和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

一同爆笑。

2016-10-02 | 道しるべ
そういえば、私は、
月刊雑誌四誌を買っているんだ(笑)。
Nanada・WiLL・新潮45・正論。

はい。これで私は満足。
雑誌からの引用で
このブログを、埋める楽しみ(笑)。
ということで、
ていねいに雑誌を、読めますように(祈願)。

今回、引用するのは、WiLL11月号の
髙山正之・加藤清隆対談。
その対談の最後は、こうでした。

髙山】テレビでは、局の意向にそったコメント
しか言わない自称ジャーナリストばかりだしね。

加藤】・・・・これは大先輩に向かって僭越です
けれども、本当のことを言っちゃいけないと言う
のなら、じゃあ何のために記者になったのかと
言いたくなる。金儲けしようと思ったら、
この職業は選んでいないですよ。
髙山さんがいた産経新聞も、僕のいた時事通信と
似たようなものだと思うけれど、
取材費というのはほとんど出ませんでしたから、
ずいぶん自腹を切りました。
本当のことを言わない、書かないのなら、
こんな商売はさっさとやめたほうがいい。

髙山】結婚したばかりのころ、
女房がぼやいていたよ。
『なんで、あなた産経にいるの?
全部持ち出しじゃないの』って。(一同爆笑)


はい。対談の最後は「一同爆笑」で
終るのでした。

(一同爆笑)を誘発させた髙山正之氏。
そういえば、「正論」の巻頭随筆は、
その高山正之の「折節の記」。
「折節の記」の感じは、
「諸君!」の巻頭だった「紳士と淑女」
のような味わいです。
その雑誌「諸君!」といえば、
2009年6月号が最終号でした。
「紳士と淑女」は、匿名でした。
その匿名コラムを、
最終号で、名前を明かします。

「なお、三十年にわたって、
ご愛読いただいた『紳士と淑女』の筆者は、
徳岡孝夫というものであった。」

その名前を明かす文には、
ご自身がガンの宣告を受けたこと
などが書かれておりました。

その徳岡孝夫氏の、現在は
「新潮45」の巻頭随筆を1ページ
受け持っておられます。
こうして、生きてますよ、
という便りを頂いているようです(笑)。

ここでは、徳岡孝夫氏の
「紳士と淑女 人物クロニクル1980‐1994」
で思い浮かぶ文(p744~745)があります。

1993年8月号の巻頭随筆なのでした。

「いま朝日新聞編集委員という肩書で、
毎晩のテレビ朝日系『ニュースステーション』で
久米宏の隣にすわって、したり顔の解説などしている
和田俊という男。知らない人は何の気なしに見ているが、
彼は元プノンペン特派員で、言ってみれば
ポル・ポト派のお先棒をかついだ男なのだ。・・・
和田は、そのポル・ポト派を解放勢力と呼び、
次のように書いた。」

 うん。記事(朝日75年4月19日夕刊)を
 引用しているのですが、ここでは省略。その次

「プノンペンにいずプノンペンを見るがごとく
書いたこの大ウソ記事が出たころには、すでに
解放(!)勢力による虐殺と処刑が始まっていた。
首都に残った(和田とは違って)勇敢な外国人記者
たちも、フランス大使館内に逃げ込んで、
わずかに難を避けたのである。
カンボジア全土を覆った以後の流血を見て、
インドシナの戦争を取材した各社の元特派員は、
折に触れて和田のこの大ヨタ記事を話題にした。
『あんなことを書いてしまったヤツは、
もう世間に顔向けできないだろうなあ』と、
和田を憫笑した。
その男が、いまニュースステーションの解説者となり、
その解説を茶の間の日本人はうなずきながら
聞いているのである。日本のために、これは
泣くべきことか、それとも笑うべきことか。
・・・・
『朝日』の素粒子(93年6月8日夕刊)は言う。
『苦く思い出す、日本はかつてポル・ポト派
政権承認国だった事実を。国民の関心は薄かった』
何を言うか。
『粛清の危機は薄い?』と見出しのついた
和田俊記者の前記記事・・・・
国を誤ったのは政府ではなく、
ポル・ポト派という『解放勢力』に
恋した『朝日新聞』である。」


うん。じつは
今月出たばかりの「正論」11月号の
高山正之の巻頭随筆から
引用したかったのですが、
それは、今でも読める。

せっかくなので
徳岡孝夫氏の昔の巻頭文を引用
してみました。
当時どれだけの人が
これを読んだのだろうなあと
思うと

現在の高山正之氏の巻頭コラムを
どれだけの方が読むのか同時に思う。


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