ヨーロッパ的美的感覚横溢のピアノ・トリオってことで、最近、欧州ジャズ・ピアノ・トリオにご執心な私としては、今、評判のトルド・グスタフセンを聴いてみました。とはいっても、今回購入したのは出たばかりの「ザ・グラウンド」ではなく、2003年のデビュウ作「チェンジング・プレイセズ」の方です。
よくわからないんですけど、グスタフセンはECMのアーティストということもあってか、一般的には「21世紀のキース・ジャレット」とか「キース・ジャレットの後継者」みたいな形容で売れてる人らしいんで、こっちとしては、ティエリー・ラングの体温をいく分低くしたような音楽なんじゃないかと、勝手に予想していたのですが、一聴してみると確かにそういうところもうありますけど、「この人、キース・ジャレットっていうより、ジョン・ルイスだよなぁ」ってこと。
いかにもヨーロッパ的な透明感だとかロマンティックなところは確かにあるんですけど、キース・ジャレットのような天衣無縫さとか熱気などとはほとんど無縁、非常にストイックで静謐、時に室内楽的にインティメートな音楽を展開するあたりはまさに「21世紀にリファインされたジョン・ルイス」って感じ。1曲目など私にとってはまるで「ジャンゴ」聴こえましたし、ラテンなどやっても、あまりハメをはずさず、端正に音楽を進行させていくあたりの、若いクセして妙にジジ臭くて(笑)、なんだか、50年代のルイスっぽくって、勝手に納得しているんですけど、的はずれですかね。
とはいえ、リスナーの既視感を誘うような情景を、各曲ごとになにげなく作り出してしまうセンスはなかなかのもの。「これ1枚でいいや」と思わせないで「ぜひ次も聴いてみたい」と思いましたから、その魅力をはっきりこうだとは今の段階ではうまく表現できませんが、ともかくなにがしかの大きな魅力を感じはします。
ただし、2作目ではもう少しピアノ・トリオの機動性だとかダイナミズムのようなものを表出してくれるとうれしいんですけどね。
よくわからないんですけど、グスタフセンはECMのアーティストということもあってか、一般的には「21世紀のキース・ジャレット」とか「キース・ジャレットの後継者」みたいな形容で売れてる人らしいんで、こっちとしては、ティエリー・ラングの体温をいく分低くしたような音楽なんじゃないかと、勝手に予想していたのですが、一聴してみると確かにそういうところもうありますけど、「この人、キース・ジャレットっていうより、ジョン・ルイスだよなぁ」ってこと。
いかにもヨーロッパ的な透明感だとかロマンティックなところは確かにあるんですけど、キース・ジャレットのような天衣無縫さとか熱気などとはほとんど無縁、非常にストイックで静謐、時に室内楽的にインティメートな音楽を展開するあたりはまさに「21世紀にリファインされたジョン・ルイス」って感じ。1曲目など私にとってはまるで「ジャンゴ」聴こえましたし、ラテンなどやっても、あまりハメをはずさず、端正に音楽を進行させていくあたりの、若いクセして妙にジジ臭くて(笑)、なんだか、50年代のルイスっぽくって、勝手に納得しているんですけど、的はずれですかね。
とはいえ、リスナーの既視感を誘うような情景を、各曲ごとになにげなく作り出してしまうセンスはなかなかのもの。「これ1枚でいいや」と思わせないで「ぜひ次も聴いてみたい」と思いましたから、その魅力をはっきりこうだとは今の段階ではうまく表現できませんが、ともかくなにがしかの大きな魅力を感じはします。
ただし、2作目ではもう少しピアノ・トリオの機動性だとかダイナミズムのようなものを表出してくれるとうれしいんですけどね。