相場はダウの下落がどうなるかというのが焦点だが、月曜以降を見るしかないので、ちょっと置いておいて、週末の雑談で。
築地の移転問題が熱いので、その関係の論者の発言を見ているが、こういう「言論」というのは相場とひじょうに似ている。市場参加者(論者)がいて、論の対象(市場を豊洲に移す)に対して、買い(賛成)、売り(反対)で臨んでいる。売り煽りで名前をあげる人もいれば、下がったところで妙な逆張りを入れてくる人もいる。ふだん、比較的理論的な発言(トレード)をする人が、妙に買いあおりをするならば、仕手筋の提灯ではないかとピンとくるといった具合だ。
そして、市場参加者(論者)の大きな流れが、問題の動向を決めてしまうことすらあり、しかも、それが予想外だったりする(国立競技場のザハ案の中止など)のも、相場と似ていると言える。
相場観を養う上でも、こういう言論の流れを見ているのはおもしろいし、逆に、相場的に見れば、言論にも、ファンダメンタルズとテクニカルの両方の見方ができるとも言えるので、さらに面白い。豊洲移転は、現状、ストップ安状態だが、底値が買いとあおっている者もいるようで、やっぱり、この人、ロングで含み損あるのでは?と思ってしまうのである(これはファンダメンタルズか)。以前にも紹介したが、エリオット理論の大家であるプレクターは、社会事象もエリオット波動で解けるという著書を書いているが(The Wave Principle of Human Social Behavior and the New Science of Socioeconomic ・本のリンクにあり)さもありなんというところである。この本、正統的社会学などからすれば、正統的経済学におけるエリオット理論と同じく、トンデモ理論ということになるのだろうが、とても楽しい本である。
| Trackback ( )
|