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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

FLEETWOOD MAC / Then Play On

2005年09月07日 21時44分57秒 | ROCK-POP
 フリードウッド・マックの1970年の作品。昨日のレビュウでもちらっと書いたが所属レーベルをリブリーズに移しての第一作で、3人ギタリスト時代の最後の作品でもある。英国きっての通向きブルース・ロック・バンドとして知る人ぞ知る的存在だったマックだったが、ここで展開されている音楽はそれまでのブルース・ロックではなくなっている点が特徴だ。例えば彼らの代表作と目される「オー・ウェル」のパート2では、なにやら虚脱した雰囲気の中、「コンドルは飛んでいく」みたいなフォークロア風なリコーダーが絡むうそ寒いムードで進むし、2曲目の「クロージング・マイ・アイズ」はさながら「アルバトロス」のヴォーカル付きヴァージョンみたいな仕上がりなのである。このあたりのムードはダニー・カーワンが主導したアコースティックな趣の何曲が更に倍加しているという印象なのである。

 いったい、この変化はどうしてなのだろうか。「アルバトロス」がヒットしたからこうなったのか、ピーター・グリーンのドラッグの影響なのか知らないが、実に不可解だし、その一方でジャム風な旧B面のハード・ドライビングなインストや従来路線を踏襲している曲もなくはないワケで、未だに聴く度に「このとっちらかりぶりははなんなのだなワケ?」とか、つい思ってしまう。どうしてこうなってしまったのか、誰か詳しい方教えてください。
 いや、だからといってこのアルバム、キライとかいうんではなくて、70年代初頭の「アフター・ウッドストック」的音楽をちょい先取りしたかのようなムードはなかなか魅力ではあるし、個人的には好きな作品ではあるんでが、いかんせんなんか座りが悪い作品という気がするワケです。ちなみにジェレミー・スペンサーをフィーチャーした唯一曲の仕上がりは、ブルー・ロックというより、レッド・ツェッペリンの3枚目みたいな感じでこれまたおもしろかったりするんだな。これまたこの作品の混乱ぶりに拍車をかけていたりするわけでして....(笑)。
コメント
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