五十の手習い足払い

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余市

2015年06月17日 | お酒のハナシ
原酒不足に対応「余市」新商品発売へ…ニッカ

NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」で有名になったニッカのウィスキー「竹鶴」の品不足を受けて、その原酒である同社のシングルモルト「余市」と「宮城峡」が、商品を一新することになるそうです。

具体的には「余市12年」とか「宮城峡10年」などの年代を表記した商品を止め、若い原酒を混ぜたものにするのだとか。
そして余った原酒を「竹鶴」の生産に振り当てて増産することのようです。

その昔、某ウィスキーメーカーの愛称「ダルマ」と呼ばれていたウィスキーの人気が沸騰し、急きょスコットランドから原酒を取り寄せて急場をしのいだことがあったと聞いていますが、自社のシングルモルトの商品を変えてまで「竹鶴」の原酒を確保するとは、いかにもニッカらしいやり方かもしれません。
私のようにシングルモルトの愛好者からすれば、年代表記されたシングルモルトは大切に守って欲しいとは思いますが。

私は「余市」と「宮城峡」は飲んだことがありますが、ブレンデッドの「竹鶴」は経験がありません。
ですから、あまり「竹鶴」に思い入れが無いので上記のような発言になることは勘弁いただきたいと思います。


私の記憶によれば、竹鶴政孝氏の好きなウィスキーは「ブラックニッカ」だったと何かの本に書いてあったと思います。

余市蒸留所で生産されたモルトウィスキーとアルコールをブレンドした「ブラックニッカ」が生まれたのは1956年。
そしてモルトウィスキーとグレーンウィスキーとをブレンドした本格的なウィスキー「新ブラックニッカ」が生まれたのが、今からちょうど50年前の1965年です。

竹鶴氏が亡くなったのが1979年、ニッカ初のシングルモルトウィスキー「北海道」の発売は1984年ですから、竹鶴氏が愛したのは「新ブラックニッカ」の方かもしれませんね。

ちなみに現在販売されている「ブラックニッカクリア」は原料の大麦を乾燥する際にビート(泥炭)を使用しないため、独特のスモーキーフレーバーがありません。
またアルコール度数も37度になっており飲みやすい反面、それまでのウィスキーらしさは失われているという指摘もあるようです。
私も「新」は飲んだことがありますが「クリア」は飲んだことが無いので、あくまでも聞き書きですけど。


「余市」も「宮城峡」もどちらもけっこう高いですね。
ノンエイジになると少しは安くなるのでしょうか?

私個人の見解を言わせてもらえば、シングルモルトウィスキーはシングルカスク(一つの樽から瓶詰)とは言わないまでも、少なくても同じ蒸留年の樽の中から瓶詰したものであって欲しいなと思います。
ノンエイジのシングルモルトは「限りなくシングルモルトに近い」ブレンデッドウィスキーじゃないかとも思います。

などと言いながら、近所のスーパーで買い求めた写真の「余市」(500ml)はノンエイジですが。
酒のみの身勝手な駄文でした。


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