にでないボランティアにもプログラムを担当させるのか、まだよくわかっていないようです。

うまい人に任せれば失敗せず、子供たちも十分理解できるのに。能力のあるボランティアほど、そう思います。

ゆいツールのプログラムツールは、基本的にどんな人でもプログラムシート(マニュアルのようなもの)をよく読み込んで実施すれば、プログラムを実施することができるようになっています。専門家のように知識が豊富になければできない、とか、ファシリテーションがとても上手でなければできない、ということはありません。

なぜなら、できれば色々な人にこのツールを使って欲しいからです。

今後、プログラムツールを別の団体に貸して、色々な場所で実施してもらうことも想定しています。

そのためにも、ゆいツールのボランティア全員がツールの使い方を指導できるように、今経験を積ませているのです。

【原文】

Kegiatan Edukasi Mangrove Bersama Literasi Pesisir Di Desa Lembar Selatan

 

Kegiatan  : Edukasi Ekosistem Mangrove Untuk Anak-Anak Di Lembar Selatan

Waktu                       : 12 Maret 2022

Lokasi                      : Pantai Cemare, Desa Lembar Selatan

 

                  Edukasi dengan tema ekosistem hutan mangrove untuk anak-anak dengan menggunakan alat permainan milik Yui Tool Kaihatsu Labo di laksanakan untuk kedua kalinya di Desa Lembar Selatan. Dengan berkolaborasi dengan Literasi Pesisir para relawan Yui Tool Kaihatsu Labo yang terdiri dari I Komang Hastika, Teguh Pati Perwangsa, Sri Trisna Wati, Muhammad Ruspaedi, Irwan, dan I Made Wiranata melaksanakan kegiatan Edukasi Mangrove yang di hadiri oleh Kepala Desa Lembar Selatan, Kepala Dusun, dan Pak Faozan (konsultan Desa Lembar Selatan). Dalam kegiatan ini peserta terdiri dari 27 orang anak-anak dengan rentan usia 4-12 tahun.

                  Sebelum memulai kegiatan Agus selaku ketua Literasi Pesisir mengumpulkan anak-anak dan memberi pengarahan bahwa anak-anak akan menerima materi ekosistem mangrove dari Yui Tool Kaihatsu Labo. Setelah itu irwan selaku MC mulai memimpin jalannya kegiatan edukasi mangrove. kegiatan edukasi mangrove ini diawali dengan kata sambutan dari Kepala Desa Lembar Selatan, dalam kata sambutannya Kepala Desa Lembar Selatan menghimbau anak-anak untuk bersemangat dalam mengikuti kegiatan edukasi mangrove ini.  Setelah sambutan dari Kepala Desa para relawan Yui Tool Kaihatsu Labo mulai memperkenalkan diri satu-per satu kepada anak-anak.

                  Edukasi mangrove di mulai dengan Prolog yang di isi oleh I Komang Hastika. Dalam Prolog ini di tunjukan 4 gambar yang berbeda pada anak-anak. Gambar-gambar tersebut adalah gambar pohon mangrove, wilayah pesisir, gambar pasang surut, dan hutan mangrove. Dalam prolog ini anak-anak mendapatkan informasi bahwa pohon mangrove hidup di daerah pasang surut air laut dengan fungsi yang sangat banyak seperti penahan laju ombak atau tsunami, penahan abrasi dan tempat rekreasi.

                  Setelah prolog, kegiatan dilanjutkan dengan menunjukkan gambar-gambar binatang yang hidup di ekosistem mangrove. Dalam sesi yang di isi oleh Sri Trisna Wati ini anak-anak maju satu-persatu untuk melihat gambar binatang mangrove. Dalam sesi ini anak-anak di ajak berpikir untuk mengetahui habitat dan makanan dari masing-masing binatang mangrove yang ada di gambar.

                  Setelah sesi gambar binatang mangrove, kegiatan dilanjutkan dengan sesi cerita bergambar yang menceritakan hubungan antara detritus, pohon mangrove dan binatang-binatang yang ada di ekosistem mangrove. Dalam sesi  ini I Made Wiranata dengan dibantu Muhammad Ruspaedi menunjukkan cerita bergambar dan menceritakan  bagaimana asal mula detritus menjadi sangat vital dalam rantai makanan dalam ekosistem mangrove. Anak-anak mendapatkan informasi bahwa detritus berasal dari pohon mangrove dan kotoran binatang, serta binatang yang mati. Anak-anak belajar bahwa detritus menjadi bahan makanan bagi mikroorganisme dan binatang kecil, kemudian binatang kecil dimakan binatang yang lebih besar begitu seterusnya hingga terbentuklah rantai makanan dalam ekosistem mangrove.

