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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

すぎやまこういち/ドラゴンクエストVIII (OST)

2006年03月31日 23時48分38秒 | サウンドトラック
こちらは先ほど届いた「ドラゴンクエストVIII -空と海と大地と呪われし姫君-」のサントラ盤。今回のゲームは前作にあたるPS2版「ドラゴンクエストV」とは異なり音楽は、ほぼ全編PS2の内蔵音源を使ったものが使用されていたから、このサントラも当然の如く生オケではなくて、内蔵音源の音、つまりシンセ・サウンドになっている。ライナーを読むと、作曲者であるすぎやまこういち氏はこの作品でもって「PS2の音源のスペックをフルに引き出した」旨のことを主張しており、確かにたかだか2万円くらいのゲーム機に内蔵された音源とは思えない充実したサウンドだ。

 それにしてもPS2の内蔵音源というのは、一体どのくらいのスペックのものなのだろうか。音源そのものはもおそらく波形を合成していく、いわゆる昔ながらのシンセサイザーではなく、各種生音が基になったサンプリング音源と思われるが、バスドラの音圧とか、トライアングルなど各種金物の高域や残留ノイズからして、それほど高い周波数、ビットレートで収録されたものとも思えないが、このサントラを聴いても、アコピ、エレピ、教会オルガン、弦、金管、パッド&ヴォイス系、各種パーカスなどの音が登場することから、かなりバリエーションに富んだ音色がプリセットされていることは確かで、各種リバーブによる残響処理も入っていることから、空間系のエフェクターも何系統か搭載されているような気がする。

 ともあれバカに出来ない音源が入っている訳だ。2年ほど前「真・女神転生」のサントラを聴いた時も、内蔵音源とは思えないクウォリティーにけっこう驚いた覚えがあるけれど、「真・女神転生」の方がいわゆるロック・サウンドだったのに比べると、こちらはほぼ生オケのシミュレーションな訳で、いくら高性能といえどもローランドのSC88にすら負けるような音源一台で、ここまでやるには、かなり緻密なアレンジとブログラミングがされたのだろう。生オケに匹敵するとはいえないが、その箱庭風にカラフルでサウンドは、むしろゲームの世界に相応しいような仕上がりで、すぎやまこういち氏が胸を張って、オーケストラ版に先立ってリリースしたのも納得できる仕上がりである。

 さて音楽だが、なにしろ先週までやっていたゲームなので、どの曲も記憶は鮮明。ゲームの世界を回顧するにはこれ以上のソースはない。曲としては「この想いを」の哀しげな旋律、ミーティア姫のテーマともいえる「つらい時を乗り越えて」の気高いムード、「海の記憶」の幻想味、「対話」で甦るはつらつとした街の風景、バルトーク風な「闇の遺跡」あたりが良かったが、あと、なにしろよかったのはラストバトルの音楽である「大空に戦う」、「おおぞらをまう」の音楽をベースにバルトーク風なオーケスレーションした仕上げた曲なんだけど、実は私これを聴きたくてこのディスク購入してきたのであった....。でも、この多彩なオーケストレーションを聴いていたら、今度はこの曲の生オラ・ヴァージョンも聴きたくなってしまった。やれやれ、また、出費か(笑)。
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SQUAREPUSHER / Maximum Priest

2006年03月30日 23時18分36秒 | ROCK-POP
 先日取り上げた「ブタカーン・マインドフォン」に前後して発表されたミニ・アルバムです。やはり「ミュージック・イズ・ローテッド・ワン・ノート」で取り入れたな手弾き路線を踏襲したアンビエント・テクノ風な音楽ですが、ここでも独特なアブストラクトな音響が、気持ち良いんだか悪いんだかわからない独特の感触を醸し出しています。全体としては「ブタカーン....」同様、「ミュージック・イズ....」より、若干リズム寄りのところを見せていますが、「ブタカーン....」に見られたようなガムラン風なところは、ほとんどありません。では各曲を簡単にメモっておきます。

 1曲目は「Song: Our Underwater Torch」はアルバム中もっともアンビエント色の強い作品で、超スロー・テンポのダブ+教会音楽という取り合わせが実に奇妙な感触を生んでます。2曲目の「Decathlon Oxide」はひきつったような音響にたたみ込むような波状攻撃をかけてくるリズムのとり併せで進んでいく、比較的初期のスクエアプッシャーらしい音楽。3曲目の「You're Going Down」は、クラブっっぽいモチーフを中心に据えたジャジーなテーマと、一転してギトギトのベースをフィーチャーしたテクノ風な中間部がおもしろい対比をみせた作品。

 5曲目の「Two Bass Hit」は「ブタカーン・マインドフォン」にも収録されていた作品の別ヴァージョンで、こちらはベースがあまりきこえずアンビエント的な雰囲気が濃厚。6曲目の「Circular Flexing」も初期的な「壮絶なドラム+アヴァンギャルドな音響美」をミックスさせた作品で、やはり個人的にはスクエアプッシャーというとこういう作品が好き(まぁ、昔に比べると大分落ち着いてますが)。7曲目「Shin Triad」は「ミュージック....」の一曲目みたいな生ドラムのグルーブ感が妙に気持ちいい作品で、途中でレゾナンス&シンセ・ベースのぐにゅぐにょなサウンドがいかにもスクエアプッシャー。
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すぎやまこういち/交響組曲「ドラゴンクエストV」(N響版)

