五十の手習い足払い

五十歳を過ぎて始めたブログももう何年目?
山梨に住む新しモノ好きのオヤジが自分の趣味や日々の暮らしをつづります。

自助、共助、公助

2020年09月19日 | 日々のつれづれに

「令和おじさん」が自民党総裁選に臨むにあたって持ち出したので、すっかり有名になった「自助、共助、公助」の言葉ですが、新首相の理念ということで捉えると誤解を招きやすいワードになるかもしれませんね。
ここでは防災の話。

先日の組長会議で、ある組長からこんな質問が出されました。
「避難先にはどのような備蓄物資があるのか?」
「避難民に十分な量が確保されているのか?」

私は「非難する時は、少なくても当日あるいは当夜の分は最低限ご自分で持って避難してください」と言いました。

被災直後、備蓄倉庫からの物資の輸送がスムーズに行えるとはとても思えません。
避難所での被災者への対応は、けが人・病人・子ども・お年寄りなどが優先されることになります。
備蓄物資はこれらの方々から支給されることになるので、いわゆる健常者(一般避難民)の我々は、後回しになると覚悟した方がいいですね。
それに、備蓄物資の量はとても潤沢にあるわけではありません。ですから、自分で食べる分は自分で持って非難することが大切になってきます。

言い忘れましたが、避難所の運営は自治体がやるものではなく、避難者自らが行うものですから、そのつもりで避難していただく必要があります(なかなか徹底されてはおりませんが)。
これまでの例でも、手ぶらで避難所に来て「水が飲みたい」とか「お腹が空いた」と叫ぶ避難者がけっこういるそうですが、これはとんでもない話、避難者は「お客様」ではないのです。

身一つ、命からがら逃げてきた、というなら話は別ですが、昨年の大雨の時のような場合には、何日も前から報道などで伝えられているのですから、避難指示が出たらすぐに避難できるような準備はできているはず。
持ち出せるようなリュックやバッグに物資を詰めておくことを心がけて欲しいと思います。

備蓄物資の話に戻りますが、

備蓄倉庫は、町の防災課に行けば説明してくれるし見学もさせてもらえると思います(事前の電話が必要かも)。
先日の避難所の調査の時に、合わせて防災倉庫の中を見せていただきましたが、水や食料などが大量に備蓄されていました。
ただ、十分な量か?と言われると、そこまではないような気もします。
それに、倉庫周辺(役場本庁舎駐車場内)は、ハザードマップ上はけっこうヤバい場所にあるので、いざというときに役に立つのかは「?」です。

町の担当者も、危機感を持って働いてくれているとは思いますが...。

防災に当たっては、自分の身は自分で守る。
これは自助ですが、普段から備蓄し、なおかつ持ち出せるようにしておく。
ここまで何とか実現しておきたいものです。

で、いざ被災した時には、近所に声をかけあって無事なことを確認し、助け合いながら指定された避難所へ避難する。
要介護支援が必要な方には早めの避難ができるように近隣で手伝う(共助)。

通常の避難訓練は、十分とは言えないまでもこのレベルまでですが、本当は雛所開設やひな所運営の訓練をしておくと、いざというときの避難者生活がスムーズに行くと言われています。
つけくわえると、深夜の被災を想定した夜間での避難訓練も必要だと言われていますね。
地震は都合よく日曜日の朝ばかりには起こってくれませんから。

新型コロナウィルス騒ぎで、町の「夜間のお泊り訓練」が二度にわたって延期・中止になりました。
いつかは起きる(確率の高い)南海トラフ地震にそなえて、できることはすべてやっておきたいと思います。


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2 コメント

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Unknown (kincyan)
2020-09-20 16:48:52
まさに自助ですね。うちも、私は苦手ですが家人がいろいろ用意しています。0メートル地帯ですから、マンションの5階にいたほうが良さそうです。堤防が破れれば公民館はあっという間に水没しそうですから。
自助 (のせ)
2020-09-23 00:43:23
山梨のような平地の少ない場所では、河川の氾濫が何より怖いです。土地の勾配があるので、氾濫した水の勢いは何よりも破壊的、とても他所へ逃げるなどはできません。やはり垂直避難がベストですね、できるのなら。

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