                  Setelah sesi cerita bergambar, irwan mulai mengarahkan anak-anak untuk berkumpul dengan membentuk 4 kelompok yang berbeda. Relawan Yui Tool Kaihatsu labo dengan di bantu 7 orang anggota literasi pesisir mulai menyiapkan game ekosistem mangrove. Tidak lupa dalam kegiatan ini Kepala Desa, Kepala Dusun, dan Pak Faozan juga ikut membantu dalam mendampingi anak-anak memainkan game ekosistem mangrove ini. Dalam game ini anak-anak mulai mencoba berpikir untuk menaruh kartu dalam bagan rantai makanan ekosistem mangrove. Melalui game ini anak-anak diajak berpikir untuk mengetahui kebutuhan makanan masing-masing mahluk hidup dan bagaimana tiap mahluk hidup saling membutuhkan dalam wujud rantai makan.

                  Dari kegiatan edukasi ini Pak Faozan menarik sebuah kesimpulan bahwa melalui game ini  anak-anak perlu diajak berpikir untuk melihat bahwa tanpa pohon mangrove rantai makanan akan terputus dan mahluk hidup lainnya akan mati. Kemudian pak faozan juga merangsang berpikir anak dengan memberi pertanyaan seputaran tindakan manusia seperti mengambil ikan secara berlebihan dapat membuat mahluk lain mati karena kekurangan makanan. Selain pak faozan, Kepala Desa dan Kepala Dusun memberi saran jika untuk permainan mangrove di usahakan untuk mengajari peserta dengan umur yang sebaya. Hal ini dikarenakan jika perbedaan umur yang terlalu jauh akan membuat penyerapan materi tidak merata, ada anak yang cepat mengerti dan ada anak yang tertinggal jauh oleh temannya karena masih kecil dan kemampuan berpikirnya belum setajam temannya yang lebih dewasa.kemudian ada juga kesan dari pengurus literasi pesisir yang sangat senang dengan metode belajar dari Yui Tool Kaihatsu Labo. Hal ini dikarenakan sistem ini sangat jarang dan membuat anak-anak menjadi sangat bersemangat.

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マングローブ林環境教育プログラムを試行中! in Lombok

2022年04月03日 | ★2021年度(ロンボク)

今年度開発してきた、マングローブ林環境教育プログラムを2月末に初めて、西ロンボクのバゲッ・クンバール(マングローブ植林地)で試行しました。(活動ビデオはこちら。ただしインドネシア語)

★2回目(南レンバール村で実施)の様子はこちら。3回目(ギリ・ランプで実施)の様子はこちら

Kegiatan Edukasi Ekosistem mangrove Dan Penanaman Mangrove Di Bagek Kembar Bersama Anak-Anak Lantan, NTB.

Video kegiatan

対象者は、中部ロンボク(内陸)のランタン村の子供たちとその親御さん。(ちょっとした遠足気分♪)

それから、ゆいツールが協働しているLombok Ocean Careのメンバーなども招きました。

ランタン村の子供たちには、この一年何回か環境教育プログラムを実施してきました。

クリーンアップ活動:2021年2月コンポストづくりワークショップ:2021年5月エコブリック作りワークショップ:2021年7月ガーデニングワークショップ:2021年8月

今回は、マングローブの植林体験と開発したプログラムツールの試行を行いました。

マングローブ林環境教育プログラムツールは、このときが初のお披露目で、ボランティアたちも練習を経て臨みました。

最初に水の中にある木の写真を見せて、「この木はどこに生えているかな?」と問いかけます。

次に、「これらの木は、主に川の河口付近や干潟で育つよ」と言って河口付近の写真を見せた後、次のイラストで干潟というのはどんな場所が説明します。

そして、「海水や汽水域で育つ木々のことをマングローブと呼ぶよ」と言って、マングローブの写真を見せます。

その次は、いくかの生きもののカードを使って、参加者にその生きものの名前や生息している場所、食べ物などを質問します。

例えば、こんな生きものたち。

     

そして、マングローブ林は、これらの生きものが多くいることで、あるものがとっても豊富です。

あるものとは・・・。「デトリタス」と言います。デトリタスってなあに?