2006年03月29日 20時04分29秒 | サウンドトラック
 まだまだ続くドラクエ・ミュージック、今日のディスクは元々自宅にあったのではなく、先日オークションで格安にて購入したもの(1000円)。ドラクエ5の音楽を交響組曲として編曲したもので、指揮はもちろんすぎやまこういち、演奏はNHK交響楽団で、92年の収録となっている。このあたりの盤歴を僕はあまり詳しく知らないのだけれど、おそらくこの種の交響組曲としては一番最初のシリーズにあたるものがこの演奏なんだろうと思う。で、次が先日も取り上げたロンドン・フィルとの演奏によるシリーズになり、現在は東京都交響楽団との再々録音が進行中ということになるのだろうから、結局ドラクエの主要作品は作曲者によって、この15年の間に計3回も録音していることになる訳だ。

 さて、「ドラクエ5/天空の花嫁」といえば、PS2版を調度去年の今頃やっていたから、音楽の方もかなり鮮明に覚えているのだが、PS2版での音楽は内蔵音源ではなく生オケの演奏だったから、一聴してなんのひっかかりもなくゲームのことが思い出される。4曲目の「大海原」はゲームのオープニングでまさに大海原を船が行くシーンで、鮮やかな絵本の如き色彩の画面に思わず魅了されたことや(なにしろその前にやったのが陰惨な「シャドウハーツ」だったからなぁ-笑)、6曲目の「洞窟に魔物の....」では、少年時代の主人公が、ビアンカと一緒に夜のレヌール城を冒険するところに、なんだかこちらも子供に戻ったような気分でわくわくしながらやった時の気分、「愛の旋律」では結婚した夜、ビアンカが主人公に話す妙に甘酸っぱいシーンなどが鮮明に甦るという訳。

 ついでゲーム中何回となく聴くことになった音楽「戦火を交えて」を聴いたら、PS2版「ドラクエ5」独特のバトルシーンを思い出した。PS2版って相手をやっつけると、モンスターが後方に飛ばされるようなアクションになって、そのままフェイドアウトして消えるような演出になっていたんだけど、あれが妙なスピード感と爽快感があってけっこうよかったと思うんだよな。ただ、先日の「ドラクエ8」ではこの演出は全く引き継がれなかったんで、あのテンポの良さってやっぱあの作品限りだったのかなぁと改めて思ったりもしたのだが....。

 という訳で、実に懐かしく聴けたアルバムなんだけど、記憶によればPS2版の音楽って、このN響の演奏を流用していたとかいう話をどっかで読んだ気もするのだが、真相はどうなのだろう。そういえば独立サントラというのも出ていないような気もする。ちなみにN響の演奏は律儀で堅実そのものだけど、ロンドン・フィルの演奏に比べると、やや録音で損をしている気もする(逆に録音で得しているのは昨日の「ドラクエ伝説」での神奈川フィルかな)。N響というともう少し冴えた弦が特徴だったように思うのだけれど、全体にナロウで寝ぼけ気味な音なのだ。
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すぎやまこういち/バレエ音楽「ドラゴンクエスト伝説」

2006年03月28日 23時14分14秒 | サウンドトラック
 ドラクエ絡みで、こんなアルバムも発見した。小松一彦指揮、神奈川フィルハーモニー管弦楽団によるバレエ音楽ということだが、聴いてみると音楽はゲーム・ドラクエそのものである。もうちょっと詳しく書いておこう、このバレエ音楽はドラクエの1から5までの収録された約40曲(ほぼ2時間)をバレエの筋書きにのっとって、元のゲームの進行とは関係なく再構成したもので、一部バレエ用のアレンジなされているようだし、新曲も2曲ほど入っているものの、バレエはあまり意識しなくとも、単にドラクエのベスト盤としても楽しめるものとなっている。

 特筆すべきはその録音の良さ、ホールトーンを重視したクラシック録音を思わせる録音で、繊細な弦の動き、立体的な定位、そしてマッシブな迫力を感じさせる低音部の響きなど、なにやらアメリカのテラーク・レーベルを彷彿とさせる音質になっている。ことに大太鼓の腰の据わった迫力はオーディオ・ソースとしてもなかなか優秀なのではないかと思わせるものがあって、メイン・テーマとなるマーチや戦闘シーンの音楽では、これまでのN響やLPOでの録音とは味わえなかったハイファイ・ソースとしてのオーケストラの音が堪能できる。まぁ、その分、再生するハードにある程度のグレードがないと、単にもやもやした音のように聴こえてしまうかもしれないが....。

 ちなみにバレエのストーリーは城を抜け出した王女様、伝説の勇者、悪の魔王などが入れ乱れるいかにもドラクエ風なものらしく、第2幕ではどうやら私の大好きな「おおぞらをとぶ」が音楽的なハイライトになっているようで2回も登場するのはうれしいところだが、そもそも出典がゲームのための音楽ということで、音楽だけを聴いてバレエの筋書きを思い浮かべるというより、それぞれのゲームのシーンを思い浮かべてしまうのは、まぁ、致し方ないところだろう。
 あと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏だが、最近は日本のオーケストラも技術的にはかなりレベルにあるようで、N響やLPOの演奏と比べてもさして遜色はない。全体にN響と共通するようなさっぱりした淡彩な音色はやはり日本のオーケストラの特徴というべきなんだろうか
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すぎやまこういち/交響組曲「ドラゴンクエスト」ザ・ベスト

