Tinoな毎日

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結婚前日に女子会

2014-11-16 | 海外旅行
急遽参加することとなったクナ・ゲジェスィ(ヘナの夜)のため花婿のおうちへ。彼女はいったいどんな家族の下に嫁ぐのか不安でしたが、そんな心配は無用のようでした。みんなとても優しく思いやりのある方達。トルコはとてもお茶を良く飲む国で、おもてなしはたいていチャイ。おやかんの2段重ねで淹れてくれます。上は紅茶の葉が入ってて下はお湯。お湯で好みの濃さに調整します。



花婿のお母さんが中心となって女性達が準備してくれた夕食は、クイマル・コルボレィ(トルコ風ミートパイ)、クル・ファスリエ(白いんげん豆のスープ)、トマトのサラダ、バクラヴァ(シロップ付けナッツパイ)などのトルコの家庭料理。テーブルは低く床に座って食べるスタイルでした。飲み物はアイラン(飲むヨーグルト)、これなかなかいけます!どの料理も美味しかったけどバクラヴァだけは甘い、甘すぎてちょっと・・・。



食事が終わると男女引き離されいつの間にやらオットは別室へ、そして男性達は家を出て行った模様。私は隣の部屋に連れて行かれクナ・ゲジェスィのために彼女のドレスアップをお手伝い、というか見学。花嫁はオスマントルコ風衣装に着替え、黒く長い髪はヘアアイロンで縦巻きに。衣装と同じデザインが施されたチュールのベールをかぶり出来上がりです。滅茶苦茶きれい~♪ さっきまで化粧っ気がなくスカーフをかぶっていた女性たちも、思い思いのお化粧や服で普段出来ないおしゃれを楽しんでます。



準備が出来てリビングに行くと、ソファは壁にくっつけられ、家中のイスが集められ壁際に寄せられて親族や友人達が座って今か今かと待ってます。ゲストは30人くらいいたかな?男性は小さな男の子のみでほかはみんな女性。音楽が流れ、ひたすら踊りまくるのです。みんな踊りがうまい!私も教えてもらいながら見よう見まねで踊りました。パーティーのクライマックスでは花嫁が赤いベールをかぶり、親族はバラやチュールレースがついたカチューシャをつけて左手にキャンドル、右手に花火をパチパチさせながら「yuksek tepelere」を歌い花嫁の周りを回ります。そして両家から代表で一人ずつ花嫁の手のひらに魔除けの意味を持つヘナ(クナ)を塗るのです。赤は祝いの色なのでベールにも他の装飾品にも使われ、ヘナを塗った手にもそのヘナ(魔除けの威力)が長くとどまるように赤い花を乗せ、赤いレースのミトンを被せます。赤いチュールと花でラッピングされたヘナはゲストへのおみやげ。



「yuksek tepelere(高い山)」の歌詞は大体こんな感じ

 高い高い山に家を建てないで
 遠い遠い国に娘を連れて行かないで
 お母さんの大事な娘を大切にして
 空飛ぶ鳥達に伝えるわ 私はお母さんが恋しいと
 母さんもそして父さんも 私は村が恋しいと

 父さんが馬を持っていて来てくれたら
 母さんが船を持っていて来てくれたら
 兄弟が道を知っていて来てくれたら
 空飛ぶ鳥達に伝えるわ 私はお母さんが恋しいと
 母さんもそして父さんも 私は村が恋しいと

花嫁のために日本語にした歌詞を覚えて歌ってくれたのです。それがとっても嬉しくて、歌詞にもじーんときちゃって本来なら花嫁が泣く場面なのに私がウルウル。



その頃、家を追い出されたオットを含む男性達は親戚の家で何をしていたかというと・・・



ストーブで大量に焼いたジャガイモと玉ねぎをつまみにひたすら歓談。宗教柄お酒は飲まずひたすらおしゃべりしていたそうです。

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