ここで、「デトリタス絵本」が登場です。(前回のブログでもちょっと紹介しました)

「デトリタス」とは何か、絵本を見せて伝えます。(このブログの冒頭の写真)

それから、プログラムの肝の部分、カード並べをします。

カードの裏の説明を読んで、どの生きものとどの生きものが関係し合っているのか読み解きながら、グループに入ったファシリテーターと一緒にマングローブ林のエコシステムの絵を完成させます。

このプログラムは、小学4年生以上が適しているのですが、今回の参加者はもう少し年齢が低い子供たちも混じっていたので、少し理解するのが難しかった面があったと思います。また、ボランティアも初めても実施で、時間がかかりすぎた部分もあったようです。

でも、練習しなければうまくならないので、失敗を糧に成長していけばよいのです。

今回は、このプログラム体験後、子供たちと親御さんはマングローブの植林体験をしました。(100本のマングローブを植林!)

木を植える、という行為はとても象徴的です。

この木が大きくなるのと同時に、植えた子供たちも大きくなっていきます。

マングローブ林環境教育プログラムは、この後もいくつかの場所で試行を重ねました。

以下は、マデくんによる報告です。(今回は逐一訳しませんでした)

【原文】

Kegiatan Edukasi Ekosistem mangrove Dan Penanaman Mangrove Di Bagek Kembar Bersama Anak-Anak Lantan

 

Kegiatan                 : Edukasi Lingkungan Dengan Bahan Ajar Ekosistem Mangrove Milik Yui Tool Kaihatsu Labo Untuk Anak-Anak Lantan, Serta Penanaman Mangrove Bersama

Waktu                     : Minggu, 28 Februari 2022

Tempat                   : Ekowisata Bagek Kembar, Sekotong

Partisipan               : Bale Lantan, Pokdarwis Bagek Kembar, Lombok Ocean Care, Share Love Lombok,Better Together, Anak Anak Lantan Beserta Walinya.

 

                  Dalam kegiatan kali ini Yui Tool Kaihatsu Labo bekerja sama dengan Pokdarwis Bagek Kembar, memfasilitasi kegiatan pendidikan mangrove untuk anak-anak  lantan. Kegiatan dimulai dengan dipandu oleh Sri Trisna Dewi, para relawan Yui Tool Kaihatsu Labo memperkenalkan diri yang dilanjutkan dengan Ibu Sakinah memperkenalkan LOC kepada para partisipan. Kemudian acara dilanjutkan dengan sambutan dari Komang Hastika dengan isi sambutan berupa kegiatan Yui Tool Kaihatsu Labo sekaligus Memperkenalkan Yayasan Samalas. Setelah itu dilanjutkan dengan Kata Sambutan dari Pak H. Agus Alwi selaku ketua Pokdarwis Bagek kembar yang menerangkan sedikit tentang ekosistem mangrove. Selanjutnya kegiatan dilanjutkan dengan mencoba alat permainan mangrove dari Yui Tool Kaihatsu Labo dengan rincian kegiatan dapat dilihat dalam tabel berikut :

Tabel 1. Jalannya kegiatan edukasi  mangrove dengan alat Yui Tool yang dibawakan oleh semua Relawan Yui Tool Kaihatsu Labo

No.

Kegiatan

Pemateri

Keterangan

1.

Prolog

Komang Hastika Dan Sri Trisna Wati

Pemateri menunjukkan gambar yaitu Pohon Mangrove, daerah pesisir, gambar pasang surut air laut. Kemudian pemateri berinteraksi dengan anak-anak dengan memberi pertanyaan seputaran gambar tersebut. Pemateri memberi informasi tentang bentuk pohon mangrove, daerah pesisir, daerah pasang surut kepada anak-anak dengan menggunakan gambar tersebut.

2.

Binatang di ekosistem mangrove

Taopan Kusuma Dan I Made Wiranata

Pemateri memanggil satu persatu anak-anak untuk menunjukkan  gambar binatang yang ada di ekosistem mangrove yang terdiri dari gambar bangau, ikan kerapu, ikan gelodok, ikan kecil, kerang, siput, kepiting bakau, kepiting geroge, udang, dan plankton. Kemudian pemateri berinteraksi dengan anak-anak dengan mengajukan 3 pertanyaan dasar yaitu 1. Mahluk apa ini? 2. Dimana ia tinggal? 3. Apa saja makanannya.

3.

