網膜剥離??!! 幸いにも発見が早く直ちにレーザー光による光凝固術
白内障手術
50代のころ、細かな字が読みにくく、とくに暗くなると見えにくいのが気になりだした。はじめのうちは長時間パソコンをにらんでいるせいだろうと思い、なるべく目を休めるようにしていた。しかし、事態は進行していく。年のせいか?。そのころは1年に1回、人間ドックを受けていて、眼圧などは正常だったが、老眼を指摘された。
大宮駅近のM眼科で精密検査を受けたところ、両眼ともに白内障の兆候を指摘され、カリーユニが処方された。すでに近眼の眼鏡を使用していたので、遠近両用の眼鏡をつくった。1枚のレンズの上が遠視用、下が近視用だから慣れるまでとまどったが、じきに慣れた。しかし、暗くなると見えにくくなる状況はなかなか改善されない。
数年、大宮駅近のM眼科に通ったが、いつも利用する土呂駅近のM眼科の評判がいいと聞いた。セカンドオピニオンのつもりで、土呂駅近のM眼科に出かけた。大変な混みようで、受診まで2時間かかった。ていねいに診てくれ、左眼白内障は様子見でいいが、右目は直ちに手術をした方がいい、との判断だった。説明も明快だったので、2007年8月、1週間の休暇を取って、右目の白内障手術を受けた。施術は10分~20分ぐらい、痛みもないし、身体への負担はまったく感じなかった。一番の危険は細菌感染なので、1週間は外出せず、バルコニーの花もすべて片付け、静かにしていた。
1週間後の検査では異常なしと診断された。眼帯を取ったとき、あまりにも視界が明瞭で、素晴らしい!!と大喜びしたほどである。
以来、2ヶ月に一度、検査を受け、左右はAZ点眼液+左目カリーユニを欠かさず点眼している。
血糖値
50代までは、毎年1回の人間ドックでときどき血糖値、Hba1cが基準値よりも高くなることがあったが、翌年は基準値内に戻ったので、さほど気にしなかった。
60代を過ぎたころから基準値を超える年が続くようになった。念のため、2ヶ月に一度、M内科で血液検査を受け、食事と運動に気をつかうようにした。そのせいか、基準値内に戻る年もあった。年を取ると膵臓の機能が落ちてくるそうで、とくに薬の処方は無かった。
リタイア後は、人間ドックの代わりにM内科で市の健康診断を受けている。今年の健診でも、血糖値、Hba1cの値がやや高くなった。市の健診マニュアルでは、血糖値、Hba1cが基準値を超えた場合、眼底検査を受けるよう勧めている。
裂孔原生網膜剥離+光凝固術
2018年7月、2ヶ月に一度のM眼科での白内障検査の日、M内科で勧められた眼底検査もお願いした。M眼科でも定期的に眼圧、視力、視野に加え眼底検査もしてくれているが、今回は高血糖の影響を見るため入念に調べてくれた。
高血糖による影響はまったく見られなかったが、なんと、右目の網膜剥離が見つかった。1週間ほど前の右目への衝撃が原因の裂孔原生網膜剥離との診断だった。1週間前の衝撃の記憶は無いが、寝ているとき強く目をこすっても起きることがあるそうだ。
放置しておくと、網膜の裂け目から液化した硝子体が網膜の裏に入り、網膜が剥がれ、失明してしまう。
ただちにレーザー光による光凝固術を受けることになった。瞳孔を広げる薬が点眼され、15分待ち、まだ開きが悪いので再度点眼を受けて10分後、右目にレーザー光が当てられた。小さな衝撃音とともにレーザーが光る。裂け目の周囲に向かって、10数回レーザー光が当てられた。施術は15分ほどで終わった。
右目奥にわずかな違和感を感じたが、痛みや身体への負担は無い。瞳孔が開いているので、灯りがまぶしすぎるだけであり、歩いて帰宅できた。
白内障で2ヶ月に一度の眼科検診、市の健診による眼底検査の勧めが重なって早い発見になり、光凝固術で失明の危機は回避できた。
眼科検診のタイミングがずれ、血糖値が基準値内で眼底検査の勧めが無ければ、早期発見にはならず、光凝固術が難しくなり、視野が大きくかけたり、入院の必要な手術になったかも知れない。
網膜剥離は青天の霹靂の驚きだったが、早期発見+光凝固術の幸運に感謝している。