ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

再び琵琶湖疏水船に乗る

2021-03-29 23:44:59 | ぶらり都めぐり
2019年11月1日に琵琶湖疏水を船で航行するクルーズの山科~蹴上の下りコースに乗りましたが、その時に乗れなかった部分、大津~山科の下りコースに2021年3月29日に乗りに行きました。
 
琵琶湖疏水は1890(明治23)年に琵琶湖西岸大津と京都の蹴上を結んでできました。1951(昭和26)年に船の航行が途絶えていたのを、2018(平成30) 年から復活し、観光客を乗せて疏水船クルーズが年に数回行われるようになっています。
 
大津側から琵琶湖疏水船に乗るには、京阪三井寺駅から疏水に沿って左へ行き、次の交差点を右へ行くとすぐに疏水入口があります。
 
 
大津閘門。琵琶湖と疏水との間を船が行き来する時に水位の差を調節するための施設。
 
 
 石とレンガで作られた本格的洋風閘門です。

 
 閘門を超えて疏水の中側に大津疏水船乗り場があります。向こうに見えるのが第一トンネル。

 
第一トンネル東口。

 
 両側の桜は満開でした。
 

第一トンネル東口の上には伊藤博文揮毫の扁額「気象萬千(きしょうばんせん。様々に変化する風光はすばらしいの意。」がかけられています。

 
 トンネルの中。

 
 トンネルの中に疏水を作らせた北垣国道京都府知事揮毫の扁額「寶祚無窮(ほうそむきゅう。皇位は永遠であるの意。)」があります。

 
 トンネルの中に第一堅坑があります。当時日本最長243mのトンネルを掘るために山の両側から掘り進むほか、山上から垂直に穴を掘り、そこからも両側に掘り進めて工期を早める「堅坑方式」を日本で初めて採用しました。深さは約47mです。

 
 
 
 第一トンネルの西口には山縣有朋揮毫の扁額「廓其有容(かくとしてそれいるるところあり。疏水をたたえる大地は奥深く広々としているの意。)」
 
 
琵琶湖疏水に最初にかけられた橋、藤尾橋の下をくぐると当時から残るレンガと石造りの橋台が見ることができます。

 
 
 
 山科四ノ宮の船着き場に着きました。今回はここまでの乗船でした。

 
 下船後、疏水べりを少し散策して一燈園資料館(香倉院)を見学してきました。
 

  住民の方達が手入れしている菜の花と桜が咲き揃って見頃でした。

琵琶湖疏水船はまもなく大津港までコースが延長される予定です。
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河原町七条の喫茶店&レコード店

2021-03-28 23:46:14 | 建物(京大以外の京都府の)
河原町七条の南西角にある建物、ちょっと古風でバスから見かけるたびに気になっていました。

2021年3月28日、機会があったので、寄ってみました。
古い建物をリノベーションしてカフェとレコード販売を兼ねるお店になっていました。


中古のレコードがあって、クイーンを3枚も買ってしまいました。
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植物園椿展2021

2021-03-27 23:49:17 | 椿
2021年3月27日に京都府立植物園の植物園会館で開かれていた椿展を見に行きました。





上賀茂神社の社家・市家のツバキ。



加茂本阿弥。



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府立大学体育館をウォッチング

2021-03-15 19:40:45 | これでいいのか京都(北山エリア)
2021年3月14日に京都府立植物園に続いて京都府立大学の構内もウォッチングしました。





これが老朽化を理由に商業アリーナに建て替えられようとしている大学体育館です。



すぐ横にある学生会館。アリーナができると立ち退かされることになるようです。



体育館前からグランドに向かう通りの両側にはクラブボックスが並んでいます。体育会系だけでなく、文化や音楽系のクラブも多いのですが、アリーナができるとここもなくされることになりそうで、府立大学生のクラブ活動はどうなるのでしょう。


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京都府立植物園をウォッチング

2021-03-15 00:02:25 | これでいいのか京都(北山エリア)
2021年3月14日に京都府立植物園と京都府立大学の構内をウォッチングしました。


植物園会館の2階から見ると比叡山を背景にバラ園、沈床花壇が広がり、人工の建物は一切目に入らない絶景です。





園内は副園長が案内してくださいました。


桜の蕾が膨らんできていました。



早咲きの陽光桜。


ここから先は植物園の心臓部・バックヤードで、職員以外は立ち入ることはできません。ここでは種まき、育成、弱った株の手入れ、土壌・肥料・薬剤・資材の準備など、展示に出すまでの植物の裏作業が行われています。


この垣根の向こう側もバックヤードでたくさんの温室が並んでいます。


北山通りと四季彩の丘の間には絶滅危惧種育成温室があります。


その裏側の北山通り側はウバメガシの垣根と鬱蒼とした大木の森で囲われています。
京都府が計画している「北山エリア整備基本計画」ではこの通りに面した一帯にカフェなどの商業施設を作り、その店内から植物園内に出入りができるようにしようとしています。
そうすると、垣根や大木の森、桜品種園、椿園、絶滅危惧種温室、バックヤードなどが犠牲になることが予想されます。



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植物園春蘭展2021

2021-03-14 02:28:11 | その他の植物
2021年3月12~14日に京都府立植物園で春蘭展が開催されていました。








昔、そこらの里山に生えていたシュンランは地味な色で目立たず、「ジジババ」と呼ばれる野草だったけれど、ここで展示されているのは園芸用に改良された高貴な花でした。


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「喫茶翡翠」

2021-03-12 00:29:05 | ぶらり都めぐり
北大路堀川の交差点東の北大路通り沿いに昔からある「喫茶翡翠」に初めて行ってみました。



昭和36年創業の純喫茶。
京都府京都市北区紫野西御所田町41-2 
営業時間 月~土曜日 9:00~21:00
            日曜日のみ 9:00~20:00
定休日 無休

