これも昨日ま職場の送別会までの空き時間にショップで購入した中古盤。多分、これでショルティのマーラーは全部揃ったんだじゃないのかな。もっとも一番と二番はロンドン・シンフォニーを振った旧録だけれど....。旧録といえば、この4番の旧録は珍しくショルティがマムステルダム・コンセルトヘボウを振ったもので彼のマーラーでは一番古いものだったのではないか。ともあれ、こちらは83年の再録、確かこれがきっかけで1,2,3,9番がシカゴで再録されて、「ショルティとシカゴ響によるマーラー全集」が完結したというわけ。
さてこの演奏だが、とにかく録音バランスが極上。80年代デッカの典型的な優秀録音といった感じで、精緻なコンピュータ・グラフィックを眺めるかのような瀟洒な音だけを聴いても楽しめくらいだ。演奏はきりりと締まった弦のアンサンブルに、ブリリアントなブラス群の咆哮、鋭角的なリズムといかにもショルティらしいもので、きらいな人もいるようだけど、マーラーの音楽を解釈するのに、未だに文学的解釈を不可分するのはいかにも古いのではないか。そういう意味では現在聴いても今風というかモダンな演奏だとも思う。また、ショルティという、とかく体育会系のマッチョみたいにいう人もいるけれど、すみずみまでフォーカスしたそのコンピュータ・グラフィックのような演奏から浮かび上がる、そこはかとない詩情は体育会系などという言葉とは無縁なものだと思う。
さてこの演奏だが、とにかく録音バランスが極上。80年代デッカの典型的な優秀録音といった感じで、精緻なコンピュータ・グラフィックを眺めるかのような瀟洒な音だけを聴いても楽しめくらいだ。演奏はきりりと締まった弦のアンサンブルに、ブリリアントなブラス群の咆哮、鋭角的なリズムといかにもショルティらしいもので、きらいな人もいるようだけど、マーラーの音楽を解釈するのに、未だに文学的解釈を不可分するのはいかにも古いのではないか。そういう意味では現在聴いても今風というかモダンな演奏だとも思う。また、ショルティという、とかく体育会系のマッチョみたいにいう人もいるけれど、すみずみまでフォーカスしたそのコンピュータ・グラフィックのような演奏から浮かび上がる、そこはかとない詩情は体育会系などという言葉とは無縁なものだと思う。