2006年03月27日 23時45分13秒 | サウンドトラック
 ここでも頻繁に書いているとおり、このところ自宅(PS2)でも出先(ケータイ)でも、ドラクエばかりやっている毎日なのだが、昨日終わったドラクエ8の音楽で神鳥にのって空を飛ぶ場面の音楽がとても良かったので、なんとなくドラクエの音楽そのものが聴きたくなってしまい探したところ、「へぇ、オレってこんなの買ってたっけ?」と思うくらいにいろいろなアルバムが出てきたので、さっきから聴いているところなんだけど、中でも重宝しているのがこのアルバム。90年代にロンドン・フィルを振ってドラクエ全作品の音楽をオーケストラで演奏した7枚のアルバムからベスト選曲で作ったコンピレーションで、最初の方が1枚、2が2枚組で計3枚となっている。曲順もクロノジカルだし、このセットおおよそ半数の作品が聴け、全体をかんたんに俯瞰できるから便利なのである。

 で、いろいろ調べているうちに前述の「ドラクエ8」で、空を飛ぶときに使用されとても印象的だった音楽は、ドラクエ3で使われた「おおぞらをとぶ」であったことが判明した。どうりで聴き覚えていたはずだ。今、まさに聴いているところなんだけど、単独で聴いても素晴らしくいい。壮麗さの中に哀しい叙情があって、なんとも心うたれる名旋律でけだし絶品だ。おそらくすぎやまこういちのドラクエ・ミュージックの傑作のひとつではないか?。そういえば最終決戦ではこの旋律が編曲されたものが使われていたと思う。
 ついでに、これらのアルバムからケータイでやっている1と2に加え、「おおぞらをとぶ」が入っている3からの作品を抜き出してベスト盤を作ってみた。さっき現在聴いたところなんだけど、1や2もいいが、やはりゲーム的にも音楽だけをとってみても3は傑作。私の記憶がタコのせいで、3で「おおぞらをとぶ」がどういう風に使われたか、さっぱり記憶にないのだけれど、3の「戦闘のテーマ」など歴代のそれの中でも傑作だし、ゲームの記憶が薄れてしまっても音楽が魅力的に響くのは、それだけ音楽が自立していたということだろうとも思う。

 演奏はロンドン・フィルということで、なかなか重量感ある演奏になっているが、このオケの特徴であるもっさりした感じが、この種の音楽だとちょいと気になるところもある。どうせ、英国産のオケを使う贅沢をするならば、ロンドン・フィルではなく、ロンドン・シンフォニーの機動力だとか、ロイヤル・フィルの明るい響きの方がこれら曲には相応しかったのではないか。そういえば、最近、すぎやまこういちは都響を使って、ドラクエの諸作を再び再録をしているみたいだけれど、さっぱりした音色を持つ日本のオケの演奏は、むしろロンドン・フィルより期待できるかもしれないな。
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スクエアプッシャー/ブタカーン・マインドフォン

2006年03月26日 19時30分30秒 | ROCK-POP
 スクエアプッシャーが生音、手弾き路線に方向チェンジした「ミュージック・イズ・ローテッド・ワン・ノート」に続く99年の作品です。この手のアーティストはアルバムとミニアルバム、あるいはシングルの区別がとても曖昧な上、作品は乱発気味なので、古典的な作品歴みたいな感じで把握しようとすると、迷路に迷い込んだようなカタログにぶつかって、よくわからなくなってしまうのですが、これについては、おそらく30分程度という収録時間からミニ・アルバムなんでしょう。ひょっとするとシングルの寄せ集めかもしれません。

 内容的にはほぼ「ミュージック・イズ....」の延長線上といってもいいものです、ここでもほとんどの楽器は手弾きのようですが、「ミュージック・イズ....」が1曲目を別とすれば、収録曲のほとんどがフリー・ジャズもどきのアンビエントな空間サウンドに覆われていたのに比べると、このアルバムではそれなりにリズムという要素が強くなっていて(例の壮絶なドラムの打ち込みはもちろんない)、ある意味聴きやすい音になっていると思いました。また、一部ガムラン的なリズムがあったりするのも特徴かもしれません。

 収録曲をメモっておくと、「Iambic 5 poetry」はスカ風なダブ・ビートをゆったりとしたテンポで演奏。叙情的でアンビエント風な白玉も印象的。「Fly street」は初期のドラムンベース路線をマニュアルでやったような曲。「The tide」と「Splask」は前作とほぼ同様のちょいと弛緩したアンビエント・サウンドで、後者はちょいとガムラン風なリズムが、結果的に80年代の細野晴臣と共通する音作りになっています。
 「Two bass hit」は左右に振られた2本のベースを組み合わせてでもって進むダブ風な作品でアルバム中一番マトモな作品。レゾナンス効きまくりのシンセベースのラインが初期への回帰を思わせる....というか本作中一番初期っぽい「Varkatope」。前述のガムラン風なリズムをメインに使った「Gong acid」といったところでしょうか
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ドラゴンクエストVIII -空と海と大地と呪われし姫君- (2)

2006年03月25日 23時05分07秒 | GAME
 という訳で先ほど終わりました。馬から人間に戻った白いウェディング・ドレスの王女様を助け出すエンディングは、なんだか映画「卒業」みたいでしたけど(笑)、波瀾万丈の山あり谷ありの物語の最後は、例によって城中が歓喜につつまれるハッピー・エンドでした。このあたりはドラクエ的なお約束ともいえますが、今回は登場人物が全編八頭身3Dという視覚効果が大きかったのか、ラストもけっこう映画的な豪華さや情感がありましたね。