外から見ると窓側一列だけの小さな喫茶店のように見えるけれど、中に入ってみると4人がけのボックス・ソファ席が6つづつ3列の他にカウンター席とラウンド席もあるので、全部で100席もある広さでした。そして、結構たくさんのお客さんが入っていました。
いかにも昭和の時代のような内装で、大きなステンドグラスの額絵があり、天井の横木には、「HISUI」と(多分)読める飾り文字が彫り込まれていました。
この規模の喫茶店は昔なら四条あたりの繁華街にいくつもあったような気がしますが、今の時代に少し北にはずれた町の中で今も元気に営業していることに驚きと嬉しさを感じました。
コーヒーはネルドリップ、メニューは喫茶とデザート、各種の定食が揃っていて、「CAFE &RESTAURANT」と銘打っているだけのことはあります。

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リニューアルした京都市美術館

2021-03-05 23:37:48 | これでいいのか京都(京都市美術館)
「京都市美術館」は、2020年春に改修工事を終え、「京都市京セラ美術館」という名前に変えられてしまいました。リニューアルされてから初めて中まで入って見たのは、2020年6月12日でした。

改修の前の様子は、こちらと、これらのページで見ることができます。

建て替え前、京都市美術館は1928(昭和3)年に建てられた帝冠様式の堂々とした建物でしたが、

建て替え後、建物の前面が大きく掘り下げられ、出入口は地下から。また、地下にはカフェ、売店も作られました。建物はガラスの地下部分の上に不安定に乗っている姿に変えられてしまいました。




ガラスの上に石造りの躯体が乗っているのを見ると、地震の時に建物の一階(地階)がぺしゃんこになる図を思い出してしまいます。



1階正面の大階段は元のままにありますが、入った時に出会うのではなく、歩き廻った後に二階横手から入るのでは印象が違います。



大階段も、



階段上のステンドグラスも元のままでよかった。



建物両翼にあるらせん階段も残されていて、「よかった。」




建物中央部分の大ホールは各企画展への入口と、東側の庭園に繋がる通路(無料スペース)になっているけれど、その分展示スペースが減ったのではないかと思われます。




建物両翼はそれぞれの中庭も含めて、らせん階段を通って二階まで続きの有料展示スペースになっています。そして、観覧料は総じてお高くなったようです。



この床のタイルも元のままで、よかった。



東側の日本庭園はほぼ元のままですが、左手には現代美術の展示スペースができ、右側池のほとりに全面ガラス製の茶室が置かれているのには、減滅。




前庭に立っている富樫実氏作の作品「 空にかける階段’88-Ⅱ」も、あやうく切り刻まれそうになりましたが、多くの人の反対で、元の姿をとどめることができました。

京都市は改修の費用100億円のうち、50億円を企業への50年間命名権売却でまかない、公立美術館としては全国初の事例となりました。100億円もかける改修ではなく、京都市の財政でまかなえる範囲でできなかったのでしょうか。
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これでいいのか京都シリーズ(10)下鴨神社マンション問題の今

2021-03-01 01:59:52 | これでいいのか京都(下鴨神社)
世界遺産の下鴨神社、2017年春に一の鳥居を越えた境内の参道両側にマンションが建てられてしまいました。参道の両側には糺の森の大木が鬱蒼と茂っていましたが、切り倒されて、右側に2棟、左側に6棟の富裕層向けのマンションが建ってしまいました。

下は、2018年6月、参道の両側にマンションが建っている様子です。




毎年5月15日の葵祭の日、この参道を行列が通る時に、富める者達が不遜にも窓から見下ろすのでしょうか。

下鴨神社はマンションの住人に神社の氏子になってもらい、神社への理解を深めるとか言っていましたが、マンションが売り出されて何年も経つのに、未だに完売されていないようです。しかも、夜間に窓に明かりがついている家がほとんどないということは、ここに常住している人は少なく、投機のためや別荘として持っている人が多いのだろうと思われます。

マンションは建てられてしまいましたが、もう一箇所、世界遺産のエリアである神社本殿の東側にある空き地に大型倉庫を建てようとする計画は、まだ撤回されておらず、引き続き解決が必要な課題として残っています。

マンションが建てられてから後、糺の森中心部の馬場や車道には大型バスがたくさん駐車するようになり、イベントの増加で森の自然は大きく痛めつけられてきています。マンションが建てられた一帯の高くそびえていた大木は伐採や移転されたものも多く、他の木々も鬱蒼としているのは良くないと整備されています。また、鴨川三角州に近い家庭裁判所南側の公園の樹木も切り倒され、松だけが生えるスカスカの空き地にされてしまいました。

住民グループは、世界遺産下鴨神社・糺の森、二条城が破壊されていくことに対して、多くの市民や世界からのネットによる署名14,000筆を持参して、2017年2月にパリのユネスコ本部に訴えに行きました。また、京都地方裁判所に風致許可取消請求などの三つの訴訟を起こしましたが、2017年3月に却下されてしまいました。
しかし、公開されるはずである、ユネスコと文化庁の間でやりとりした文書が不開示のままであったので、情報開示裁判を大阪地方裁判所に提訴し、2020年3月11日、文化庁が「全面不開示」としていた文書を「一部開示」するように求める判決が出されました。その判決では、文書の日付や作成者などのみの開示で、中身は黒塗りのままなので、住民側は控訴しましたが、12月16日に大阪高裁で棄却の判決が出ました。なぜ、世界遺産のバッファゾーンにマンション建設が許されることになったのか、当然公開されて当たり前のことが公開されるように、住民グループは最高裁に上告することになりました。引き続き、注目・支援をしていかねばなりません。
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