黒田日銀の意表をついたマイナス金利導入で、大幅に円安となった。日銀の目標が円高阻止であることが明確になり、しばらくは急速な円高への移行はないだろう。概括的に言えば、円安傾向ということになるが、といってドル円123円を超えるような大幅な円安になるかというと、米国株価の状況などからそれもむずかしいと思う。テクニカル的にも前回の123円あたりは強いレジスタンスになると思われ、当面122円に入ることができるかどうかというところと考えている。
マイナス金利といっても、三段階性とかで緩和処置が施されており、銀行の日銀へのいわゆるブタ積みがただちに放出されるほどのものではなく、あくまでも、円高は困りますよという、日銀のアナウンス効果に重点を置いたものだという解釈がされているが、おそらくそのとおりだろう。一般大衆の預金がマイナス金利になるわけではなく、金融システム全体に不安定な部分をもたらすマイナス効果もありで、これで株式も含め、相場が再度安定して、どんどん上昇していくと考えることは困難だ。むしろ、もうひとつの不安定要素が増えたというべきではないか。
当面はドル円120円から121円を中心としたレンジ相場になると考えている。そこから先は相場自身の指し示す方法を見定めてから動いていくことにしたい。ただ、自分のシナリオはまだ下向きである。
あと、おまけだが、これで日・欧がマイナス金利となったので、金(ゴールド)には追い風ではないかなと思います。
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