 今回のストーリーは、お決まりの絶対悪がかつて自分を結界に封じ込めた七人の賢者の子孫を抹殺しつつ復活していくというのが主な流れですが、後半ちょいとダレたかなという感もありました。このあたりの物語的な緩急は、去年やった「天空の花嫁」の方が優れていたと思いますが、その分、今回は主人公を取り囲む数人のキャラが個性的だったので、ストーリー的な単調さは巧くカバーしていたと思います。特に3枚目的なキャラのヤンガスとモンスターに変身した王様がいい味だしてましたね。ゼシカも愛らしかったし(巨乳だったしねー笑)、ククールの斜に構えた態度もいいスパイスになってました。
 ただ、まぁ、個人的にはキャラのスキルの成長のさせ方を間違えました。例えば主人公なんか剣も槍も勇気も中盤くらいまで均等に割り振ってしまって、どれか特化させようとした時は遅くに失した感ありました。おかげで主人公は最後までベホズマン覚えなかったし、ゼシカのハッスルダンスもついぞ拝めなかった(笑)。

 あと、モンスターをスカウトして参加するバトルロードはけっこうおもしろかったです。Bランクまではすいすいと勝ったけど、その後がうまくいかず、チームの再編の繰り返し、そのプロセスでベホマスライムをめっけたのが決め手でした。ほんとこいつが参加するまで回復なしで三連戦してたんですから勝てるわきゃないよな。ついでにボス戦では、こん棒もった3人組がタコ殴りをかますマインドブレイクなんて、けっこう助かった。でも、苦労してスカウトしたメタルスライムを含むスライム三匹のザオリーマなんで、結局使いどころなかったですが(その頃にはパーティーのメンツだけでなんとかなっちゃったので)。
 あと、前回も書いたんですけど、普段はやらないカジノに挑戦して金稼ぎをしたおかげで、終盤は資金も潤沢で、ハヤブサの剣でもグリンガムのムチでもなんでも買い与えて、ほとんど武器は最強状態でした。ついでにこういうのも普通はあまりやらないのですが、スライムばかりでる高台で、はぐれメタルだのメタルキングだの追いかけてレベル上げして、レベル40代後半になったため、最終決戦はほとんど楽勝状態でした。

 更についてに書いておくと、ゲーム終了後の隠しダンジョン的なイベントでは主人公の本当の素性やトーポの正体などが明かされるのは、とても意外でおもしろかったです。ただ、これってやっぱ正編に組み込むべきじゃないですかねぇ。ただ、この隠しダンジョンは最終決戦直前から始まる設定になっているので、始めの内は状況が掴めず混乱しました。で、もう一回最終決戦すると、「本当のハッピーエンド」を見ることができる訳ですが、これは別に大したもんじゃなかったです。という訳で約二ヶ月半、たっぷりと満喫できました。
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マイルス・デイヴィス/イン・ヨーロッパ

2006年03月24日 23時02分08秒 | JAZZ
 ジョージ・コールマン、ロン・カーター、ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムスが揃い踏みした黄金時代前期のクインテットの初のライブ。前作の「Seven Steps to Heaven」は、一応のこのメンツは集まっていますが、約半分に当たる部分しか参加していなかったですし、スタジオ録音ということもあり、やはり黄金時代のクインテットの幕開けというと、このアルバムからという感じになるのではないでしょうか。収録は1963年7月フランスはパリで、「Seven Steps to Heaven」での初顔合わせから約2ヶ月後の演奏ということになりますが、このクインテットらしいモダンなスピーディーさは既に発揮されています。

 特に凄いのは「マイルストーンズ」「ジョシュア」「ウォーキン」の3曲で、これら早いテンポでの演奏された曲は、インタープレイの緊密さという点ではいくらか劣るものの、迫力や圧倒的な流れという点では、既に「フォア&モア」にも劣らないものになっていて、このクインテットの凄まじさを充分に満喫できるパフォーマンスになっています。「マイルストーンズ」では、最初にラインナップされたマイルスのソロの時点で既に過激なくらいホットなテンションで、マイルスとトニーは炸裂するようなキメのフレーズ連打してますし、前作で初めて披露され早くも再演となった「ジョシュア」では、三人のリズム隊が途中何度もフックを絡めて、まさに緩急自在縦横無尽に駆けめぐっています。更にアルバム・ラストを飾る「ウォーキン」は16分にも及ぶ長尺演奏で、わずか20秒足らずでテーマを切り上げ、怒濤のインプロに突入していく様は、後年の「プラウドニッケル」すら思わせるテンションを感じさせる凄い演奏。特にトニー・ウィリアムの暴れ具合はひょっとすると「フォア&モア」より、ワイルドかなと思わせたりもします(ドラム・ソロはあんまりおもしろくないですが)。

 という訳で、文句なく凄いライブなのですが、非常に残念なのはモノラルで音が悪いこと。いや、ジャズの場合、モノラルでも音がいいのは沢山あるので、別段モノラルだから悪いというつもりはないんですが、どういう訳だか音のバランスがとても悪いんです。二本の管は非常にオンでくっきり録られているものの、ベースとドラムの音像がやけに腰がなく遠いので、まるで中域しか聴こえないAMラジオのような、デッドで潤いのない音とになってしまっているんですねぇ。どうしてこうなったのかは分かりませんが、ひょっとすると放送音源かなにか起こした作品なのかもしれません。ともあれこの録音状態のせいで、この作品大分損をしているんじゃないですかね。
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MILES DAVIS / Seven Steps (Box Set)

