ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

土佐漆喰の町・奈半利(2)

2016-11-25 01:03:22 | 建物(高知県)
奈半利の町の土佐漆喰の家も随分たくさんあって、歩き疲れてきたので、途中で一服することにしました。

唯一お家の中に入って見ることができたお宅、高田屋(竹崎家)さんで、蔵は資料館ギャラリーに、母屋の座敷が喫茶とお土産品販売処になっています。



右が蔵、左が母屋で、間が土間になっています。建築年代は明治23年頃です。



座敷の喫茶処。



お庭を眺めながら、



コーヒーをいただきました。



蔵の入口は防犯のため家屋内部にあり、水害に備えて一段高くなっています。

高田屋は藩政時代から樟脳の製造に携わって巨利を得、田畑・山林を購入して明治の新興地主となりました。三代目才吉は自由民権運動に参加、政界で活躍、四代目音吉は寺田寅彦と親友、夏目漱石の熊本時代の教え子、浜口雄幸の世話で大蔵省に入り、五代目達雄は昭和13年に高知に帰り、高坂女学校の教師を務めました。
その子孫の方が、河田小龍「土佐絵図」、古伊万里や九谷の絵皿などの調度品や工芸品、浜口雄幸・夏目漱石関連の写真や資料など、蔵のなかのお宝を見せてくださいました。

竹崎家(高田屋)蔵資料館は、9:00~17:00開館、入館料は無料です。



高田屋の向かいのお家も漆喰模様がきれいでした。



高田屋の南にある東山家住宅。
初代当主は製材業を営んでいました。主屋は1906(明治38)年頃の建築と伝えられ、つし二階建てで格子と戸袋がつく伝統的な商家のたたずまいです。



蔵は薬局の店舗に改装されています。敷地内にある便所・風呂場棟に藍色の装飾タイルがあるそうですが、見れなくて残念でした。



濱田典弥家住宅。
広い敷地に重厚な主屋・土蔵を持つ旧家です。現在の当主の曽祖父、幕末生まれの虎太郎により新築されました。当時、濱田家は奈半利町内に400人の小作人を持つ大地主でした。

主屋は1934(昭和9)年の築。当時の匠の技が随所に見られます。



土蔵は明治後期の築です。






皇帝ダリアが咲いている家がありました。



さらに水切り瓦の段数が多い蔵(住居?)がありました。

江戸・明治の古いものから最近できたようなものまで、水切り瓦を持つ土佐漆喰の建物がたくさん現役で使われている、奈半利の町はとてもおもしろい町でした。




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