「らんまん」の牧野富太郎のふるさと、高知県佐川町。
キツネノカミソリ。
ヒガンバナ科ですが、花は7月~8月に咲きます。毒があるのはヒガンバナと同じ。
ヒナシャジン。牧野博士命名種。
イワシャジン。
ムカデラン。牧野博士命名種。木や岩に着生しています。
7月に花が咲くそうですが、ここでは咲いていませんでした。
お墓の奥の薄暗い木立の中に苔の中にバイカオウレンがびっしりと広がっていました。
すぐ側の暗がりの中にキレンゲショウマもたくさん育っていました。
キレンゲショウマはアジサイ科の多年草。四国徳島県の剣山にある群生は有名で宮尾登美子の「天涯の花」に描かれています。
こちらは京都府立植物園の植物生態園で咲いているレンゲショウマ。名前が似ているけれど、こちらはキンポウゲ科。花の形が全然違います。
ジョウロウホトトギス。別名トサジョウロウホトトギス。ユリ科ホトトギス属ジョウロウホトトギス種。花は秋に咲きます。
他に紀伊半島に生えるキイジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギス、スルガジョウロウホトトギスがあります。
タキユリ。
フクリンササユリ。牧野博士命名種。
2023年7月30日~31日、朝ドラらんまんで有名になった牧野富太郎の生地、高知県佐川町に行ってきました。
京都からは、新幹線で岡山まで、岡山から高知まで特急南風、高知から佐川までは特急で25分、普通列車で55分、全部で5時間程で行けます。
JR佐川駅。
駅の郵便ポストの上にはバイカオウレンの巨大すぎるレプリカが。
待合室のベンチには富太郎のドウランと帽子が。このベンチは牧野公園にもありました。後ろのコインロッカー扉も植物の絵になっていました。
小高い山の上の牧野公園から佐川町を見下ろすことができます。
奥中央に見える高い山が横倉山です。
試飲できるお店もありましたが、残念ながら昼休みの時間で立ち寄ることはできませんでした。
重要文化財 竹村家住宅(上の図 右側の建物。江戸時代からの酒造業で幕府巡検使宿となり上客を迎えるための武家住宅に準ずる格式の高い座敷を備えている。公開日は毎月第2日曜日のみ)と、その隣のマル久のれんは旧竹村呉服店(今は雑貨兼喫茶店キリン館)。
牧野富太郎の生家、岸屋の建物は元あった場所に母屋だけ復元されていましたが、元は模型にあるように母屋、お店、工場が何棟も並ぶ豪商でした。朝ドラでは破産の原因を蔵の酒が腐造菌にやられたことになっていますが、現地の説明文では富太郎への仕送りが嵩んで破産したというように書かれていました。
復元された岸屋は「牧野富太郎ふるさと館」として関係資料が展示されていました。月曜日が休館日だと書かれていましたが、らんまん人気で今年いっぱいは毎日開館しているそうです。佐川町の他の施設もすべて毎日開館でした。
幼少時の部屋が再現されていました。
佐川町の酒蔵の一つ、旧浜口家住宅も国登録有形文化財です。幕末期からの酒屋で、近代になると大阪市会議員、海運業で豪商となりました。平成22年に町が購入して改修し、公開しています。
喫茶とお土産の販売をしているので、お座敷で休憩しました。
伊藤蘭林の寺子屋跡。牧野富太郎も学んだ学者で、佐川の偉人で学ばなかった者はいないという程の人でした。名教館が廃止になった後、自宅で私塾を営んでいた頃の家です。
佐川町のマンホールは色とりどりの植物づくしでした。
2023年5月5日。京都府立植物園で今年もフクシャ展が開かれていました。
「貴婦人の耳飾り」みたいだと言われるけれど、「バレリーナのスカート」という感じ。
2023年5月8日に高知県立牧野植物園に行ってきました。
京都府立植物園有識者会議でしきりに主張された「おしゃれなレストラン」も実食してこようと思ったのですが、カフェとレストランの位置を入れ替える準備中ということで、休業中で残念でした。しかし、現在のレストランはあまり「おしゃれな」ふうにはみえず、何よりもそのメニューがポークランチ・ハンバーグランチが1400円、鶏ひき肉と野菜のカレーが1100円、コーヒーが450円という価格設定は度々訪れて家族で楽しむには「おしゃれ」すぎるものでした。五台山の山一帯には他に食事をできる所がないという地理的条件のなせるものでしょう。