2006年03月23日 23時33分07秒 | JAZZ
 先日開封した「セブンステップ」からアルバム「Seven Steps to Heaven」に相当する部分をそれなりに聴き込んだので、今度はセッションをクロノジカルに並べたボックス・セットの方を改めて聴いてみました。どうやら「Seven Steps to Heaven」を制作するために3回のセッションを持ったようで、このアルバムにはそれを約1枚半に12曲収められています。ちなみに最初の2つのセッションは、ヴィクター・フェルドマンとフランク・バトラーが参加、3つ目がトニー・ウィリアムスとハービー・ハンコックが新加入したものとなります。

 まず最初のセッションですが、アルバム本編に採用されたのは「I Fall In Love Too Easily」、「Baby, Won't You Please Come Home」、「Basin Street Blues」の3曲ですが、新メンバーの録り直しをすることになる、「Joshua」と「So Near, So Far」も演奏しています。新メンバーでの録音と比べると、演奏のモダンさという点でその差は歴然。旧メンバーのそれは、それ自体特に出来の悪い演奏ではないと思いますが、明らかに50年代のフォーマットの延長線上にある演奏という感じです。テーマのモダンに比べ、それに続くソロはマイルスも含めオーソドックスに歌ってしまっているのが、いかにも昔のフォーマットから脱出していないという感じがします。また「So Near, So Far」は、新メンバーによる演奏による遠近感あるリズムが、旧メンバーでは普通のシャッフルみたいなリズムになってしまっています。

 第2セッションでは、問題の「Seven Steps To Heaven」が2テイク収められています。「Joshua」もそうですが、どうもマイルスはフェルドマンの作った、少しアブストラクトなシグナル風なテーマのどこかに、なにかこれまでにないジャズ的なダイナミズムを引き出す糸口を掴んでいた節があるのですが、どうも旧メンバーでは従来のジャズ的枠から踏み出せないもどかしさを感じていたんでしょう。新メンバーによる演奏は、このテーマがバンドを炸裂させるための絶妙なトリガーのようになっているところがあるのですが、残念ながらここでの演奏はどちらといえば、マラソン・セッションでの「フォア」みたいな感じで、都会的に洒落たジャズ風のテーマに留まっているという感じです。テイク5ではより句読点をはっきりさせ、リズミックに演奏させていますが、やはり旧来の枠内での演奏に留まっています。

 ちなみに曲そのものがお蔵入りになった「Summer Nights」は「Seven Steps To Heaven」が思ったように演奏できないので、ミュートを持ち出してとりあえず息抜き的にバラードを演奏してみたというところでしょう。良くも悪しくも手の内に入った安定感を感じさせる演奏です。あと、新メンバーによる第3セッションでは、3曲全てが採用されていますが、「Seven Steps To Heaven」のリハーサル・テイクが収録されていますが、イントロでやり直すあたりはぞくぞくするような臨場感ありますし、新加入の二人の-当時としては-ほとんど近未来的といってもよかったであろうジャズ・センスは、明らかにバンドに新風を巻き込んでいて、その様は既にリハーサルの段階から明らかです。


Disc:1
1.Joshua / 2.I Fall In Love Too Easily [3] / 3.Baby, Won't You Please Come Home [5] / 4.So Near, So Far / 5.Basin Street Blues [1]

6.Seven Steps To Heaven (take 3) / 7.Seven Steps To Heaven (take 5) 8.Summer Nights

 Disc:2
1.Seven Steps To Heaven - (rehearsal take) / 2.Seven Steps To Heaven [2] / 3.So Near, So Far [4] / 4.Joshua [6]
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ドラゴンクエストVIII -空と海と大地と呪われし姫君-

2006年03月22日 00時35分09秒 | GAME
 この2ヶ月、ぼちぼちと続けていたドラクエ8ですが、この日曜日、「聖地ゴルド崩壊~ラプソーン復活~暗黒魔城都市が浮上」まで来ました。このあとのストーリーはよく知らないけれど、おらそくエンディング間近なんでしょう、世界各地の不穏な様子といい、パーティーメンバーも話し口調といい、いかにも大詰めっぽいムードが漂ってます。しかし、今回のドラクエは、携帯の方で最初期のドラクエを平行してプレイしてきたせいもありますが、とにかく親切、至れり尽くせりのゲームになってました。謎解きやパズル的要素はほとんど極限までぬるくして、ひたすら受け身でゲームの世界を体験するというパターンはドラクエに限らず最近のゲームの傾向なんでしょうね。

 まぁ、このゲームの「ぬるさ」はゲーマーによって賛否両論のようですが、個人的にはこれはこれでありという感じ、あと、今回のドラクエで一番楽しかったのは、やはり登場するキャラが完全な3Dになっていた点ですかね。誰もいうとおりこれまでパッケージを飾っていた鳥山キャラがほとんどそのままゲームに登場するのは、ほとんど画期的だと思いました。だって、本当はああいうキャラで出したかったのに、様々なハード的な制約によって2頭身という形で妥協していた訳ですかね。ああいう二頭身キャラに愛着を感じる人もいるとは思いますが、私のように「パッケージではスタイル良く八頭身で描かれているキャラが、ゲーム上ではなんで子供みたいになっちゃうの」と昔から違和感を感じいたような人間にとっては、これが本来の姿なんだろうなと思うことしきりでした。例のタルを持ち上げてぶちこわすアクションとか、家の中のルーラかけて天上にぶつかった時のしぐさとか、「あぁ、本当はこういう感じだったのね」とか単純にうれしかったです。