Pengenalan Detritus dengan Gambar

Sri Trisna Wati Dan Sri Trisna Dewi

Pemateri menerangkan kepada anak-anak hubungan antara Detritus, pohon mangrove dan binatang-binatang sehingga terbentuk sebuah ekosistem mangrove yang sehat. Dalam penerangannya pemateri menekankan betapa pentingnya tiap mahluk hidup dan benda-benda disekitarannya dalam ekosistem mangrove. Pemateri memberi pemahaman kepada anak-anak betapa tiap mahluk saling membutuhkan satu sama lain agar dapat hidup.

4.

Game ekosistem mangrove

Relawan Yui Tool Dan Bale Lantan

Pemateri  memandu anak-anak bale lantan memainkan alat permainan ekosistem mangrove yang dibuat oleh Yui Tool Kaihatsu Labo. Dalam permainan ini anak-anak dikenalkan tentang rantai makanan (garis panah biru) di ekosistem mangrove. Dan bagaimana semua mahluk yang ada di ekosistem itu pada akhirnya menghasilkan detritus dari hasil metabolisme maupun dari organ mahluk yang telah mati (garis panah coklat).

                  Setelah melakukan edukasi mangrove dengan alat permainan yang di buat oleh Yui tool Kaihatsu Labo, para partisipan tanpa terkecuali melakukan penanaman 110 bibit mangrove. Dalam kegiatan ini 100 bibit mangrove ditanam secara konvensional dan 10 bibit lainnya ditanam dengan sistem digital mangrove. Kegiatan penanaman mangrove ini didampingi langsung oleh Pokdarwis Bagek Kembar  yang dipimpin oleh bapak H. Agus Alwi selaku ketua pokdarwis Bagek Kembar dibantu oleh 5 orang anggota Pokdarwis lainnya.  Dalam perjalanan menuju lokasi penanaman para peserta terlihat antusias melihat binatang disekitaran mangrove sambil mengingat-ingat materi game mangrove yang telah mereka lakukan sebelumnya. Penanaman mangrove berjalan sangat seru dimana semua partisipan berebut ingin menanam mangrove mereka sendiri.

                  Setelah penanaman 100 bibit mangrove selesai, anak-anak dan para orang tua/wali anak kembali ke tempat istirahat untuk bersiap makan siang. Sementara itu para relawan Yui Tool Kaihatsu labo, LOC, dan Share Love Lombok yang di dampingi bapak Fuad dari better together dan pokdarwis bagek kembar melaksanakan penanaman mangrove dengan sistem digital mangrove. Dengan dipandu langsung pak Fuad yang merupakan salah satu founder digital mangrove, penaman dilakukan, setelah itu bibit mangrove yang telah di tanam di ambil gambarnya dengan kamera serta direkam koordinatnya dengan menggunakan aplikasi digital mangrove.

Tabel 2. Daftar  Partisipan dan panitia

No

Lembaga

Jumlah (Orang)

Keterangan

1.

Yui Tool Kaihatsu Labo

7

 

2.

Pokdarwis Bagek Kembar

6

 

3.

Bale Lantan

7

 

4.

Anak-Anak Lantan

21

Umur 7-12 Tahun (Kelas 1-6 SD)

5.

Orang Tua/Wali Anak

19

 

6.

Lombok Ocean Care

4

 

7.

Share Love Lombok

2

 

8.

Better Together

1

 

                   Kegiatan berlangsung dengan lancar, dimana para partisipan merasa sangat berkesan dengan kegiatan tersebut. Anak-anak merasa sangat senang bisa belajar mangrove dan menanam langsung mangrove mereka sendiri. Dari LOC dan share love lombok mendapat pengalaman baru dengan metode mengajar dari Yui Tool Kaihatsu labo. Para partisipan berpendapat bahwa materinya bisa juga diajarkan kepada peserta dengan rentan umur yang lebih dewasa, karena dapat menambah wawasan umum tentang lingkungan mangrove.

                  Namun demikian terdapat beberapa kelemahan dalam kegiatan ini, seperti bagian gambar binatang yang dibawakan oleh Made Wiranata dirasa terlalu lama oleh para partisipan. Selain itu tidak adanya yang mencatat waktu berlangsungnya edukasi dengan alat Yui Tool Kaihatsu Labo menjadikan bahan evaluasi menjadi lebih sedikit.

(バゲッ・クンバールの住民グループ代表のアグスさん《左から3番目》と一緒に)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)
Eメール:yuitool☆gmail.com

(☆→@に変えてメールをお送りください)

ホームページはこちら

https://yui-tool.jimdofree.com/

Facebookはこちら
★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする