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2024.4さいたま 桜を歩く

2024年05月12日 | 旅行

日本を歩く>  2024.4さいたま 桜を歩く

 「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」(在原業平・古今和歌集)の時期が来た。今年は開花が早いと予想されながら冷え込みが続いて開花宣言がなかなか出ず、開花しても冷え込みが続いたが、急に暖かさを通り過ぎて暑くなったり、春の心はのどけからましとはいかなかった。桜は魔術である。
 ウオーキングコースの一つである盆栽町桜並木まで、片道10数分である。まだつぼみが硬い~あちらこちらにちらほら咲いて~やがて1~2分咲き~4~5分咲きになり~満開(写真)~そして花吹雪を浴びながら散策しながら楽しんだ。

 盆栽町の桜並木を過ぎ、東武アーバンパークラインの踏切を渡るとほどなく大宮公園である。片道25分ほどになる。大宮公園まで足を延ばすと、およそ1000本の桜が出迎えてくれる(写真)。高台は自由広場と呼ばれる緑地が広がっていて、花見客は思い思いの場所に陣を取り、桜の下で料理や酒を楽しんでいる。低地側には舟遊池に沿って散策路が整備され、池に映る桜を楽しむことができる。
 大宮公園には遊園地、小動物園もあり、家族連れも多い。花見や縁日などには屋台が並び賑わう。

 さいたま市営霊園思い出の里に墓がある。最近は春の彼岸の墓参りを花見時に変えて墓参りしている。墓参りを終え、元気だったころの家族を思い出しながら桜並木をぐるりと巡る(写真)。車で行くことが多いので、帰宅後に、桜並木を家族と歩いた気分で杯を傾ける。
 ビールを手に頭の中で故人にとりとめの無いことを一方的に語りかけ、勝手に納得してビールを空ける。そういえば妹はワインだったなと語りかけ、自答しながらワインを傾け、みんなといっしょに飲んでいる気分になる。「お兄ちゃん、飲み過ぎないように」、そんな声が聞こえてきて、花見酒をお開きにする。  (2024.5)

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