 ただ、ここまでリアルなっちゃうと逆に違和感を感じるところもあって、例えば町から町へ移動する時なんて、ゲーム内では何十キロとかいう単位で移動しているんだろうけど、画面の感覚からすると、ほんの1,2キロという感じに見えちゃったりして、地図でみる広さと、実際の風景に落差があるみたいな、妙な感覚にとらわれたしました。まぁ、後半大分慣れましたけど....。
 あと、今回新たに導入されたスキルという概念や錬金釜という新要素は、まぁまぁといったところでした。ただ、今回はお金があまりたまらないので、店売りされている高性能な武器や防具は大抵高嶺の花で、もっぱら錬金釜に頼ることになったんですけど、組み合わせがべきアイテムがよく分からないのと、出来上がるまでの時間が長いのに、ちょいとうんざりするところはあったですね。

 ちなみに現在拠点にしている三角谷のショップにある武器や防具は、前述のとおり、自力では到底買えそうもないので、柄にもなく日曜からカジノでギャンブルしてます。私はこの手のギャンブルに弱くて、パチコンにせよ、麻雀にせよ、ほとんど勝った試しがない情けない人間なんですが、ネットでカジノ攻略のページ見て、できそうなものからあれこれやってます。個人的にはビンゴもスロットもいらいらしてダメなもんで、ゲームを進行上調度再開していたベルガラックのルーレットに挑戦。失敗したらリセットというパターンで繰り返し、忍耐が必要ですが結局100万コインくらい儲けました。やればできるじゃん(笑)。これで景品の交換はもちろん、高嶺の花だった武器も洗いざらい買い尽くして、今夜で現状では最強装備に迫った感じすかね。そんな訳でこの2,3日ルーレットに明け暮れてましたが、今週末にはそろそろエンディングを見れるかも....といったところです。
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番/ルビンシュタイン,ライナー&CSO [SACD]

2006年03月21日 17時00分29秒 | ブラームス
8日にレビュウしたルビンシュタイン引退記念の録音は、味わい深さみたいなものはあったとしてしても、あの時も書いたとおり「若気の至り的なごりごり感」が、少々もの足りないような気もしたんですが、その時ちょっと気になったは、同じルビンシュタインでも、ライナーと組んで録音した50年代の演奏はどうなんだろう?という点。幸いにもこの録音はリヴィング・ステレオ・シリーズの一貫として、近年SACDで復刻されていたので、先日注文した訳ですが、それを今聴いているところです。

 一聴した印象としては、さすがに約四半世紀も遡っているだけあって、メータとの録音に比べると、一音一音のピアノの音が立っているし、弾力あるリズム感や推進力も充分ということで、全般的に覇気を感じさせるピアノだと思いました。第1楽章の展開部あたりでの精力的に動き回る部分のバイタリティなどある種豪快な勢いがありますし、第3楽章は例のカデンツァを含め華麗そのもので、まるでショパンを聴いているような感じすらするほどです。うーん、やはり1番だとこういうピアノの方がいいなぁ....って、この時点で既にルビンシュタインは67歳だったので、決して若いなどといえる年齢ではなかったのですが....(笑)。
 あと、ライナー指揮のシカゴ交響楽団も好演です。例によって切り込んでくるような弦に、腰の据わった金管のシャープさがよく出したシカゴらしいサウンドですが、ライナーという指揮者の個性なのか、ショルティの頃ともまた違う、まるで黒塗りの極上リンカーンがさっそうと滑走するみたいなドライブ感があって、それがとても心地よいです。

 あと録音について書いておくと、これの収録されたのは1954年らしいのですが、まずこの時期にステレオ録音が敢行されていたというのも驚きですが、ステレオ最初期とは到底思えない、直接音と間接音が絶妙にバランスした豊かなステレオ感にも驚きます。マーキュリーのリヴィング・プレゼンス・シリーズもそうですが、この時期にどうしてこんな音が録れたのか、そうなるとその後の何十年間のオーディオの進歩(と思っていたもの)とはいったい何だったのか?などと思ってしまいますね。ちなみにこれはSACD層でもCD層でも聴いても全く同じ印象です。もちろん、SACD層の音の方が残響が良く聴きとれるし、繊細さもぐっと増してはきますが、やはりこのソースの場合、元の録音が極上だったということなんでしょう。ハィファイ録音という感じの音ではないですが、優れて音楽的な音質というべきかもしれません。 
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スクエアプッシャー/ハード・ノーマル・ダディ

2006年03月20日 23時58分31秒 | ROCK-POP
 1997年に発表されたスクエアプッシャー(トム・ジェンキンソン)のセカンド・アルバム。確か日本ではこれがデビュウ作だったと思う。初めて聴いた時は、いろいろな意味で仰天した。70年代初頭のファンキーなジャズ・ロックをベースにしたテクノというのは、「ほう、そうきますか」的にアイデア賞なものだったし、それをほとんど人間業とは思えない執拗な打ち込み・サウンドでもって表現した点も凄かった。が、それにも増してここで聴けた強烈なスピード感には圧倒された。70年代後半に現れたテクノという音楽もここに至って、ほとんど極北に到達したんじゃないかと思ったほどだ。

