新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

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日蓮上人の身延山久遠寺、樹齢400年のシダレ桜が咲く!17-04

2017-04-01 | 山梨、里山の美しい四季!

日蓮上人が開山した甲斐の身延山久遠寺に見事に咲く大シダレ桜!

鎌倉時代、文永11年(1274)、日蓮上人が甲斐国波木井(はきい)のの地頭(領主)

南部実長(さねなが)の招聘により開いた身延山久遠寺・・・。

大伽藍の象徴として、祖師堂の前に、春には樹齢400年超のしだれ桜が満開を迎える!

注)筆者が以前に撮影した満開の素人写真ですが、今年の開花状況は行かれる方は情報を再確認して下さい。

4月上旬、身延山久遠寺祖師堂前に樹齢400年を越えるシダレ桜が満開を迎える!

身延山頂を見上げる塔頭・宿坊には、爛漫の桜が乱れる!

身延山「塔頭・宿坊が軒を連ねる」西谷の里にはヤマ桜も咲く!


甲斐(山梨県)には、往古の歴史とともに咲き乱れる桜の花がある!

今号(4月号)は「甲斐・身延山久遠寺の桜風景」を紹介します!


山梨県内の桜の名所としては、筆者のお薦めは何カ所かあるが、今号では未だ

紹介していない「身延山久遠寺のシダレ桜」と春爛漫の大伽藍周辺を紹介します。

注)文中の久遠寺に関する解説は、ウイキペディア、久遠寺HPなどを参照抜粋している。


日蓮上人開山の「身延山久遠寺」は花見だけではもったいない! 

身延山西谷の桜風景は、荘厳の世界に包まれた宿坊を見守る!


 「身延山久遠寺」は、日蓮上人が開山した「日蓮宗総本山」

文永11年(1274)、甲斐国波木井(はきい)郷の地頭南部六郎実長

(波木井実長(じつなが)が佐渡での流刑を終えて鎌倉に戻った日蓮を招聘。

日蓮は西谷の地に草庵を構え、法華経の読誦(どくしょう)広宣流布及び弟子

信徒の教化育成、更には日本に迫る蒙古軍の退散、国土安堵を祈念したと云う。

弘安4年(1281)日蓮により十間四面の大坊が整備され、創建年とされる。

日蓮によって名付けられた「身延山妙法華院久遠寺」を正式名としている。


身延山久遠寺の総門から荘厳の地へ三門を潜る瞬間に荘厳の境地へ入る


身延山久遠寺の三門と本堂を一文字に結ぶ287段の石段は、キツいが登る人も多い!


 

※三門は「空、夢相、無願」の三解脱を表す。

石段を登り切ると覚りの喜びが生ずると云われ、一度はチャレンジしたい!

結構、一段、一段は高いので、高齢者には手すりの利用をお薦め!


二十六世日暹(にっせん)上人が、寛永八年(1632)に、佐渡の仁蔵の

発願によって完成したもので高さ104m。

身延山久遠寺の三門と本堂を一文字に結ぶ287段の石段は、南無妙法蓮華経に

準えて7区画に分かれています。その中で、菩提梯は、覚りに至る梯(きざはし)

のことで、この石段を登り切れば涅槃の本堂に至ることができることから、覚り

の喜びが生ずることを意味すると云う。※現地解説版より


身延山五重塔(平成25年5月落慶)祖師堂前のシダレ桜は樹齢400年超


身延山久遠寺へは三門を潜り右へ進み写真左の甘露門から入ると仏殿の前


 ヒッソリと咲くヤマ桜も美しい!桜の花も色とりどりで自然に融和している!


 西谷のヤマ桜や宿坊は自然界に溶け込んだ爛漫の桜群がある!見事だ!

 


西谷の宿坊の里は、爛漫の桜と同時に花桃の競演が見られる!


西谷は「草庵跡、御廟所」の静寂が保たれる荘厳の地!

 

日蓮上人が身延へ招聘された時の草庵跡(左)とその奥に御廟所(右)がある!


西谷の里と呼びたい荘厳の地は久遠寺を訪ねる人も意外に見過ごしている!


身延山久遠寺へ行くなら奥之院思親閣と頂上の展望を楽しみたい!  

身延山(標高1153m)山頂には奥之院思親閣があり眺望は素晴らしい!


 奥の院思親閣、現在はロープウエイで片道7分で登れる!

そうすれば、頂上駅の展望台で上の写真のように富士山と富士川の眺望が広がる。

もちろん、往古の日蓮は、西谷の草庵から高座石、洗足652m願萬稲荷を登り、

千本杉、感井坊を経て標高962m、1051mの尾根筋を経て奥の院へ登った

と云う。筆者は歩いて登ったことがないので・・・、一度はチャレンジしたい。


 身延山山頂から望む大パノラマは一寸した登山気分の大展望! ?


身延山山頂の標高1,153mの向こうに見える山は、手前が日本一人口が

少ない早川町の集落と富士見山(1640m)。その向こうに冠雪が見えるのが、

白根三山(農鳥岳3026m、間ノ岳3189m、北岳3193m)。

展望は静岡側から笊ケ岳(2629m)、荒川三山(中岳3083m、悪沢岳

3141m、千枚岳2879m)、塩見岳3047m、白根三山、鳳凰三山

(地蔵ケ岳2764m、観音岳2840m、薬師ケ岳2780m)、赤岳2899m、茅ケ岳

1704mなど、南アルプスや八ケ岳が覗き、パノラマ大展望が望める。

身延山久遠寺が桜が咲く頃には冠雪がまぶしく、眺望は一年中で最も美しい!

山々の案内版は頂上に鳥瞰図が掲示してあり、一般の人でも分かりやすい。

まさに、楽々に高山へ登ったパノラマ眺望が楽しめる!


日蓮聖人追考之遺蹟と云われる奥之院思親閣の仁王門


 

奥之院思親閣には大考殿、開基堂、育恩殿などが構えられ・・・、

仁王門を入ると常護堂、鐘楼、祖師堂などがあり、歴史観を楽しめる。


奥之院思親閣は、久遠寺裏山身延山山頂にあり、往古、日蓮は望郷の念おさえ

がたく、折に触れては身延山の頂上へ登り、故郷房州(千葉)安房勝浦の両親

を思い回向した場所で古来は東孝閣とも呼ばれ現在では親を思うお堂思親閣

と呼ばれている。


日蓮没後、加賀前田利家側室寿福院の外護により、堂宇が建立された。

育恩の祖師とも呼ばれる日蓮上人像、六老僧像 、参十番神、常護稲荷大菩薩、

草分稲荷大菩薩、子安八幡大菩薩を祀っている。


三門の前に身延山観光案内処※新宿直行高速バスも運行されて便利!