FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



さて、LEAP/E2020はちょっと置いて、現在の様子を見るために、以前ロンドンFX氏が紹介していたドルブルファンドの指数の週足を見てみよう。これはドル上昇によって指数が増加して資産が増えるファンドであるので、ドルインデクスの上昇に賭けていることになる。ご覧のように、2008年のドル上昇の時と比べても、現在のドルブルファンドの取引量はひじょうに増大している。いかに現在が猛烈なドル買いになっているかがわかるだろう。もちろん、これはこの後のFEDの利上げ(出口政策)を予期した動きである。週足では、このところちょっと下降しているが、これが何らかの要因でさらに下がらない限り、ドル円の大きな下降も、また、ユーロドルの大きな上昇も実現しない。商品高によってドル安となるというのが自分のシナリオであるが、なかなかきびしい情勢である。いましばらく様子を見てみたいが、このドルブルファンドのポジション量も参考になると思っている。なお、逆のドルベアファンドのチャートはこちらである。


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さてLEAP/E2020の41号を見終わったのでだいたいのところの要約を書いておきたい。今回は超力作であって、シンクタンクのリーダーのフランク・ビアンチェリが近く出版する本の一部を使ったということで、内容は近年に無く濃い。急激な世界経済崩壊の予測があたらなかったため、このところ若干精彩を欠いていたが今回は盛り返したかのようだ。内容は大きく三つに分かれる。ひとつは2010年から2020年にかけての十年間の世界経済予測を年ごとに述べる。次は、2010年のおおよその傾向、そして最後に、金がドルにKO勝ちするということについて述べる。全体として、以前の世界経済崩壊予測を10年バージョンにしてさらに過激にしたような形で、「悲劇的黄昏」と命名するだけあってきわめてペシミスティックな予測となっている。長いので、まずは、このエントリーでは、十年予測の部分について紹介したい。

1 今後十年の予測(多岐に渡るので、目についたほんの一部の記事タイトルのみを摘記する。詳しくは有料版を購読していただきたい。)

2010年…世界経済全体の停滞、中国・日本等の米国債購入の低減、世界的失業率の増加、英国のIMFよりの借入
2011年…世界的なさらなるGDPの低下、米国の失業率20パーセント越え、英国で公的年金の5割カット、ドルが他通貨より20パーセント減価
2012年…保護貿易と貿易のブロック化進行、米国金融機関の破産を救うため新たな救済資金投入、GMが再度倒産、米ドルがさらに15パーセント減価、英ポンドが50パーセント減価、
2013年…南米諸国の経済協力共通通貨へ、米国のインフレが年20パーセントに、ユーロが元・ブラジルレアル・豪ドルに対して20パーセント減価、各国が米国に預けてある金地金の返還を申し出るが拒絶される、金が1オンス3000ドルに
2014年…米国のGDPが2008年比で30パーセントダウン、元・円統合通貨発表、ドルのさらなる減価
2015年…中国の元の貿易通貨としての機能増加、米ドルの10分の1への切り下げ発表、英国のユーロ圏への参加希望、原油価格の金による表示開始、金価格のユーロおよびアジア共通通貨での表示開始
2016年…アフリカからの飢餓難民の欧州への大量流入、世界貿易の2008年レベルからの半減、中国の内部民族闘争の増加による非常事態宣言
2017年…中東における国境紛争の増大、原油価格がさらに2倍に、アジア共同体の正式発足
2018年…アメリカの太平洋岸における元の利用の増加、ユーロとルーブルの1体1交換協定、メキシコの国家崩壊状態、米国の治安悪化、
2019年…世界経済の悪化により世界の5割の航空会社が破産、アメリカの私立大学の国有化、米国の平均余命の2009年レベルより5年減少
2020年…次の十年の開始、1930年代以来最悪の時代の到来。
 
以上が十年予測である。読んでいて頭痛がしてくる悲観的予想であるが、この予測の基調は、最初に書いたように、昨年3月の5年分予測とほぼ同じである。あたって欲しくない予想ではあるが、最悪を予測すればこういう見方もあるということで理解していただきたい。全体についてはいろいろ異論もあるだろうが、個別の要素ごとに考えていきたいと思っている。

なお、有料版の購読申し込みはここである。また、無料版のURLはここである。無料版では、金価格の動向の部分だけが摘記してある。



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さて月曜になった。たいてい週の最初は金が買われるものだが、今日もその流れになっている。ユーロドルのショートの量はあいかわらず多いようであるが、今週も底這いの動きになりそうだ。
 
LEAP/E2020の方は英語版が週末に出たので現在翻訳中です。なんとか今日中には要旨をアップロードしたいと思います。中味は濃いです。お楽しみに。


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