 それは1曲目の「クーパーズ・ワールド」という曲に非常に分かり易い形で凝縮されている。この曲は60年代後半のブルーノートで乱発したジャズ・ロック系の音に「ビッチズ・ブリュウ」を足してような70年代初頭のCTIサウンドがベースである。もっと明け透けにいえば、すばりこの曲の元ネタはラロ・シフリンの「燃えよドラゴンのテーマ」だろう。ここではそれを超高速なテクノ・サウンドとして表現しているのである。しかも、その超高速の原動力が何かといえば、16分や32分音符のシーケンス・パターンでも、立ったデジタル・サウンドでもなく、ビリー・コブハムあたりをシミュレーションしたと思われる打ち込みドラムなのがなんとも凄いところだ。
 ビリー・コブハムといえば、その手数の多いドラミングで歴史的にも名を残す人だと思うが、この曲では彼のドラミングを打ち込みでもってかなり緻密に再現している。まぁ、それ自体、かなり凄いことには違いないことだろうが、肝心なのは「再現したのは手数だけで、グループ感はキカイのまま」という点だ。このくらい打ち込みを出来る人なら、ある程度グルーブ感は、ヴェロシティだのなんだのをいじくれば、もう少し生っぽい音にも出来たハズなのだが、あえてそれには一切頓着せず(しているのかもしれないが)、無味乾燥なキカイのグルーブ感でビリー・コブハムの怒濤の手数を再現し、それをアブストラクトなテクノ的音響とぶつかたところが、あの独特なスピード感を生んだのだと思う。

 そんな訳で、このアルバムも発売されてもう10年近く経つのだが、全く古びないどころか、今なおトンがった音であり続けていると思う。それはおそらくこれを更新するような音楽がその後現れていないからだ。一過性のキワモノかと思っていたが存外芸術品だったのかもしれない。ちなみにこのアルバム以降の彼らは、次だか、その次だかのアルバム「Music Is Rotted One Note」で、妙に生音指向になってしまい、こうしたスピード感が薄れてしまったので、僕はそれ以来スクウェアプッシャーはすっかりごぶさたなんだけど、なんでも近年はこういう路線に回帰しているようなので、また聴いてみようかなと思っているところだ。
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箱だらけ(マイルス編)

2006年03月20日 00時17分29秒 | JAZZ
ボックス・セットといえばクラシックをがんがん買い込んでいる話しはしばらく前に書いたけど、ジャズの方でたまっているのがマイルスの各種箱。一昨日にようやくひとつめの「セブンステップ」を開封して、「Seven Steps to Heaven」に相当する部分を聴いたんだけど、その他に「The Complete Live At The Plugged Nickel 1965」や「MILES DAVIS QUINTET 1965-68」もある。マイルス・デイヴィスの音源については彼の死後、案の定といった感じでCBSが続々と体系的発売を開始したんだけど、これにはついていくだけでけっこうたいへんだ。とりあえず、今は黄金時代のクインテットあたりを起点として、それ以降を追いかけていこうと、この数ヶ月3つほど購入したけれど、この後も 「The Complete In a Silent Way Sessions」、「Complete Bitches Brew Sessions 1969-1970」、「The Complete Jack Johnson Sessions」、「The Cellar Door Sessions 1970」とかも控えているし、コルトレーン在籍時代やギル・エヴァンスとのコラボなんかの箱もある訳だ。仮にこれだけのものを買ったとして、一体、いつ聴けばいいのだろうか(笑)。

 それにしても、私の場合、60年代マイルスのレギュラー・アルバムについては、それなりに聴いているから、まぁ、ボックスセットも「オリジナルに対する元ネタ」的に楽しむことは、かろうじて、ほんとうにかろうじてできるような気がするのだけれど、心配なのはこういう箱物を最初に買ってしまった人達のこと。いったいどうやって楽しむのだろうかと他人事ながら心配してしまう。ジャズの方って再発に当たって曲目をスタジオ・セッション時の時系列に並べて再発したりすることがよくあるでしょ。あれって、同じの曲のテイク1からテイク5までずらりと並んでいたりするひとあるんだけど、ああいうのをそのまま聴いて楽しめる人って、一体どれほどいるんだろうか?といつも思ってしまうんだよね。
 僕はビートルズの「サージャント・ペパース」とかあまたの70年代ロックのアルバムを青少年の頃に聴いて育った人間なので、アルバムというのは曲順やジャケの意匠も含めてトータルでひとつの作品であると思っていんで、定評あるアルバムの曲順を替えるなどということにはどうも納得できないんだよなぁ。もっともジャズの場合、全てのパフォーマンスをライブ的な記録として聴くというスタンスもあるとは思うし、そもそも音楽の聴き方など十人十色だろうから、何をどう聴いても自由には違いないのだけれど。

