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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

最初の私的ベートーベン交響曲全集

2006年01月29日 23時58分46秒 | クラシック(一般)
 「ディアベリ変奏曲」でベートーベンのことを思い出したついでに、私が最初にベートーベンの交響曲全集を揃えたのたのはどんな組み合わせだっただろうかと、思い返してみました。いつぞやマーラーでも同じ事書きましたけど、ベートーベンの場合だと、マーラーやブラームスほどいろいろな演奏買ってませんから、割と簡単に思い出せました。

 私がクラシックに耽溺するきっかけになったのはマーラーの第5番(バーンスタイン&NYP)、ブルックナーの第7番(シューリヒト&ハーグ・フィル)、ワーグナーの管弦楽曲集(サバリッシュ&VSO,ヨッフム&BRSO)、ブラームスの第1番(オーマンディ&フィラデルフィアO)あたりからですが、これらの曲を聴いて「これはクラシックはいける!」とか勝手に思いこんだ私は、一旦、聴く対象をハイドンまで遡って、そこから改めてクロノジカルに聴いてクラシックの全貌を掴んでやろうなどという大それた野望を抱くようになった訳です。
 で、ハイドンは数曲、モーツァルトは後期6大交響曲+αで済ませて、いよいよベートーベンということになたったんだと思いますが、ともあれ1980年前後の頃だと思いますが、その時、買いそろえた演奏は以下のとおりです。

 ・交響曲第1番/セル&クリーブランド管
 ・交響曲第2番/セル&クリーブランド管
 ・交響曲第3番「英雄」/ショルティ&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第4番/セル&クリーブランド管
 ・交響曲第5番「運命」/ベーム&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第6番「田園」/ベーム&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第7番/クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第8番/セル&クリーブランド管
 ・交響曲第9番「合唱付き」/ストコフスキー&ロンドン交響楽団

 1番と2番、4番と8番、5番と6番は2枚組でそれぞれカップリングされていたような気がします。ちなみに5番と6番については、そこから遡ること5年くらい前にカラヤン&フィルハーモニア管弦楽団の演奏のものを、実は購入して聴いていたりもしています。まぁ、当然のことながら全て廉価盤で、中古もけっこう入ってハズですが、こうやってリスト化してみると、なんにも分からない駆け出しにしては、古典的なフォーマットに作品についてはセル、剛毅な「英雄」はショルティ、「運命&田園」はベームによるドイツ流のスタンダードな演奏など、けっこう良い選択したかなと、ちょっぴり自画自賛したい気分になりました。

 ともあれ、この9曲を多分私は数ヶ月かけて、耳にタコができるほど聴きまくり、古典派からロマン派へ交響曲がどう変化していくのか、さまに勉強したという訳です。あの頃の気合い、持続力があれば、「ディアベリ変奏曲」をすぐにモノにできるだろうに....。
コメント (2)
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ロバータ・ガンバリーニ/イージー・トゥ・ラヴ

2006年01月29日 01時03分14秒 | JAZZ
 最近評判の新人です。イタリア出身の女性ジャズ・ボーカリストですが、とにかく驚異的に歌が巧い。しばらく前に取り上げたジェーン・モンハイトもそうでしたけど、とにかく過去のスタイルやテクニックを完璧にマスターし、非の打ち所がないヴォーカルを聴かせます。若さに似合わぬ堂々たる風格は、まるでクリスチャン・マクブライドのよう(彼はベースですけど)。まさしく今どきのジャズ・ミュージシャンという感じでしょうか。

 収録されている曲もミュージカル・ナンバースを中心に、ボサ・ノヴァ、モンク、エリントンと多彩ですが、ジェーン・モンハイトはオケなど起用してどちらかといえば、ポピュラー・ミュージック寄りの仕上がりだったのに比べると、こちらは基本的にピアノ・トリオをベースにした、ど真ん中の直球という感じのジャズ・ヴォーカルの王道路線のアレンジなのが、一層本格派っぽい雰囲気を醸し出してます。ヴォーカルは基本的にエラ・フィッジェラルドをベースにしているようですが、クリーンでさらさらした声質なのが今風。また、曲によってはスキャットも多用しており、こういう場面ではサラ・ヴォーン風のデフォルメ感に近寄ったりします。

 とにかく、ジャズ的なツボをつきまくった作品という感じです。ほんと一作目からこんな完成度でいいんだろうかと思うような仕上がり。これでバックを固めるミュージシャンをもう少し大物揃えて、もう少しゴージャスに仕上げたらもう100点満点というところじゃないですかね。華やかさという点ではジェーン・モンハイトの方が上かと思いますが、通向きなジャズ的な感興という意味ではこのロバータ・ガンバリーニの勝ちでしょう。これで次作では、もうちっと危うげな退廃的なムードでも漂わせてくれたら文句なしですね。
 あっ、そうそう、次にはもうちょっとジャケットなんとかして(笑)。 
コメント (1)
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