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2018.3 上野の桜並木を抜け、国立博物館表慶館で「アラビアの道」を見て、庭園で桜吹雪

2018年04月17日 | よしなしごと

2018.3 靖国神社・桜標本木・千鳥ヶ淵・桜トンネル→上野の桜 ⑤上野の桜並木・国立博物館表慶館「アラビアの道」・庭園で桜吹雪
 2018.3 靖国神社・桜標本木・千鳥ヶ淵・桜トンネル→上野の桜①~⑤フルページ

 上野駅不忍口を出て、よく利用する上野バンブーガーデン・音音に入った。ほぼ1時、運良くすぐ席が取れた。生ビールに海鮮ちらしをいただいた。
 食後、上野・桜並木を歩く。風に乗って舞い落ちる桜を受けながら、大勢が楽しげに飲食、歓談していた。
 人、人、人で、桜を見ているとぶつかってしまう。小さい子が走り回る。ベビーカーも少なくない。桜をバックに自撮りする人もいる。人混みをなんとか抜ける。大噴水手前の広場にはずらりと屋台が並んでいて、ここも大勢で賑わっている。屋台のあいだをすり抜けて、東京国立博物館に入った。

 「博物館でお花見を」開催中で、展示は毎年変わるから興味をそそられるが、左の片山東熊設計(1854-1917)、のちの大正天皇の成婚記念として1909年開館した表慶館の「アラビアの道」が目に入った。
 タイトルに引かれ、表慶館に入った。中央玄関を入ると、円柱が並んだ円形ホールの大きなドームに目が吸い込まれる(写真)。

 明治維新後、大勢が西洋建築を学んだ。片山東熊もジョサイア・コンドル(1852-1920)の教えを受けたのち、現地で西洋建築を学んでいて、ほぼ同じ時期の設計である後の大正天皇の東宮御所=現迎賓館赤坂離宮と同じく随所に西洋建築のデザインを採り入れている。
 表慶館は成婚記念美術館であるから、中央ホールを挟んだ両翼を展示室として機能を明快にしながら、中央ホールは西洋建築でよく見られる吹き放しに大ドームを載せた円形ホールにしている。西洋建築に馴染んでいない当時の人は目を見張ったのではないだろうか。

 「アラビアの道」は、主にサウジアラビア王国の至宝、約400点が展示されていて、中央ホールの奥が第1章 人類、アジアへの道、右翼が第2章 文明に出会う道、続いて第3章 香料の道、2階左翼~1階左翼が第4章 巡礼の道、1階左翼の第5章 王国への道で構成されていた。
 古代の人形石柱や黄金の葬送用マスクなどのデザインは独特だった。聖地マッカ=メッカのカァバ神殿の17世紀につくられた扉は、イスラム教徒の祈りが聞こえるような重厚さを感じた(写真、ホームページ参照)。

 表慶館を出たあと、春に開放される本館奥の庭園で桜吹雪を楽しみ、駅近のカフェで一休みし、帰路についた。帰宅後の歩数計は18000歩に近かった。心地よい疲れである。(2018.4)

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