 話しが脇道に逸れた。いずれにせよ、先日「Seven Steps to Heaven」に相当する部分を聴いたところなので、こいつを少々聴き込んだらいくつかのアウトテイクを聴いてみようと思っている。そしたら後はラクだ。基本的にライブばかりだし、そう沢山は未発トラックもなさそうなのでさらっと楽しめそう。このボックスでやはり楽しみなのは、「マイ・ファニー・バレンタイン」と「フォ・アント・モア」という2つのディスクに分かれたライブを当日の曲順でそのまま楽しめるディスク4と5あたりかなぁ。前に書いたことと矛盾するかもしれないけれど、これだけは元のステージがどんな構成だったのか、かれこれ四半世紀もいつかは聴いてみたいと思っていたのでこれは楽しみだ。その後が「プラウド・ニッケル」、そして「ESP」にはじまるスタジオ録音の諸作を収めたものが控えている。うーん、先は長い(笑)。
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ブラームス ピアノ協奏曲第1番/アラウ,ジュリーニ&PO

2006年03月19日 15時49分01秒 | ブラームス
 先ほどHMVに何種類か頼んでおいたブラームスのピアノ協奏曲のCDが届きました。先日、なにげなくゼルキンとセルの演奏を聴き始めたところ、すっかり虜となってしまったこの曲ですが、こうなるといろいろな演奏を聴きたくなってしまい、先日、職場の近くのショップで何枚か購入してきたものに、追い打ちをかけるように数枚注文してあったのがこれという訳です。とりあえず、現在聴いているはアラウがジュリーニ指揮のフィルハーモニアと組んだこのディスクですが、60年(62年?)の録音とクレジットされてますから、先日のハイティンク指揮のACOと組んだ演奏に遡ること10年近いものということになります。

 一聴して思うのは、ジュリーニが歌いまくっているなということです。彼らしいレガート満載だし、第1楽章の第2主題に後半の旋律だとか、随所に現れる木管の歌わせ方と、ぼやっと聴いると2番の方を聴いているような気になってくるほど。したがってブラームス的な下から上へ積み上げたような構築美というよりは、なさそうで意外にある(笑)ブラームスの旋律美みたいなものを強調した、ある意味流れ重視の演奏といえそうです。それに絡むアラウは先のハイティンクとの演奏とほぼ同様なピアニスティックな演奏を繰り広げていますが、ジュリーニはハイティンクのようにアラウに寄り添ったりせず、流動的で明るいオケのサウンドをマイペースで作っていますから、結果的に両者の資質の違いがおもしろい対照を生んでいます。バックのオケが歌謡的なセンスが強いせいで、アラウのドイツ魂みたいなものがより鮮明に浮かび上がったとでもいうか。
 いずれにしても、こういう異質なキャラクターの協演というのは、協奏曲を聴く楽しみのひとつでもありますが、その意味でこの演奏、それほど闘争的なテンションがある訳ではありませんけど、はなかなかおもしろいかったです。ついでに書けば、割と異質なキャラの協演でありながら、単なる顔合わせの妙に終わらず、聴いていて「あぁ、ブラームスを聴いているなぁ」と思わせてくれる点で、やはり優れてブラームス的な演奏には違いないと思います。

 ちなみに録音ですが、いかにもこの時期のEMIらしい細部の見通しがいい明晰なもので、アラウもフィルハーモニアの音も非常にクリーンに捉えられています。ただ、ステレオ初期のEMIの録音というのは、大抵音がオン気味で、分析的な音に拘るあまり、いささか潤いに欠けるとか、ふっくらとした量感に欠けるものが多いのもまた事実なので(カラヤンが振ったブラームスなどその好例)、ブラームスみたいな音楽の場合どうかなと思いましたが、このディスクはリマスタリングが効いているのか、いかにもステレオ初期の音ではありますが、それなりに手応えある音質なのは安心しました。  
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ハイドン 交響曲第14番「車輪」/フィッシャー&AHハイドンPO

2006年03月19日 13時12分12秒 | ハイドン
 こちらも4楽章制、すべての楽章が3~4分で、全体にテンポが早くスピーディーというか、小気味良いリズムを持った楽章ばかりが集まっているせいか、先の13番の重厚さとは対照的な印象があります。また、ソロの出番なども割と少な目で、全体としてはやや小ぶりな感はあるものの、その分均整のとれたバランスでもって、きっちり構成されたタイトな曲といったところでしょうか。

 第一楽章は序奏なしにいきなり主題が始まり、実に快活なムードに満ちています。この楽章で印象的なのは主題の伴奏として鳴っている低弦のリズムで、なにかギコギミいうような、ぐるぐると回るような音型で、ちょっと聴くとロック・ビートみたいな感じに聴こえないこともありません(ベースのフレーズみたいな)。なもので、この特徴的なリズムから、この曲の標題は「車輪」と名付けてさせてもらいました。

 第2楽章はアンダンテで、緩徐楽章というにはちょいと早めな感じで、ここでも後年の「時計」を思わせるような、ちょっと立ったリズムが出てくるあたりがおもしろいところ(もっとも「時計」の秒針より大分遅いですが)。第3楽章メヌエットはやはりかなり早目で、ちょっと陰りあるオーボエがフィーチャーされたトリオもかなりリズミックに進んでいくので、流れとして一貫性がある分、メヌエット~トリオの対照感は割と希薄かも。

 第4楽章は6/8拍子というちょいと込み入ったようなリズムで作られているのが、おもしろいところです。このあたりでどうしても思い出してしまうのが、ベートーベンの7番ということになります。あの曲はリズムを重視した楽章ばかりで構成されたことで有名な傑作ですが、調性も同じイ長調であることだし、ある意味ではこの14番はベートベンの7番のルーツといえないこともないかなと思ったりしましたが、どうでしょうか....?。もっとも7番の最終楽章は2/4拍子ですが。
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